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聴衆とのギャップ


















みなさんは合奏やレッスンなどで

「そこはスタッカートだぞ!」とか
「クレッシェンドが聴こえないぞ!」

などと指摘され、

「は?ちゃんとやってるし!」

って思ったこと、あるんじゃないでしょうか。

今回はこの話です。


《ミュージカル》



ちょっと話がそれますが、みなさんは演劇やミュージカルを観に行ったことはありますか?
だいぶ昔のことですが、小学生の頃に初めて「サウンド・オブ・ミュージック」を親に連れられて観に行ったことがあります。

当時の自分は野球とゲームばかりやってる子どもで、音楽や演劇などに興味がなくあまり乗り気じゃなかったんです。
で、舞台が始まったら俳優さんたちのそれはもう大げさな表情と喋り方、歌い方に観ているこっちが恥ずかしくなりました。

ただ、いつの間にかその大げさな表現や歌い方にも慣れてきて、、、そんなレベルじゃないですね、完全にその世界に引き込まれてしまい、心の底から楽しんでいたんです。

舞台が終わった後もしばらくはそのミュージカルの世界から抜け出せず、何とも言えないフワフワした心地よさを感じていたのを今でも鮮明に覚えています。
小学生だったから余計に影響を受けたのかもしれませんが、その後大人になってから観た演劇やミュージカルでもやっぱり同じように引き込まれます。

多分みなさんの中にも同じ経験をしたことある方が沢山いらっしゃるのではないでしょうか。


《音楽も同じ》
ミュージカルに限らず演劇、落語や歌舞伎、そして音楽も、舞台からお客さんたちに向かって表現して、伝えるということには変わりありません。
でも私たち音楽をする人間は、大げさな表情で大きな動きで舞台を駆け回って転げ回って演奏することはできません。ですから、お客さんには「音」だけでメッセージや感情などを伝えていくことになります。

で、先程のミュージカルの話に戻りますが、例えばクラスの友だちが教室でミュージカル俳優みたいな喋り方で登場してきたらちょっとヤバいなこいつ、ってなっちゃいますよね。街中だったらもっとヤバい。

でも舞台だったら普通。

このギャップを知ることが音楽を知る上でとても大切なんです。


《ギャップ》
「そこはスタッカートだぞ!」「は?やってるし!」というやり取り、これがプレイヤーと聴衆のギャップです。

自分ではちゃんと楽譜に書いてあることをやっているつもりでも、聴いている人には非常に伝わりにくいのだ、ということをまず自覚しましょう。
「こんなにやったら大げさすぎじゃないかな?」「わざとらしく感じられたら恥ずかしい」というくらいで意外にも普通か、それでも普通以下なんです。

こう思っているだけで表現力に結構な差が出ますが、もっと具体的に、どのくらいやったらどのくらい伝わるのかを練習で経験しておくと本番に強くなりますよね。

練習例をあげてみますね。


《伝える練習》
今練習している曲でかまいません、その楽譜を例えば部活だったら友だちや先輩、コーチなど楽譜が読める人に渡して、遠くから聴いてもらって下さい。距離をとるのは舞台と客席という空間を作るためです。聴いてもらう人は多ければ多いほど良いです。聴く人はいろんな場所に散り散りになると良いでしょう。

演奏する箇所はどこでも良いと思いますが、スタッカートができているのか聴いてもらいたいならばそういった箇所を演奏します。数小節で良いでしょう。

自分ができる精一杯大げさに(できる限り誤解なく伝わるように意識して)演奏して、それがどのくらい伝わるのか率直に教えてもらって下さい。
逆に聴く側にもなって同じことをしてみましょう。

演奏を聴く人は正直に伝わっているのかどうなのかを指摘してあげて下さい。お世辞抜き。厳しめに、素直に言ってあげて下さい。

これをいろんな音形、いろんなフレーズで自分が思っている通り伝わるまで工夫をしながら吹いてみます。
そうすることで自分が持っている表現の幅や、苦手な(得意な)音形を知ることができます。


この練習の最大の目的は「ホールで聴いているお客さん全員に伝える、自分が伝えようと思ったことがそこにいるお客さん全員に届ける力」を養うことです。

ホールというのは大きなところだと目の前だけでなく、視界に入らないほど左右、上、奥にもお客さんが座っています。そういった広い空間にいる全員に伝えることが演奏する側には求められます。遠い人には伝わらなかった、とかダメですよね。自分がそこに座って聴いているお客さんだとしたらそんな残念なことはあって欲しくない、と思えばわかると思います。

参考までに過去の記事「響く場所、響かない場所での練習」も合わせて読んでみて下さい。


先程からスタッカートばかり挙げていますが、他にも自分の意思に反して伝わりにくいものとしては、

 ■付点8分音符+16分音符のリズム→関連(過去の記事):付点音符の吹き方
 ■クレッシェンド(ディミヌエンド)
 ■テヌート→関連(過去の記事):テヌート
 ■アクセント→関連(過去の記事):アクセント
 ■タイの長さ→関連(過去の記事):タイの吹き方
 ■ヴィブラートのかかりかた(曲や場面に適しているか)→関連(過去の記事):ヴィブラート(ビブラート)1
 ■フェルマータの長さ(が適しているか。大概短い)→関連(過去の記事):フェルマータ1
 ■スタッカート→関連(過去の記事):スタッカート
 ■その他、歌い方など

様々なアーティキュレーションやリズムで意外と自分が思っているほど伝わっていないものが沢山あるはずですのでいろいろ試してみて下さい。


練習と言うと「楽譜を間違えずに吹く」とか「テンポ」「ピッチ(音程)」の練習ばかりがメインになってしまいがちですが、それらが完璧にできても表現することを忘れていては行き着く先きは「機械的な演奏」になるだけです。

聴く人に自分が思うこと、表現したいことを確実に伝えられる力を養う練習はとても大切ですし、むしろこちらを優先すべきかもしれません。

様々な角度から練習をするように心がけて下さいね!

それではまた来週!

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at 10:08, 荻原明(おぎわらあきら), 本番・合奏練習

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