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音楽大学 3(卒業後)

 >> 初めてこちらのブログにいらっしゃった方、最初にこちらをお読み下さい

みなさんこんにちは!
今回も先日こちらの記事から頂いたコメント↓

=============================
トランペット吹きとはどういった仕事なのか、進路の観点から記事にされても面白いかと思います。音大の授業は具体的にどんなカリキュラムなのか。学校での一日はどんなスケジュールで過ごすのか。師と仰ぐ先生とはどのように出会うのか。卒業後の進路はどういった職業があるのか。等々。専門課程を進んでこられた先生ならでは記事になると思います。
=============================


これまでの記事はこちらです。
 音楽大学 1(音大の授業内容)
 音楽大学 2(授業以外で行われていること)

また、音大入試に関しても過去に書いていますので、音大に入学するために必要なこと、また、師匠と出会えたきっかけについてはこちらの記事をお読み下さい。
 「音大入試」


では今回はこの続き、卒業後の進路について書いてみます。


《卒業後の進路》
と、その前に、現在吹奏楽などで音楽をしていて「将来は音大に行きたい!」と夢や希望を抱いている方には今回の記事はちょっと残酷なところもあるかもしれません。けれど現実、音大生は大学を卒業してからどんなことをしているのかを少し具体的に書きますので本当に本気の本気で音大受験をしようと考えている方はぜひ心に留めておいて欲しいと思っています。

前回の記事の最後に卒業後の進路について少しだけ書きましたが、音大を卒業した途端「プロです!演奏仕事いっぱいで忙しいです!」となる人は本当に数%。管楽器に関してはもっと少ないと思われます。

そもそもプロオーケストラに入団できる可能性なんて本当に無いに等しいくらいですし、安定した額のお給料をもらって演奏関係の仕事をしている人というのはほとんどいません。
では音大を卒業してからプロ(=音楽関係の仕事でお金を頂いている人)と名乗る人たちはいったいどんなことをしているのかいくつか挙げてみたいと思います。


■エキストラ奏者
プロオーケストラ、プロ吹奏楽団に限らず、その公演のためだけに集まった(プロの)寄せ集めオーケストラ(合唱、オペラ、バレエなどの主催者が他にいる時に多い)、アマチュアオーケストラ(吹奏楽団)などにお手伝いとして演奏に参加する仕事です。演奏曲目や公演内容によって必要とする奏者の人数が変わってきますので、編成の大きな作品を演奏する時、もしくはとても金管が大変な作品を演奏する時など、奏者が様々な都合で足りない時に呼ばれることがあります。プロオーケストラでは基本的には多くて3日程度の練習(合奏)で本番が1,2回くらいです。アマチュアの楽団の場合は直前の合奏に1,2回参加して本番(他の人たちはずっと前から練習している)という形が多いように感じます。
僕自身、大学卒業する直前に初めてプロオーケストラ(N響)のエキストラとして参加させてもらいました。作品がマーラーの交響曲第6番で、死ぬほど緊張したのを覚えています。


■室内楽、ソロ演奏
例えば地域の行事や公共の場などでの演奏を依頼される事があります。その主催者が希望する内容に合わせて準備をするわけで、一番多いのは室内楽ではないかと思われます。僕自身もいろいろなところで演奏をさせて頂いてまして、教会や地域の大きなお祭り、駅コンサートなどで金管アンサンブルやソロ演奏をしたことがあります。また、数年前まで東京のららぽーと豊洲にはとても大きなパイプオルガンがあって毎日コンサートがあったんですね。そこで月に1回程度ソロを数年間に渡って演奏していました。ピアノではなく本物のパイプオルガンと合わせることはあまり経験できないのでとても貴重で勉強になりました。

また、すごい頑張っている人は自主的にリサイタルや仲間同士で室内楽の自主公演をしている人も少なくありません。


■ブライダル関連
実は結婚式での演奏需要って結構あるんです。ただ、どんな楽器でもというわけではなく一般的にはオルガン、ピアノ、声楽、ヴァイオリン、チェロ、フルート、トランペットくらいでしょうか。鍵盤楽器に至っては音楽専門学校でブライダルコースを設けているところもあるくらいです。
結婚式を盛り上げる、神聖なものにするためのBGMや賛美歌を演奏したり、披露宴で演奏をします。
実は僕も大学卒業と同時くらいにブライダル関連の音楽事務所に登録していて、東京近郊の式場で演奏しています。もしかしたらどこかでお会いしたことがある方いらっしゃるかもしれませんね(笑)
コンサートのように自分が主役ではないので演奏を聴かせるというよりもその場の雰囲気を盛り上げる役目です。ですからもちろん我々プレイヤーに拍手はありません。でも主役の二人にとっては一生に一度の記念すべき日なのでミスやショボい演奏は絶対にできませんから、そういった意味ではとても緊張感のある現場ではないかと思います。

トランペットにはありませんがお葬式、告別式などでの演奏というお仕事もあるようですね。


■部活などの指導者(コーチ)
自分たちの間では「教え」なんて呼び方をしています。学校や一般団体の吹奏楽、オーケストラなどの指導をする人で、彼らのほとんどは音大を卒業した人です。
昔(僕が現役中高生くらいの頃まで)は指導者=その学校の音楽の先生か吹奏楽を過去にかじったことのある顧問の先生、OB,OGくらいしかいませんでしたが、今ではどこの部活動でも必ず音楽を専門的に学んだコーチがひとりはいるように感じます。彼らの多くは部活動だけに関わっている外部指導員という立場です。部活によっては顧問の先生が指揮をして、各セクション、もしくは各パートそれぞれに外部指導員がいる学校もあり、顧問の先生に呼ばれた時にだけ学校へ行くような形が一般的です。
僕自身も以前はいくつかの部活指導を経験していました(指揮、全体指導なんかもやってました)。現在は特に固定してどこかに行くことはありませんが(呼ばれればどこでも行きます!)、コンクールシーズンなどでその日限定で行くことはあります。でも本番直前に一回教えに行っても特に何か画期的に演奏レベルが上がることがない、というのはみなさんのほうがよくわかっていると思います。ですから、定期的に同じ指導者がレッスンをし続けることが一番上達すると思います。

地域によっては「初心者講習会」とか「コンクール対策講習会」なんかも開催していて、その地区の学校が一斉に集まり練習をする、なんてこともしています。参加された方もいると思います。
この時もその地区を担当している楽器店の方や友人の紹介の紹介の紹介...なんて形で指導しに行くこともあります。

この仕事は公募しているわけではないので、どこかの学校に「部活教えたいんで仕事下さい!」と乗り込んでもほぼ無理ですし(予算的な問題、部活や顧問の向上心の問題など様々)、すでにその学校には指導者がいる可能性が高いです。
学校の先生と演奏家のつながりって意外にないので(音楽の先生が音大で管打楽器専攻だった場合は逆ですが)この仕事は本当に様々な関係の上で成り立っています。

よく若い方の中に「将来は吹奏楽の指導者になりたい」とおっしゃるのを耳にしますが、現実的ことを言えば外部指導員だけで食べていけることはほぼ無理です。多くの人は演奏活動などをしている「かたわら」部活指導をしているんです。ですから、もし指導者になりたいのなら、学校教員になって部活の顧問になるのが一番良いと思います。


■音楽教師(学校)
音大で唯一(?)資格を取れるものが教員免許です。普通の4年制大学で取得できるのは確か中学と高校の免許だけですが、教員になる、ならないは別として免許を取得する学生は非常に多いです。まあ取れるものは取っておいて損はない、という感じなんでしょうが。
教員免許を取得するにはそのための授業に沢山出席して単位を取ることが必要です。また、教育実習に一ヶ月ほど行くことも必須になり、これらに割く時間は結構なものだと思います。そのぶん自分の専攻楽器の練習はできなくなりますから、よく考えて選択するべきでしょう。音大は3年生からが本格的、専門的になるので、教職関連の授業が増えてくるのも同じ時期です。

晴れて教員免許を取得すれば、教員採用試験を受ける資格を得ることになり、合格できればどこかの公立中高に就任できるかもしれません。でも音楽教員を目指す学生は本当に多く、かなりの難関です。試験に合格しても臨時教員のような不安定な立場になる可能性も高いので、相当真剣に勉強をしていなければ難しいのではないかと思います。
一方、私立の学校も教員免許が必要ではありますが、こちらはいわゆる企業ですので、その学校によって採用の仕方は変わってきます。一般的には試験と面接で採用されるとは思いますが、その学校の卒業生を優遇するところもあるのかもしれませんね。ちょっとよくわかりませんが。
先程も書きましたが、もし演奏家ではなく部活指導者になりたいと考えている方はこういった道に進むことが一番良いのではないかと思います。ただし、教員ですからもちろん部活指導だけをしているわけにいきません。学校の先生は本当に忙しくて大変な職業です。その忙しい合間を縫って部活も教えなければならないので(顧問の先生が指揮、指導者の学校の方は、職員会議で全然部活に顔を出してもらえない経験をしたことがあるはずです)、結果として外部指導員という人が増えてきたんだと思います。
まあ、どんな仕事も楽じゃないってことですね。


■音楽教室講師(個人レッスン講師)
音楽教室の講師をやっている人も結構います。中でも一番多いのがピアノ科の卒業生ではないでしょうか。ピアノ科の家には防音室やグランドピアノがあることが普通ですから、その場所を音楽教室にしてしまえば良いだけの話なので気軽に開設できるのが理由だと思いますが(演奏活動をメインにしているピアニストも自宅レッスンをしている人がとても多いです)。
管弦打楽器に関しては一般企業の音楽教室などで講師を募集しているところを見つけ、面接やオーディション(試験)などを受けるのが一般的だと思われます。
また、自宅でピアノ教室を経営するように個人、いわゆる自営業として指導をしている方も結構います。でもこれは本当に大変なことで、金管楽器のレッスンができる環境を確保することがまず第一。自宅に防音室があれば良いのですが、でもそれはなかなか難しいことですからどうしても音楽スタジオなどをその時だけ借りてレッスンをするという形がほとんどでしょう。
そういった講師に習うには完全に個人同士のやりとりになりますので全て自己責任になります。

当たり前のことですが個人レッスンは習う人=生徒さんがいなければ成立しません。箱(教室)と指導者がいても生徒さんが来ないようでは収入はゼロですし、かろうじて数人いてもそれだけで食べていけるような収入にはなりません。
そういった点では、大手の企業の音楽教室講師になったほうが安定的ではあるかと思いますが、やはり倍率は結構なものですし(そもそも講師が足りているので募集してないことが多い)、金管楽器はピアノなどに比べれば圧倒的に生徒さんが少ないので、やはり演奏活動などをしつつ、講師をするスタイルでないと基本的には生活していけないと思います。


■楽器店の店員
管楽器の専門店に努めている店員さんに音大卒業生が結構いらっしゃいます。そういった店員さんがいるお店はやはり知識が豊富で信頼できるので安心していろいろと相談できます。
ちなみに、リペア(修理)の人というのは基本的にリペア技術を専門的に学んだ人がなる職業ですので、音大を卒業してもすぐにはなれないと思われます。こちらの世界はあんまり詳しくありませんが、リペアの専門学校がありますよね。


■一般就職
中には音大を出て一般職に就く方もいます。でも音大は一般企業から見れば就職させたいと思われにくい学校です。楽器ばかり練習していて全然勉強してませんからね(笑)ですから、音大生になってから「やっぱり普通の企業に就職したい」と思い就職活動をしても、同年代の一般大学生よりも内定をもらえるためのハードルは相当高いと思ったほうが良いかもしません。


《リスキーなフリー奏者》
みなさん大丈夫ですか?あまり夢を壊してしまわないように書いてはいるのですがやはり嘘はつきたくないので。。。(笑)

演奏活動にせよ、講師にせよ、それらの仕事がこれから先も定期的にあるかどうかの保証なんてまったくありません。やはり音楽は実力社会ですし、演奏家同士だけでなく様々なコミュニティとの関わりも大切です。
フリー奏者として充分に生活できている人はやはり実力と人徳があります。演奏で変なミスをしませんし、時間も約束もきっちり守ります。体調が悪かろうが与えられた仕事はしっかりとこなします。運、タイミングも良い人が多いような気がします。

そして周りが期待している以上の結果を出しているように思います。

もしも練習日を忘れて現場に来なかったら、もしも本番でありえないような大きなミスをしてしまったら、そういった奏者は次の仕事がありません。それは頼むほうだってそんなミスをまたされたら、と思ったら呼びにくいですからね。しかたないんです。

部活動や趣味で音楽をやっている人との一番の違いは、やはり「演奏をしてお金をもらってる」ということ。ですからみんながシビアにならざるを得ません。
でもこれは音楽家だけの話じゃありません。俳優さんだって芸人さんだって、スポーツ選手だってみんな同じ。

ですから、厳しい話ですが音大を卒業してしばらくは「フリー奏者」という肩書きで演奏活動をしていた人も、年齢とともに少しずつ減ってしまいます。そういった方はまったく違う一般職になっていることも多いです。
現実的に日本中にいる音大卒業生と音楽の仕事需要のバランスは激しく違うということなんですね。


《練習》
ですから、音大を卒業しても練習は欠かせません。若い頃はガンガン演奏してブイブイ言わせてた人が年数が経過するにつれて演奏に磨きがかかってないなと思う方がいます(人の事言えないかもですが)。本人に直撃取材したわけはありませんがどうしても「練習してないのかな?」と思っちゃいます。音大生の時はイヤでも吹かなければいけない環境ですが、卒業したらそういったストレスから解放されるので練習するしないは完全に自己責任になります。そこで怠けるとどんどん演奏レベルが落ちますし、悪い事に若い頃の自分のイメージや経験が記憶として残っているので結構苦しむのでは、と思います。
自分はそうなるのが非常に怖いので練習は必ずしています。ただ、今は「いかに効率的に意味のある練習をするか」という考え方に変わったため、音大生の時みたいに8時間も9時間も練習しているわけではありませんが。

音大は学生が練習できる場所を(良い環境かどうかは別として)必ず確保してくれていますが、卒業すると基本的に大学内で練習することができなくなります。ですから練習場所を確保するだけでも結構大変になっちゃうんですよね。金管楽器の音出し可能な賃貸物件に住むとか(都心で金管OK物件は非常に少ないです)、練習スタジオを借りるとか(お金がかかります)。。。

幸い僕の場合は大学を卒業してすぐに音楽教室の講師になれたので、レッスン以外の時間に練習場所として使わせてもらえ、大変助かっています。


《音大、プロ奏者を目指している方へ》
将来音大受験をし、プロになりたいと考えている方、ここまで読んでどう感じましたか?躊躇してしまいましたか?それとも「それでも自分はプロになる!」と思いましたか?

厳しいことを言いますが、もし少しでも躊躇してしまった方は、もう一度自分の進路を考え直したほうが良いかもしれません。

はっきり言って今は学校を選ばなければ音楽大学は(専門学校含め)ほぼ100%合格できます(楽器から音が出せれば)。
ですからトランペット専攻生だけでも全国で相当な人数です。ひとつの学校でトランペット吹きが100名近くいるところもあります。
そんな音大が何校もあるのですから、毎年どれだけの卒業生が自称トランペット奏者と名乗って社会に出てくるのかイメージしてみて下さい。

「音楽が、トランペットが好きだから」「もっとトランペットを、吹奏楽をやりたい(上達したい)」「音大に入りたいな」「音大も進路の選択肢のひとつにしようかな」とだけ考えている方は正直、音大受験はおすすめできません。音楽が、トランペットが好きであること、もっと上達したいと思うことは非常に大切で必要な要素ではありますが、何百人、何千人の中で(少なくともその学校内で)トップクラスになれないと、音楽で食べていけるようにはならないんです。だからと言って音大に入ってから「やっぱ自分には無理だ」と進路変更できるようなところでもありません。

「自分は絶対にプロオーケストラの団員になるんだ!」「自分は絶対に一流の音楽家になるんだ!」という気持ちが周りからどんなに諭されても一切揺るがない強い精神と覚悟を持っていないと、あなた自身が近い将来辛い思いをしてしまう可能性があります。


ただ、夢を持つ事はとても良いことです!若いうちは自分の努力で道はいくらでも切り開けますから、夢を叶えたいのなら今すぐにでも行動に移すこと、実践あるのみです!

僕も音大受験生のためのレッスンを(トランペット以外のレッスンも含め)行ってますのでお手伝いできますよ!ご相談下さい♪

それでは、また来週!


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音楽大学 2(授業以外で行われていること)

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現在、当ブログでは今後どう使っていくかのご意見等を募集しておりまして、ひとつずつお返事を記事として書かせて頂いております。ご意見ご感想、何でも結構ですのでどしどしコメントをお願いします!

先週よりラッパ2号さんからのコメント↓

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トランペット吹きとはどういった仕事なのか、進路の観点から記事にされても面白いかと思います。音大の授業は具体的にどんなカリキュラムなのか。学校での一日はどんなスケジュールで過ごすのか。師と仰ぐ先生とはどのように出会うのか。卒業後の進路はどういった職業があるのか。等々。専門課程を進んでこられた先生ならでは記事になると思います。
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こちらについて。
前回は授業内容について書きましたので今回は授業以外でどんなことをしているのか、どんな経験ができるのか書いてみますね。
ただ、ここに書いていることは僕が経験してきたことであって、現在の東京音大、もしくは他の音大で同じことが行われているとは限りませんのでご注意を。
その音大がどんなことをしているのか詳しく知りたい方は各音大のホームページなどで調べてみて下さいね。


《授業以外で行われていること》
音大は、授業以外のほうが様々な形で音楽と関わることが多いです。ただしそれはどのくらい自主的に参加するかで変わってくるもので、一般大学以上に音大では何もしなければ何も起こることはありません。単位を取って卒業したからって音楽家への道が開けるわけでもありませんし、演奏する仕事を見つけてくるのも、自分で何かしらのアクションをした結果起こることなんです。音大が仕事を斡旋してくれることなんてほとんどありません。
そういった意味では授業以外で行われる活動のほうが重要度が高いと言えるかもしれません。
それではいくつか書いてみたいと思います。

■公開レッスン
世界中から定期的に様々な一流の演奏家が来校し、タイミングが良ければ自分の専攻楽器の奏者が来てくれることもあり、直接個人レッスンをしてもらえるチャンスが訪れます。
その場合、基本的には誰でも聴講ができる公開形式で行われ、規模が大きなものになるとホールなどで行われます。
もちろん、時間的都合で学生全員が習うことはできずオーディションや選抜で選ばれた人のみになりますが、世界的に活躍している方の生の指導や模範演奏を聴講できるのはやはり音大ならではだと思います。
僕が実際に指導して頂いたのはウィーンフィルの首席奏者、ハンス・ペーター・シュー氏や作曲家兼トランペット奏者のアンソニープローグ氏でした。他にもハンスガンシュ氏や、ガンシュ氏率いるアート・オブ・ブラス・ウィーン(金管五重奏)全員の方など沢山の世界的プレイヤーが来校されました。

ステージ上でレッスンを受けている姿を見られるというのはただ演奏するよりもかなり緊張をするのですが、シュー氏の時に付いてくれた通訳の方があまりしっかりと訳してくれず、自力で理解しなければいけないことが多々あったのを覚えています。シュー氏はヴィブラートをかけない方で、逆に僕は師匠ゆずりのヴィブラートガンガンタイプ。そこでシュー氏が「ヴィブラートをかけないで吹いて」と言われたのを「もっとヴィブラートかけて」と間違って解釈して、シュー氏も客席もみんなが乾いた笑いをしていたのをとても覚えています。ああ忘れたい。

ともあれ、世界的プレイヤーにレッスンを受けられることも、交流を持てることも本当に貴重な体験でした。打ち上げで居酒屋で一緒にビール呑めたのも嬉しかったですね。


■オーディション
音大の内外で様々なオーディションというのが定期的に行われています。
例えば、学内の全学生対象にしたオーディション。これに通ると音大主催の選抜のコンサートに出演することができ、ソロや室内楽で参加します。
また、東京音大にはありませんでしたが、ひとつの楽器に学生の数がとても多い音大では、オーケストラに参加できる学生を決めるオーディションがあったりするそうですね。

また、学校の外で行われているオーディションも沢山あります。中でも管弦打楽器の学生ほぼ全員が目指していると言ってもいいのがプロオーケストラ、プロ吹奏楽団の団員になるためのオーディション。ただし、どこかの団員さんが定年退職などで席が空いた時にしか通常行われません。
日本全国にプロオーケストラは数えるほどしかありませんし、一団体に多くても5人程度で充分。ですからこのオーディションは本当に数年に一度あるかないかです。そのひとつの席を狙って日本全国の同じ楽器奏者が一斉に集まるわけですから、それはそれは厳しいオーディションです。上手というだけでは入団オーディションに通過できるとも限りません。

いろいろな音楽家協会や連盟が主催しているオーディションも沢山あります。これに参加して通過するとコンサートホールで演奏する機会を与えられるというものです。ただしオーディションに参加するのも、通過した後もお金がかかることがほとんどです。

何にせよ、自主的に外の世界に自分の演奏を聴いてもらう機会を沢山持つことはとても大切で貴重な経験です。
じゃあ自主公演という形でリサイタルをしようと思った場合、自分でホールを借りて、チケットを作ってチラシをばらまいて...そうやって頑張って宣伝してもただの音大生というだけではどれだけのお客さんが来てくれるのかは未知数。ですから、協会や連盟が主催しているコンサートに参加できるのであればある程度の集客は見込まれますから、それだけ価値はあるとも言えます。


■コンクール
オーディションと並んで音大生が非常に真剣に取り組むものがコンクールです。こちらもソロ、室内楽など様々なものが全国で開催されていますが、中でも管打楽器コンクールや日本音楽コンクールは全国規模で行われる非常に大きなコンクールで音楽家の登竜門と言っていいと思います。

また、僕の師匠は昔から門下生がとても沢山いて、門下内での発表会という名のコンクールが開催されていました。身内の小さなコンクールと思われがちですが、10名程度の在京オーケストラ奏者などが審査をして、全参加者(門下生)を第一位から最下位まで口頭で発表されるというかなり過酷なものです。幸い、常に結構上位にいることができたので恥ずかしい思いはあまりしなかったとは思いますが...でももっと良い成績が残せればよかったな、と未だ悔やんでいたりもします(笑)

自分も学生の時はいろいろコンクールやオーディションに参加しましたが、結果のことだけでなく、よくも悪くも様々な経験をした気がします。


■おさらい会
おさらい会というのは、同じ門下生や有志で(基本的には学校内で)開催する発表会のことです。定期的におさらい会をすることで発表の場を多く持ち、お互いのレベルアップをはかろうという意図が強いです。突発的に行われることもありますが、コンクール前などに一度予行練習的に開催することが多いです。


■自主公演
コンクールやオーディションは誰かが主催しているところに参加する、という形ですが、自主的にコンサートを開く意欲的な学生も結構います。
室内楽などの公演をするのが多く、学内のホールや教室を借りればお金もかからず手っ取り早く行える方法です。僕自身もこれでストラヴィンスキーの「兵士の物語」や金管五重奏、十重奏のコンサートなど沢山やりました。
ちゃんとしたチラシやチケットを作って一般のコンサートホールで公演を行っている人も結構います。

余談ですが、音大の教室は大小関係なくすべての部屋にピアノがあります(そのほとんどがグランドピアノ)。学校の中が全部音楽室ってのは音大ならではですよね。


また、音大の管打楽器専攻生はそれぞれのパートだけのコンサートを大規模に行うことがどこの音大でも定番になっています。
中でも東京音大のトランペット専攻生のコンサートは毎年一回川口リリアホールで開催していて、必ず満席になるくらい人気です。前半プログラムは小編成のトランペットアンサンブルを行い、後半は全員参加プラストロンボーンやテューバ、打楽器も参加してもらって管弦楽曲の大曲を演奏するという面白いことをしています。ピッコロトランペットからEb管、コルネット、フリューゲルなどトランペット奏者が演奏する楽器をすべて駆使し、弦楽器や木管楽器の速くて大変なパッセージもすべてトランペットだけで演奏するというこの企画は音大生だからこそできる企画と言えるかもしれません。幸せなことに昨年はその大編成で演奏するためのレスピーギ作曲「ローマの祭」を編曲させてもらいまして、次回もお手伝いさせてもらいそうです。

ちなみに以下のリンクは僕が編曲した「ローマの祭」のスコアの一部です(4曲目「主顕祭」の中盤)。打楽器が多いのですが、スコア上半分は全部ラッパ。

※以下クリックで別ページに拡大画像が表示されます
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■芸術祭
一般大学と同じ様に学園祭があります。東京音大では芸術祭という名前で11月頃に行われ、その時だけの特別なオーケストラを組んでコンサートを行ったり(結構真面目)、有志で吹奏楽をやったりします(かなり不真面目)。吹奏楽はホントに中学、高校の吹奏楽部みたいにミューサウンズとかポップスを吹きまくってた記憶があります。
他には管打楽器はパートごとにお店を開いて食べものを売るんですが、トランペット専攻はかなりの気合いの入れようで沖縄料理を作ってました。基本的に1,2年生が中心になって作るのですがこれがかなり大変。そしてこの収益が先程書いた学外での自主公演の経費になったりしたので本気で売らないと、という先輩達のプレッシャーが怖かった記憶があります(笑)
東京音大は池袋のはずれにあって住宅地のど真ん中なので敷地がかなり狭く、こういった出店もこぢんまりしていたのですが一応ステージなんかも組んで、そこでイベントもやってましたね。仮装大会とか女装大会とか...。とりあえず管打楽器は体育会計のノリなので絶対参加で1年生が犠牲になります。断れるわけもなく、もちろん僕もやりましたよ(笑)
なんだかもうあらゆるイベントがあって濃厚すぎて3日間の芸術祭が終わった後はほぼ全員死んでます。


《その後の進路》
東京音大は4年制の大学です。卒業した後、海外留学する人もいますし、他の学校に再入学する人もいれば大学に残る人もいます。
「残る」というのは、大学院や研究科のことなのですが、さらに音楽の勉強を続けたいと思った人が試験を受けて入るところです。研究科は今は名前が変わって科目等履修生とかなんとかそういう名前だったかと思いますが、基本的に授業はなくレッスンだけを受けるようなものでした。
僕は進学はしませんでした。

一般の大学は、3年生になると就職活動をするのが普通ですが、音大で就活をしている人はほとんどいません。というのも、最初からどこかの企業に入社するつもりで音大に入った人がとても少ないから=プロの演奏家になることが目標だからなんですね。
プロオーケストラに入団することが目標ならば、そのタイミングを逃さないように常に準備をしていく必要がありますし、少しでも自分を音楽の世界に売り込みたければコンクールやオーディションを受けます。自主公演を沢山して室内楽で頑張る人もいます。
また、ピアノ科の学生などは卒業してそのまま個人のピアノ教室を開く人もいるようですね。
管弦打楽器でも既存の音楽教室で講師をしつつ、演奏活動をする人も少なくありません。実際僕がそうですし。

教育科の音大生は教員採用試験を受ける人がほとんどだと思われます。

そういった点でも音大は結構特殊なのかもしれませんね。

その後の進路については後日もう少し詳しく書いてみようと思います。



それではまた来週!


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at 12:37, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽大学・音大入試

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音楽大学 1(音大の授業内容)

 >> 初めてこちらのブログにいらっしゃった方、最初にこちらをお読み下さい

あけましておめでとうございます!

昨年は本当に沢山の方にブログを読んで頂き、ありがとうございました。
今年も書く記事がある限り毎週更新してまいりますので、「ラッパの吹き方」とTwitter「ラッパの吹き方bot」をどうぞよろしくお願い致します。

さて、先週よりこちらの記事でいただいているご質問にお答えしています。今回は、ラッパ2号さんからのコメントです。ありがとうございます。

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トランペット吹きとはどういった仕事なのか
進路の観点から記事にされても面白いかと思います。
音大の授業は具体的にどんなカリキュラムなのか。学校での一日はどんなスケジュールで過ごすのか。
師と仰ぐ先生とはどのように出会うのか。卒業後の進路はどういった職業があるのか。等々。
専門課程を進んでこられた先生ならでは記事になると思います。
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過去の記事で音大入試については書いたことがありました
音大というのが毎日どんなことをしているところなのか、というのは確かにあまり知られていないですよね。自分からしてみれば一般の大学がどんなことをしているのか経験ないのでよくわからないのですが(笑)

ということで、今回はこのご質問の中から音大生がどんなことをしているのかについて書いてみようと思います。ほかの内容については次の機会に書きますね。
ちなみにこれから書く内容は、あくまでも15年ほど前に自分が東京音大で経験してきたことですから、今の東京音大とは違うことも沢山あると思いますし、他の音大に至ってはもっと違ったカリキュラムだと思います。ですので日本中の音大生が経験していることではない、というのだけ覚えておいて下さいね。


《単位》
一般の大学と同じように音大も「単位」を取得して、卒業資格を得ます。大学によっては一年間で取得する単位が足りないと次の学年に上がれないというところもありますし、学年だけは上がれるけど4年生になった時に死ぬ程苦労するところもあります。当時の東京音大は後者。

そして音大では一般科目の他に個人レッスン、吹奏楽、オーケストラのような授業もありますから、それに出席することが単位になります。そして最終的には演奏系の授業は本番の舞台に参加しなければ単位が取得できません。
でも管打楽器の専攻生で吹奏楽やオーケストラの授業をサボるって人はこれまでほとんど見たことありませんので(プロオケの仕事があって参加できない、みたいなことは若干ありましたが)単位を落とすことはめったにありません。あ、寝坊したとかいう人はいたかも。考え方は個人で違うと思いますがやはり音大生はまだ学んでいる身、授業を優先できないというのは良くないですね。

多くの学生が単位を落としそうになっているのが、音楽にまったく関係のない一般科目(語学など)や、ソルフェージュ(聴音など)の授業です。と言っても、ここだけの話、音大の一般科目なんてのは本当にレベルが低くて、あまり価値があるとは言えませんでした。こんなこと言っていいのかな。結局は音楽の研究の邪魔になることはできるだけさせない、という配慮なのかもしれませんね。笑

音楽の先生になるための授業というのもあります。これは専攻関係なく自分の意思で取るのですが(卒業できるかどうかの単位とは別ものの授業が多い)、様々な授業を取らないといけないので大変です。教育実習も一ヶ月近く行かなければなりませんし、その間はマトモに専攻楽器の練習などできるはずもありませんから将来の進路を考えて自己責任で行うべきですが、管打楽器専攻生の多くが教員免許を取得しているように感じます。教員を目指してこれは採用試験を受けるかどうかが目的ではなく、資格を得るのが目的の人が多いようです(資格を取っておいて損はないという感じで)。ですから実際に先生になってる人はあまりいません。まあ、採用試験を通過するのは本当に大変ですし。
ちなみに4年生の音大で取得できる教員免許は中学高校だけだった記憶があります。
教員を目指すことを目的とした音楽教育専攻というのもあります。詳しくわからないので興味があったら調べてみて下さい。


《音楽に関係する授業》
大学の音楽に関係する授業についてひとつずつ挙げてみます。

■個人レッスン(専攻楽器)
各楽器ごとに講師や教授などが複数いる場合は、入学するとどの先生に習うのか決まります。と言っても基本的には受験生の時点で「その先生がいるからこの音大に入学する」パターンか「受験生の時点で習っていた先生がその音大の講師だから」という理由で大学を選ぶことがほとんどで、自動的に入学後も同じ門下生になるのが通常でした。それ以外の場合は基本的に希望すればその先生に習うことができます。

現在の東京音大ではすべてのトランペット講師にレッスンを見てもらえる非常に恵まれた環境で、◯◯門下という壁がほとんどない状態なようです。羨ましい。

レッスン頻度はその先生によって違います。僕が学生の時の師匠は現役オケプレイヤーでしたからかなり回数が少なく、レッスンをしてもらえることがとても貴重な時間でしたね。
レッスン日が決まると門下生の中で時間割を決め、限られた時間内で全員がレッスンを受けられるようにしていました。


■個人レッスン(副科ピアノ)
どの専攻生であっても「副科」という個人レッスンがあります。管弦打楽器はピアノを習います。これが結構なクセモノで僕自身はピアノを弾くのが好きでしたからあまり苦ではありませんでしたが、ぶっちゃけ管弦打楽器のピアノは平均的にレベルが高いとは到底言えません。「弾ける」程度です。まあそれだけ専攻に力をいれているからなんですけどね。
僕は受験生の時に習っていたピアノ兼ソルフェージュの先生が東京音大の卒業生だったので、孫弟子という形でピアノの先生の先生に就いていました。副科ピアノのレッスンはユルくて優しくレッスンしてくれる講師がほとんどなのですが僕の先生は死ぬ程怖かったですね。そう、リアル「のだめカンタービレ」の関西弁喋るあのピアノ講師のようでした。。。楽譜がよく飛んできましたね(笑)

副科ピアノは確か最低2年受講する必要があり、それ以降は自分で選びます。


■その他の副科
例えば邦楽(三味線や尺八など)などを希望すれば学ぶこともできます。東京音大では民族音楽を学ぶ人もいるので、ガムラン(インドネシアの音楽)なんかもありました。今はどうか知りませんが多分あるでしょう。


■吹奏楽
管打楽器とコントラバス専攻生は吹奏楽の授業があります。毎週一回あって、1,2年生のBブラスと3,4年生のAブラスというクラス分けがされていました。演奏する楽曲は吹奏楽の先生が決めていて、どの曲でどのパートを担当するのかはパートごとに決めていました。アミダとかいろいろな形で。
Bブラスは基本的に学内でしか本番がありません。上級生になると、音大の顔として学外での本番を行います。このブログを読んで頂いている方の中にももしかして聴きに行ったことがあるかもしれませんね。夏の定期公演では必ず吹奏楽コンクール課題曲を全曲演奏していますし。

ちなみにクラリネットだけは人数が必要なので全学年がA,Bブラスとも参加したりしてました。確か。大変ですね。

A,Bブラスとも、たまに学外での依頼公演があったりします。


■オーケストラ
オーケストラの授業は週に2回あって、管弦打楽器が参加します。
Bオケ、Aオケ、Sオケという3つのクラスがあって、Bオケは弦楽器だけのオーケストラ。
管打楽器は通常3年になるとオーケストラの授業が始まり、基本的に3年生がAオケ、4年生がSオケに参加しています。

吹奏楽と同様、Aオケは基本学内公演のみ(年に一回特別講演で学外で演奏する機会があったように覚えています)、Sオケが学外で演奏します。

吹奏楽は同じパートに何人もかぶっていてOKで、誰がどのパートを担当するのかも学生が勝手に決めていたのに対し、オーケストラの場合、基本は1パートひとり。曲によってはトランペットの場合2人いればOKなので、誰がどの曲の何番を担当するのかは、専攻楽器の先生が決めます。要するに上手な人がその時の公演のメインプログラムのトップ奏者になれる、ということです。

専攻楽器の人数がとても多い音大の場合はオーディションで席を勝ち取るところもあるみたいですね。

オーケストラの授業は基本、管弦打楽器全員で行いますが、新曲の場合は分奏になり、金管だけとか管楽器だけとかそういう合奏になる時もあります。

音大のオーケストラの授業は同じ曲を何ヶ月も練習させられるので結構退屈でした。でも先生は「お前らがマトモな演奏できないからずっと同じ曲やってるんだ!」ってよく言ってました(笑)

学外公演は定期演奏会の他に特別講演や地域との交流演奏(区民のための第九とか)、依頼演奏、声楽科と行うオペラ公演もありますし、作曲科の作品を演奏する学内公演(作曲科の試験)もありました。また、数年に一度海外公演もあったりします。僕がいた時は残念ながらそのタイミングではありませんでした。


■室内楽
3,4年生がオーケストラの授業をしている時間、1,2年生は室内楽の授業をしていました。多分今はそういう形でやっていないのではと思うのですが(学生の時にすでにシステムが変わりつつあったので)、トランペットアンサンブルやいろいろな金管アンサンブルを各自で組んでレッスンを受けていました。定期的に試験や発表がありました。


■実技試験/卒業試験
年度末に一度実技試験がありました(4年間に一度だけ中間試験的なものがありましたがすぐ廃止)。
専攻楽器はピアノ伴奏でソロを吹きます。はっきり言ってこの試験の結果がその後一年間の大学生活がどうなるかを大きく左右します。
100点満点の採点で、決められた点数以上取らないと単位取得にはなりません。
まあ、よっぽどひどい演奏をしなければ単位だけはもらえますし、実際落ちた人は見たことありません。よっぽどひどい演奏をしている人がいないだけなんでしょうか。それとも慈悲なのでしょうか。笑
そして4年生の最後には卒業試験があります。卒業試験は3年生までの試験と同じスタイルなのですが結果の影響力がまったく違います。
各専攻ごと、そして管楽器の中で、さらには学年の中で成績優秀者は様々な新人演奏会の出演資格を得ることになります。
新人演奏会というのは沢山の音大卒業生が集まってソロの演奏を聴いてもらえるので、音楽界が注目しているステージのひとつです。そして大学が認めた奏者ですから、現役プレイヤー、オーケストラ奏者の目にもとまりやすいので、それだけ卒業後の活動範囲が広くなるとも言えます。
新人演奏会に出演できないとその後音楽家として生きていけないわけではありませんし、逆に新人演奏会に出られたからと言って、その後の保証ができるというわけでもありませんけどね。

副科ピアノの実技試験もありますが、こっちは副科というくらいなので結構採点が甘いです。ただ、こちらもよっぽど酷い演奏をしたら単位取得は無理かもしれませんね。


■合唱
基本的には声楽科の授業なのですが、男声が少ないのはどこの音大でも同じようです。ですので男性管弦打楽器専攻生は規模の大きい授業に参加していました(女性は普通の教室での授業)。したがって、東京音大合唱団という名前でプロオーケストラの合唱に参加したこともあります(第九とか)。もちろん、自分たちは声楽の本格的なレッスンを受けてきたわけではないのでほとんど力になりませんが、個人的には勉強になることが多かったです。
自分が1年生の時にはN響の定期公演に参加させてもらえたのが貴重な経験でした。なので1年生の時は一年中歌を歌っていた記憶があります。笑


思い返すと結構いろんなことがあって、書くことが多くなってしまったので続きは次回にします。

それでは、今年も「ラッパの吹き方」をどうぞよろしくお願いします!
また来週!楽しいお正月を!


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音大入試

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みなさんこんにちは!

さて、お正月気分もだいぶ落ち着いてきた今日このごろ。
ある年齢の方々にはダラダラしている場合じゃなくなってますよね。

センター試験。

受験生のみなさんにとっては大変な時期が始まります。どうか体調だけは気をつけて頑張って欲しいです。


そんなことで今回はちょっと道がそれてしまうし、関係ない方がほとんどでしょうが今回は受験シーズンということでちょっと書いてみようかと思います。


《音楽大学の入試》
音楽大学ってあたりまえですが普通の大学の入試とはだいぶ内容が異なります。

中高生の頃から吹奏楽などをやっていて、音楽が好きでもっと専門的に学んでスキルアップしてみたい!音大行ってみたい!と思ったことのある方は多いのではないかと思います(特にこのブログを読んで頂いている方は)。そんなことないのかな?
でも音大に入るには何をすればいいのか、情報が入りにくいし、情報を得てもいまいちわからなくないですか?
ということで簡単に何をすれば、何ができれば音大(器楽専攻)に入れるか書いてみますね。

※ここに書く内容は自分の経験したことで、音大によって何が必要なのかは異なりますのでご了承を。


■専攻実技
音大と言っても器楽(管弦打、鍵盤など)、声楽、作曲、指揮など様々な専攻に分かれています。自分が専門に学びたい楽器が決まっていないとあたりまえですが受験はできません。
自分はもちろん器楽専攻のトランペット科を受験をしていました。

器楽専攻の中でも各楽器で受験内容は異なります。自分が受験した時には2オクターブの音階と分散和音、あとは指定された曲を演奏しました。今はこれに追加して音階は長調と短調の2つになり、さらにリップスラー(すべて演奏する楽譜が指定されている)ができなければいけません。

大学の器楽専攻の先生方がいる中でひとりでこれらを演奏します。ひとりでソロなんて演奏した経験がほとんどなかったために死ぬほど緊張した記憶があります。


■副科ピアノ
音大に入るためには専攻実技だけができれば良いというわけではありません。
ピアノも弾けないとダメなんです。

ピアノはどんな専攻であっても必ず弾けなければいけない楽器です(大学によってはピアノの試験がないところもあります)。ただ、副科という名前からも想像つくかと思いますが、職業としてのピアノ奏者レベルを求められているわけではないので、とりあえずちゃんとしたクラシックのピアノ作品を楽譜を見ずに弾き通せるかどうか、といった感じでなんとかOKだったりします。
演奏する曲は大学によって指定しているところもありますし、ざっくりとこのあたりのレベルの作品群からなら何でもいいですよ、と書かれていることろもあります。
自分はモーツアルトのソナタ作品の中から1つの楽章を弾きました。

ピアノは中学生の頃から大好きで、その当時は独学で好き勝手弾いていたんですが、高校に入ってから本格的に音大受験をすることになってレッスンを受けるようになりました。
管打楽器の受験生って結構こんな感じでピアノを始めた人が多いです。だから必然的にピアノに関してはあまりお上手でない人が多いです。自分もそうです(笑)


■楽典
楽典(がくてん)というのは、簡単に言えば音楽のペーパーテストです。
みなさんも学校の音楽の授業でペーパーテストをやったことがあると思いますが、それのもっと専門的でややこしいものだと思って下さい。
例えば、2小節くらいのメロディが書いてあって「この曲は何調ですか?」とか、楽譜に書いてある指示記号などの楽語の意味を書かされたり。
基礎から勉強していれば(楽譜を読めれば)そんなに難しいものはあまりないのですが、ひっかけ問題とか、問題の書き方をややこしくしたり、Aという問題が解けないとBの問題が解けないとか、そういうのが沢山あるのでひとつ間違えると崩壊してしまったりと非常に頭が痛くなりました、自分は。


■聴音
聴音(ちょうおん)というのはピアノなどの楽器が弾いたメロディや和音を楽譜に書きおこす試験です。もちろん耳だけが頼り。
メロディを書かせる旋律聴音は、だいたい8小節前後の曲で、全後半分けたり通したりを数回演奏するのでそれをとにかく書きまくります。
この聴音という試験、絶対音感を持っている人はすごい楽なんです。絶対音感を持っている人をホントに呪いたくなりましたね、当時は(笑)うらやましい。
というくらい自分は本当に苦手で最初は本当に全然できなかったんですが、ある程度「慣れ」もあるんで少しずつできるようになっていた気がします。

ただ、良くあるような聴きやすいメロディではなく、わざわざ「???」と感じる音の飛び方やおかしなリズムがちりばめられているので満点を取るのは難しかったですね。

■新曲視唱
大学によってはないところもあるんですが、その場で渡された短いメロディが書かれている楽譜を声に出して歌うという試験です。
これも絶対音感を持っている人がうらやましかったですね。

聴音と同じく、訓練が大事です。やはり少し変なリズムや音の飛びがあって混乱させるんですよね。

歌詞が書いてあるわけではないので、歌う時は基本「ドレミ」で歌います。

新曲視唱が試験にない大学では、代わりに「コール・ユーブンゲン」という有名な歌の教科書があるのですが、その中からいくつか指定されているところもあります。そっちの方が気が楽だったなぁ。

こういった聴音や新曲を全部ひっくるめて「ソルフェージュ(フランス語で音楽の基礎教育という意味)」と呼ぶことが多いです。


■一般教科
音大と言えども一般科目のテストはあります。と言っても、「英語」「国語」くらいですけどね。
今はセンター試験で済ませてしまう音大が多いと思います。
ですから、音楽だけできれば良いというわけではないので結局お勉強はしなければいけません。ぶっちゃけ高得点取らなくても大丈夫だとは思うんでうが、ただ自分が受験した時は大学オリジナルの試験だったのでセンターのレベルはさっぱりわかりません。


以上、こんな感じのことを数日間にわけて受験するわけなんですが、やはりなんと言っても専攻実技が最重要視されます。
そのため、専攻実技やピアノに関しては独学ではかなり難しく、やはりプロにレッスンを受ける必要があります。
また、楽典などに関しても、一般大学受験のために通う予備校や塾同様、レッスンを受ける人がほとんどです。
特に聴音は誰かにピアノを弾いてもらわないとできないものなのでなおさらです(聴音用のCDも売っていますが、やってもやってもキリがないのでいくらCDがあっても足りないし高額になってしまうのが現状です)。


《一般大学との大きな違い》
自分が音大に行きたい!と思ったのは中学3年の時で、実際に受験勉強が始まったのは高校に入ると同時でした。当時は本当に単純な動機で、ただトランペットがめちゃくちゃ好きだったから、ただそれだけ。漠然と「プロになりたい」とは思っていましたが、それがどんな世界なのか、現実的なものにはなっていませんでした。

両親は自分の希望する進路を理解をしてくれてピアノのレッスンをとりあえず近所のピアノ教室の先生に習うことになり、そのピアノの先生に音大に行きたいと言ったところ、猛反対されました。
音大に入ることができたとしても、その先プロになってお金をもらえるようになることができる人はほんの一握りしかいない厳しい世界だ、ということを強く言われました。楽しいから、好きだからだけならやめたほうが良いと。
でも猪突猛進な自分の性格と中学生で現実をよく理解できていなかったせいもあり、ピアノの先生の言葉はまったく耳に入りませんでした(笑)

で、高校生になってレッスンが始まり(ピアノの先生にソルフェージュも習っていました)、そのピアノの先生のツテでトランペットの先生を紹介して頂き、その先生が当時N響首席トランペット奏者の津堅直弘先生だったんです。結局大学に入っても今でも師匠と呼べる方は津堅先生ひとりだけで(多くの先生に師事している人も結構いる)、本当にこの出会いがなければ今の自分はいなかったと感謝しています。津堅先生にレッスンをして頂けることになったから東京音大を目指すことになったわけですし(津堅先生が教えてる大学だったから)。
素晴らしい先生に出会えるかどうか、というのは音大受験には一番重要なところです。

結局高校生活3年間は最初から最後まで音大受験のことしか頭にありませんでした。吹奏楽部にも入ってはいましたが、平行してトランペットレッスンのための練習、家に帰ってからはピアノの練習。授業中は楽典を。。。(あ、ここはオフレコで(笑))、通学中は英単語を覚えて。レッスンも週2でありましたし、トランペットのレッスンも不定期ですが月に1,2回ほどありました。
高校3年生になってからはピアノの先生を更に紹介して頂いて、自分の目指していた東京音大出身の先生にピアノとソルフェージュを習っていました。

とにかく必死でした。一般大学のように模擬テストを受けて偏差値で大丈夫かそうじゃないか判断できるものでもないし、いくらトランペットが上手になったとしても、自分より上手な人が沢山いればおのずと大学には受からないし、その上手な人がどんな演奏しているのかもまったく検討がつかないというプレッシャー。だから本当にものすごく練習していたことを覚えています。

自分は心配性で楽観的になれないから常に追いつめられていただけかもしれません。人それぞれでしょうが。

ともかく、音楽大学というのは「音楽を学ぶ大学」ですから、受験勉強をしている時点ですでに他の進路に変更がきかないんです。ですから、途中で気力を失ったり、他の何かに興味を持ってしまうような中途半端な気持ちで目指すものではありません。
それに、受験をするための費用も(入学してからも)ばかになりませんからね。。。


マイナスなことばっかり書いていますが、将来本当に音大に行きたい!と思っている方はこれを読んでも根負けしないようでしたら目指す価値はあると思います!ただし、ご両親の理解や良い先生に巡り会えること、途中で絶対に投げ出さないこと。これだけは必須ですが。


今年、音楽教室でレッスンをしている生徒が音大に合格しました。自分が高校生の時に必死に受験勉強していたことがあまり昔のような気がしていないのに、気がつけば自分が教える立場になっていることが少し不思議な感じもしますが、本当に嬉しいことです。トランペットだけでなく、ソルフェージュ全般もやっていたのでなおさらですね。

今年もう一人音大受験生がいて、試験がこれからなのでまだまだ自分も気を抜くことはできませんが(この生徒もトランペットもソルフェージュをやっているので)頑張ってほしいと思っています。


ということでいつものブログとはだいぶ内容が違いますが、音大受験に関して書いてみました。
音大だけでなく、一般大学を受験するみなさん、これから試験まで頑張って下さいね!

それではまた来週!





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