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フレーズ


















みなさんこんにちは!
毎日毎日クラクラする暑さですが体調を崩したりしていませんか?
吹奏楽コンクールに出場する方は練習も大変でしょうから、体調管理には充分気をつけて下さいね。

さて、前回「体の動き」というタイトルで「拍に合わせてうなずくように体を動かさない」と書きました。さらに「フレーズ感を持って演奏しましょう」ということも書きましたので、今回はこの「フレーズ」について考えてみようと思います。


《フレーズとは》
レッスンや合奏で指導を受けている時に「フレーズをもっと感じて!」と言われたこと、一度はあると思います。

が、みなさん「フレーズ」という言葉、きちんと把握しているでしょうか。

とりあえず辞書で調べてみると、「文中の言葉のひと区切り」と書いています。音楽に関しても書いてあって「旋律線の自然なひと区切り」と書いてあります。まあ同じことですよね。

前回の記事で「拍で音楽を感じない」と書きました。それは、音楽は音符がいくつも並んでメロディを作ってるのだから、1拍ごとにウンウンウンウンと演奏していては「旋律の自然な一区切り=フレーズ」を演奏することができないからなんですね。

フレーズという言葉の意味がわかったと思いますが、それでは実際にフレーズ感を出して演奏しましょう、と言われたところでどうすればいいかは、まだちょっとわからないところが多いですよね。


《文章を読む》
『ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。けれどもあんまり上手でないという評判でしたから、いつでも楽長にいじめられるのでした。』

これは宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」の冒頭部分を少し変えたものです。
はい、では声に出して読んで下さい。

ひとそれぞれ読み方は若干異なるでしょうが、みなさん自分が思うように読めたかと思います。

まさかとは思いますがいちいち単語などで区切って読んだりしてませんよね?「ゴーシュは」「町の」「活動」「写真館で」とか。
そんなロボットみたいな読み方したら不自然ですものね。

まさかとは思いますが、単語を更に分けて「セ」「ロ」「を」「弾」「く」「か」「か」「り」なんて読む人なんていませんよね。


文章というのは上記のような「あ」「い」「う」といった「発音」が組み合わさって「単語」になり、その単語が様々な品詞の組み合わせで「文章」になります。

文章になると、その文字の羅列が何を伝えようとしているのかがわかりやすくなったりイメージすることが非常に容易になり、より自然に読むようにできる一区切りを「フレーズ」と呼ぶことができます。

フレーズの区切り方は人それぞれですが、文章のお約束として「、」や「。」が出てきた時は一度区切りますよね。

そうしないと、意味がおかしなことになってしまうからです。
そう、しないと意味がおかしなことになってしまうからです。


で、これらは音楽でもまったく同じです。
文字、文章だとすぐにできるのに、音符、楽譜になるとそれができなくなる人、とっても多いんじゃないですかね?


《メロディを声に出して歌う》
楽譜を読む、いわゆる「譜読み」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、初心者の人になればなるほど「譜読み」を単に「リズムと音の高さを理解する」だけで終わってしまっています。
もちろん、日本語の文章に比べたら楽譜を読む経験が少ないのはしかたがないことなのです。でも音符をひとつのかたまりにしてメロディ、フレーズにすることで初めて聴く人に「音楽」を伝えることができるのですから、楽譜という記号の羅列に惑わされることなくフレーズ感を出して演奏するようにしなければ意味がありません。

かと言ってやはりトランペットを吹くのは、初心者であればあるほど出したい音色や出したい音(の高さ)を的確に当てるのは難しいですし、いろんな技術面での障害が多いので思ったように吹くことができないかもしれません。

そこでトランペットでフレーズを作る前に、楽譜を「声に出して歌う」ことをおすすめします。

文章を声に出して読むのが難しくないのですから、音符を声に出して歌うことも難しくないはずです。
音痴とかそういうのは別としても、フレーズ感を出して(自分が一番自然に歌えるフレーズを感じて)歌うことはできるはずです。

そうしているうちに自分が歌いたいフレーズをつかむことができますから、それを今度はトランペットでも出せるように練習を積み重ねていくのがスムーズに演奏ができるようになる近道だと思います。


《見えないスラー》
楽譜にもよりますが、メロディのところには長いスラーが書かれていることがあります。
基本的にはスラーというのは「タンギングをしないで一息で吹く範囲」という解釈になります。2,3個の音符にスラーが付いている時にはそれはフレーズとは言えず、単にアーティキュレーションの表現として書かれていますが、何小節もまたいで長くスラーがついて いる時には作曲家(編曲家)自身がフレーズを示してくれていると考えて良いと思います。

でも、常にフレーズをスラーで演奏するわけでもありませんね。
スタッカートが連発するようなメロディであっても、それがひとつのメロディなどであればフレーズ感を持って演奏しなければ「単なる音符の羅列」になってしまい、音楽ではなくなってしまいます。そんな曲ではスラーを付けることができませんからもちろん書かれていることが少ないでしょう。

そこで自分は「見えないスラー」という言葉を使ってレッスンでも自分自身でもフレーズを認識するようにしています。

楽譜には書いてありませんが、「ここからここまでは見えないスラーが付いているんだ」と感じて演奏をする、そうすることで常にフレーズ感を持って演奏ができるんです。

ぜひやってみて下さい。


《フレーズとブレス》
楽譜に書いてある長いスラー、たまにですが「息が続かないくらい長いスラー」が付いていることがあります。

こんな時は別に絶対にブレスをしてはいけない、ということではありません。呼吸によって音を出している管楽器にとって、ブレスをするという行為は単に「次からの音を吹くための補給」でもありますね。

ですから、息が足りなくなって苦しんで演奏するよりかは、どこかでブレスを取ってしまって構わないと思います。もちろん違和感のない場所に限りますが。

そして、この時のブレスは「質が違う」ということを意識していないといけません。

曲中に四分休符などがあった時に余裕を持ってブレスができる時と同じようにしてしまうと、フレーズがそこで途切れてしまいます。ですから、フレーズ中にしかたなくブレスを取る時にはそれを意識していなければいけません。ということは、かなりの短時間でブレスをすることになりますから、この2つのブレスは質がまったく違うということを覚えておきましょう。

あまり聴く機会がないかもしれませんが、テューバのソロ曲をCDでもいいので一度聴いてみて下さい。

テューバ見てわかる通りトランペットに比べて使う息の量は多いです。ですので、長いフレーズを歌う時にも途中でブレスを取らなければならないことが多々あるようです。その時のブレスの取り方、実際に音で聴いてみるとよくわかるかと思います。

ぜひ参考にしてみて下さい。



ちなみに、フレーズというのはメロディだけに当てはまるものではありません。
単音しかだせない管楽器にとっては、メロディを吹く人がいればもちろん伴奏形(和音)を複数で演奏している人もいるし、ベースラインを演奏している人もいます。
それらの別の仕事をしている人たち全員が同じフレーズ感を持って演奏をしていなければ、音楽が統一せず、まとまりのない音楽になってしまいます。

ですから、自分がメロディを担当していない時でもその時演奏されているメロディをしっかりと感じ取って、一緒にフレーズ感を出して演奏するように「見えないスラー」を楽譜に出せるようにしましょう。

それではまた来週!


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at 21:24, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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