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トランペットのカスタマイズ(改造)

 >> 初めてこちらのブログにいらっしゃった方、最初にこちらをお読み下さい

みなさんこんにちは!

突然ですが、みなさんが使っているトランペット、カスタマイズ(改造)していますか?

吹奏楽部などで学校や団体が所有している楽器を借りて演奏している方には縁のないことだと思うのですが、トランペットをはじめとする金管楽器は様々なパーツを交換したり付け足しすことが可能なんです。中でもトランペットはカスタマイズがしやすいのか、カスタマイズしたい人が多いのかわかりませんが、結構多くの方が何かしら店頭に置いてあった時とは違う状態にしているように見受けられます。

カスタマイズをする目的はもちろん、より良い音が出せるようにとか、よりコントロールしやすくするためにとか、プラスになるためにしているはずです。

では最初に、トランペットで主にカスタマイズしているパーツを挙げてみようと思います。
ちなみに、写真のトランペットは僕が使っている楽器で、一切カスタマイズしていない基本中の基本のV.Bach(バック)ですので、実際の改造パーツがどんなものなのか、ある程度はリンクを貼ってみます。ただ、当ブログとは無関係なリンクですので、リンク切れ等の保証は致しかねます。

そして写真の楽器がめっちゃ汚いのは思っても口にしちゃダメです(笑)
磨くのが楽器にとってあまり良いことだと思わないので。。。


《カスタマイズされることの多いパーツ》

■マウスピース
マウスピースの改造は、こだわる人は本当にこだわります。リム(唇の当たる場所)の大きさ、厚みに始まり、カップの大きさや形、そしてスロート(筒になってるとこ)の直径や形状など。手のひらサイズのマウスピースですが、こだわり始めると細部に至るまでカスタマイズする方もいらっしゃいます。
そして、それらすべてのパーツがネジで分解できるように改造こともできます(そういった技術を持ったリペアマンなどがいれば)。
市販のマウスピースはどれも納得がいかないとか、口当たりは良いんだけど、このカップの形状は気に入らない、なんて思う方がオリジナルで作ってもらっています。
自分が納得するまでとことん追求するか、ある程度自分に合っていればまあこれでいいかと思えるか(マウスピースのせいだけにしないでいられるか)。それは奏者の性格にもよるんでしょうかね。

■重り
いつだったか、楽器メーカーのBachが「メガトーン」というマウスピースを発売しました。通常のマウスピースに比べると、カップの外側の金属量が多いのでとても重いんです。
今はもう(多分ですが)製造していません。Monette(モネ/モネット)のマウスピースもメガトーンと形状がとても似ています


なんでこんなにでっかくて変な形をしているのかと言うと、音の反応が良くなるんだそうです。実際僕自身もメガトーンを吹いたことがありますが、確かにいつものマウスピースよりメガトーンのほうがベルの更に向こうで音が鳴っている感覚を持ちました。
おお、これはすごい。と思いましたがこれを使って演奏したいとは思えず、結局普通のマウスピースを使い続けてます。

これらのマウスピースは製品自体がいわゆる金属の重りを付けていますが、自分が今使っているマウスピースに簡単に付けられる重りも売っています。
エッジフェクターと言うらしいのですが(ごめんなさい正式な名前を今知りました)、これだとリング状になっているので、マウスピースのスロートに差し込むだけで、ぐっと重くなります。

そしてマウスピースだけでなく、楽器に重量感を持たせることは、鳴らすためのプラス要素だ、という考え方を持っている技術者やプレイヤーも多くいます。


■ボトムキャップ



楽器に重量感を持たせる一番注目される部分はボトムキャップです。ピストン下のフタのようになっている部分。ここの重さが音の響きに影響を与えると言います。
ボトムキャップは3つとも替える人より、どこかひとつだけ変更する人が多いように思います。

響きが豊かになるだとか何とか。試しにやってみたことはありますが、いまいちよくわかりません。
逆に軽くしているボトムキャップもあるようです。


■ピストンボタン
ピストンボタンは、右手の指で押しているところです。ここはネジでついているのですぐに取り外すことができます。写真のピストンボタンはXO(エックスオー)のコルネットで最初に付いていたもの。



この写真のピストンボタンで演奏しようとしたところ、僕の場合ツルツルすべって演奏しにくかったので、付属品の(多分)貝がついているものに交換しました。




■ピストンのバネ(バルブ スプリング)
先程のピストンボタンと一緒に写っていたバネですが、これもXO製品の付属です。この写真だと何のことやらわかりにくいのですが、バネの強度が違うので、ピストンを押した時の重さ(指にかかる負荷)が変わるんですね。それによってどうなるかと言うとピストンアクションが軽くなったり重くなったりする、と、まあそれだけのことです。

他にも、ピストンボタンが直接当たるワッシャと呼ばれる部分や、内部のフェルトなども厚みや素材を替えることによりピストンアクションが変化するパーツが売られています。



フェルトは時間の経過(使用頻度による)と共に潰れてきてしまい、ピストンが返ってきた時のコツコツした振動が激しくなってきます。そうなったら交換したほうが良い部分ではありますが、違う素材にして何か変わるのか、という点については試したことがないのでよくわかりません。


■支柱
トランペットの支柱はチューニングスライドやその近くにくっついています。



先程「重り」について書きましたが、この支柱が付いているかどうか、何本付いているかで演奏時の音の抵抗感や響きに影響を与えると言われています。ざっくり言えば支柱がないほうが軽く吹けて、支柱が多ければ抵抗感が増す、といったところでしょうか。
初心者の楽器には(金額的な面もあると思いますが)支柱が付いていない場合が多いです。

この支柱、自分で買ってきて付けることもできるんですよね。


■マウスパイプ
マウスパイプとは、マウスピースを取り付ける一直線の管のことです。



楽器屋さんのトランペットコーナーでトランペットと一緒にただのパイプが置いてあるのを見たことがある方もいると思います。見た目に違いがわからないので、一体なぜこの部分だけが置いてあるのか疑問に思ったことありませんか?
これらは金属の材質が違うんですね。

息を入れて最初に通過するマウスパイプですから、一番影響を与えやすいということでしょう。ただ、マウスパイプを交換するには、楽器のハンダをはずして付け替える作業が必要で、技術料もマウスパイプ自体も結構お金がかかります。
試しにやってみよう、というのは難しいですね。


■ベル
マウスパイプと同じように、ベルそのものを交換することができます。様々な素材でできたベルにより、音質などが変わるということだそうですが、これも試したことがないのでよくわかりません。以前、違う素材でできた同じメーカーの楽器を吹き比べましたが、やっぱりよくわかりませんでした。
ベルも付け根からハンダを外して取り付けるため、結構な時間と金額がかかります(楽器製造メーカーによっては、オーダーメイド的にベルを選択して注文することもできます)。

メーカーによってはネジ状になってベルを交換できたり、付け根から取り外せるようになっているものもあります。




■メッキがけ
トランペットの表面は基本的にラッカー、シルバー(銀メッキ)、ゴールド(金メッキ)、まれにノーラッカーがあります。
楽器をコーティングしている素材によって音色や響きに違いがあると言われています。
メッキがけは後からでもすることが可能で、銀メッキの楽器の上から金メッキをかけることもできます。部分的に金にすることもできます。
ですが、メッキ on メッキが果たして良いものかどうかはわかりません。
これもかなりの金額と日数がかかると思われます。

マウスピースにも同じ様にメッキをかけることができます。これも部分的に(例えばリムだけに)かけることが可能です。

金属アレルギーを持っている方は、銀によってアレルギー反応が出てしまうので、そういった場合は金製品を使うことをおすすめします。したがって、楽器を購入する際は銀メッキの楽器を選ばないこと、そしてマウスピースも、最低でも唇が直接当たるリム部分が金メッキの商品を使うようにして下さい。

ちなみに、マウスピースのリムが金になると、銀に比べてツルツル滑りやすくなります。


《カスタマイズは賛否両論》
ここまで、主なカスタマイズパーツについて書きましたが、これらの改造を行うことについては賛否両論があります。
そっけない感じで解説してきたのでお気づきでしょうが、僕自身は一部を除いてあまり賛成できません。

なぜなら、自分の楽器をカスタマイズするということは、練習によっては解決できない、もしくは自分の実力をのばすことができる何かを具体的にどう改造することによって解決できるのかを理解していなければ意味がないからです。

興味本位や流行、プロ奏者がこんなことをしている、などの情報だけでカスタマイズを行い「何かよくなった感じがする」というレベルでは時間とお金の無駄だと思います。
しかも、ハンダをはずして行う大幅な改造は、万が一納得いかない結果になってもそう簡単に戻せない(見た目に直せても完全には戻らない)リスクもあります。

それでもトランペットを沢山持っていて、経済的にも余裕があってカスタマイズが趣味で特に何かを求めているわけではないDIY的、日曜大工的な感覚あれば別に構いません。そうではなく「練習することに努力や時間をかけず、カスタマイズで上達した気になってしまう他力本願」になってしまうのはとてもよくない、と言いたいんです。

ほとんどのことは練習と努力によって解決する(身につける)ことができます。定価2万円の楽器を使っても一流のトランペット奏者が演奏するとそれなりのレベルで演奏できてしまうことを目の当たりにした身としては、楽器の善し悪し、カスタマイズは練習や努力によって身につけた自分の実力、音楽性を表現しやすくできるツールかどうかでしかありません。

ま、要するに「カスタマイズしている時間があるなら練習しましょう」と言いたいだけです。カスタマイズするお金があるなら、それを個人レッスンの受講料に使ったほうがよっぽどレベルアップにはつながると思いますよ。


《市販の楽器もある意味カスタマイズしたもの》
ご存知のように楽器というのは様々なメーカーから沢山の種類が販売されています。
それら複数の楽器はパッと見ただけでもデザインやパーツの組み方が異なるものも多くあります。

なぜなら各メーカーは技術者とアドバイザー(プロ奏者)によって「この作り方が(様々な意図、目的による)トランペットのベストな設計」と考え、作り上げています。

安い楽器はコストを押さえつつ、抵抗感を少なくして初心者でも吹きやすく作っていますし、オーケストラで良い音が出せるように考えている楽器があったり、ジャズで良い音を出せるように、など。。。

これはある意味、トランペットを熟知している「技術者によるカスタマイズされた楽器」とも言えます。

自分としてはそういった様々な楽器を(技術者の考え方をできるだけ理解しつつ)自分の演奏環境や目的、奏法に合っているのか試奏して選んだほうがいいのではないか、と思うんです。というか自分はそれで充分。
だから今使っている楽器に不満がないとは言えませんが、カスタマイズしようとも思わないんです。本当に不満なら買い替えます(その前に練習ですけど)。

まあでも、楽器屋さんで何か面白そうなパーツを見つけて試させてもらえる程度なら楽しいですけどね。もしもそれが自分に本当に良さそうだと思ったら使ってみても良いかもしれません。結局は自己責任です。


《ロータリー、ピッコロトランペットのカスタマイズ》
最初に写真付きで解説したのは、Bb管やC管のピストンバルブに関してでした。
トランペットは他にもロータリー、ピッコロなどがあるのはご存知でしょうが、それら独特なカスタマイズについて簡単に書いてみようと思います。

■ロータリーのキー
ロータリーはピストンに比べて値の張る楽器ですが、さらにその中でも上位レベルの楽器には、チューニングスライドにキーがついているものがあります
これは、high CキーやAキーなどと呼ばれるもので、右手の小指の近くに押す場所があります。

このキーを押しながらhigh CやA(五線上の音)を出すと音の抜けや音色が安定するといったもの。もし、付いていない楽器にキーを付けるカスタマイズをした場合、相当な値段になります。

余談ですが、high Dの音を出す時は、ウォーターキー(ツバ抜き)を押して解放させると出しやすい裏技(?)があります。ただ、high D音と共に一緒にツバが吹き出す恐れはあります(笑)


■ピッコロトランペットのフィンガーフック(トリガーフック)



ピッコロトランペットはメーカーや製品によって形状が非常に異なります。例えば僕が使っているSchile(シルキー)というメーカーのピッコロ(P5-4)は写真のようなデザインです。この楽器を持った時の左手は「にぎる」だけの状態ですよね。普通のBb管でしたら左手は3番管のトリガーを動かす仕事がありますが、ピッコロでも同じようにフックやリングを付けて抜き差ししたいと考えるならば、カスタマイズすることもできます。
今のところ自分はそれをやっていませんが、確かにあったら便利なのかな?と思ったりもします。
実際、シルキーの他のラインナップでは最初からリングが付いています

でも一度リング付きのシルキーのピッコロを持ったとき、今の自分の持ち方とリングの位置がかなり違ったのでしばらく使ってみないと本当に良いかどうかはわからないですね。ピッコロは低音域のピッチが非常に不安定なので、そういった点ではトリガーを動かしたいと常々思っているのですが。。。


ということで、今回は楽器のカスタマイズについて書いてみました。
カスタマイズを実際に行っている方、興味を持っている方にはちょっと今回の記事はイラっとさせてしまったかもしれません、ごめんなさい。
でも楽器そのものに興味があって、更に自分のレベルアップを図るためのプラスアルファな要素である可能性は否めませんので、お金や時間に余裕がある方はぜひ技術の高いリペアマンのいる楽器店でいろいろ相談してみてはいかがでしょうか。
質問した人の回答がアバウトだったり、単に「いいよこれ!」といってパーツを売ってこようとする場合は注意しましょうね。

それではまた来週!


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ミュート 2

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みなさんこんにちは!
先日7日、8日に講師をしているプレスト音楽教室のアンサンブル発表会がありました。
トランペットクラスは7日に出演しまして、トランペットアンサンブルだけでなく、サックスとトロンボーン、ピアノとの講師演奏も行い、気付けばほぼずっとステージにいる自分(笑)
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次回の本番は来週日曜(14日)の「親子で楽しむアニメコンサート」。チケットまだ少しありますので、ぜひいらして下さい!スタジオジブリ作品ばかりの朗読付きコンサートです。年齢制限ありませんし、どなたでも楽しめるコンサートです!子どもが小さいからいつもはコンサートに行けないという方もぜひ!詳しくはこちらをご覧下さい。



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さて、前回の記事でミュートについて解説しました。
ミュートと言うと、楽譜に指示があるから付けて、はずす指示があるからOpenにして、それ以上でもそれ以下でもないような感覚の方がほとんどなのではと思いますがどうでしょうか。

というのも、トランペットを吹いていて通常のOpen状態では「音色」とか「ピッチ」「響き」を追求している人でも「ミュートを付けている時の良い演奏」を心がけていないのを目にする事が結構あるんですよね。

Openでもミュートでも自分のトランペットを演奏していることにまったく変わりはありません。ですから、ミュートの時にはミュートの時のベストな吹き方を知っておく必要があると思うんです。


《中学生の時のミュートの話》
トランペットを始めた中学校の吹奏楽部は、学校にミュートが1つもありませんでした。
そもそもこの学校は当時、ミュートという存在を知らなかったのだと思います。

楽譜には度々「Mute」と書いてあるのに、誰もそれについては疑問を持たず、ずっとOpenで吹いていたのですが過去の記事にも書いたように自分はこれから演奏する曲の音源をできる限り事前に聴いておくスタンスで吹奏楽をやっていたため、ミュートを付けた時とそうでない時のイメージの大きな違いが知識がないなりにも理解していたんだと思います。

でも、そのミュートというのがいったいどんなものなのか、そこまでの知識はありませんでした。
なんせ当時はインターネットなんてありませんし、吹奏楽や管楽器の知識を得るにはバンドジャーナルのような雑誌くらいしかなかったんです。
中1の時、頼れる先輩もいませんでしたし(3年は幽霊部員、2年は他の楽器の3年生が意味もなく怖すぎて後輩にアドバイスをするなんてことまったくしてくれませんでしたから...←ばかばかしい)どうにかしてミュートというものを手に入れたかったんですよね。

当時の横浜には横浜駅まで行けばヤマハとか、もう少し足をのばせば管楽器専門店(横浜近辺の方はセントラル楽器ってご存知ですよね)とかあったんですが、中1だとなかなか行く機会も機動力もなかったんです。電車にひとりで乗るってこの頃ちょっと勇気いりません?交通費もかかるし。電車通学している方はそんなことないんでしょうけど。。。(24年も前の話なんで!ちびまる子ちゃん的イメージでよろしくお願いします)
唯一ひとりで動けたのは自転車で頑張って走ったところにある伊勢佐木町のでっかいレコード屋(CDが流通し始めたた頃ですから!)さん兼楽譜屋さん兼楽器屋さん。

楽器屋さんと言ってもこういうお店ですからね。どちらかと言うとロックバンド屋です。だからトランペット、サックスくらいは置いてあったんですが変な展示してたり扱いめちゃくちゃだったり、知らないメーカーだったり。
自転車で移動していたので交通費もかかりませんから見るだけならタダ。休日にこのお店に行くのが好きだったんです。楽譜を読み漁ったりCD(レコード)物色したり、管楽器を眺めていたり。

そしたら、トランペットのところに変なアルミの物体が置いてあって「ミュート」とポップに書かれていたんです。「あ!これがミュートなんだ!」と初めて実物を見ることができて、どうしても手に入れたくなりましたがお金がない。

後日親にお願いしてお金をもらい、迷わずゲットしてドヤ顔で「ミュートだぜえ」と部活に持っていったんですけど。。。

まずですね、吹奏楽でミュートを使うって基本全員一斉に、じゃないですか。ひとりでミュートしててもしょうがないというか、逆に空気読めない人ですよね。だから使い道がない。
なんだかな。

それ以上にですね、ミュートという物体がいろんなメーカーからいろんな種類が出ているなんて思いもよらず。
先程書いたようにミュートを買ったところはロックバンドの楽器が並ぶお店ですから、こだわった管楽器関連商品を仕入れているはずもなく、結果として手に入れたものはとてもよろしくない製品だったんですよね(メーカー名は伏せます)。
カップとストレートが組み合わせで変えることができる仕様で(デニスじゃないですよ)、ショボいアルミでできていて、どちらもとても中途半端で変な音。というのは高校生になってから知ったんですが。

それほどミュートについての知識がない中学時代でした。


《ローマの松》
ミュートって、ごく一部、数小節にしか使われていないものが多いですよね。そういう点で毎日の練習時にはあまり気にすることなく、楽譜に書いてあるからミュートを用意して使って、って感じになってしまうのかもしれませんが、例えばレスピーギという作曲家の管弦楽作品「ローマの松」1曲目「ボルゲーゼ荘の松」は、ほぼすべてストレートミュートでの演奏です。その中にはメロディもソロ的な部分も含まれていますし、フォルテで鳴らしまくる箇所が大部分を占めています。しかも難しいパッセージばかり。
日常あまりミュートについて考えていないと、いざこういった作品を演奏することになった場合、Open状態なら結構吹けるという人もてこずる可能性があります。思ったように鳴らせないとか、はずしちゃうとか、ピッチが合わせにくいとか。

ですので、毎日でなくても構いませんが、不安要素を払拭する意味も含めミュートでもしっかりと演奏できる練習は必ずすべきだと思います。


《ピッチの変化》
これはご存知の方も多いと思いますが、ミュートを付けるという行為はベルから出てくる音が少なからず抵抗を受けるためにピッチが通常時とは異なる、ということをまず知っておくべきでしょう。
基本的にはストレートミュートはピッチが上がりやすく、カップミュートはものによりますが下がる傾向にあります。

ただ、これはメーカーや形状によっても変わってくるものですから、まずはOpen状態できちんとチューニングをして、吹き方を変えずにそれぞれのミュートを付けた時のピッチがどれくらい変化するのか調べておきましょう。
調べ終わったら、今度は抜差管(チューニングスライド)をどのくらい出し入れすればピッチが安定するのかをチューナーで調べて下さい。

そして、楽曲中実際にミュートを使うことになったら調べた通りに抜差管の長さも変えてから演奏しましょう。

(ただしこれはきちんとした奏法を身につけていないと難しいかもしれません。そのためにまず一番必要なことは「音のツボに当てる技術」を持つこと。実はミュートを使うとOpen時よりも音のツボに当たっているかどうかがはっきりわかるんです。その話は後ほど。)

作品や場面によってはMuteとOpenの指示がすぐに出てきてしまう時もあります。その場合、抜差管のことは気にせず周りの音をしっかりと聴き、「耳」で合わせていくようにして下さい。決して「口」で合わせるのではありません!


《ツボを捉える》
過去の記事「ハイノート(ハイトーン)へのアプローチ6」で詳しく書いた「音のツボ」というのがミュートの時には顕著に現れます。

その前に、ミュートを付けた時の「良いサウンド」ってイメージできますか?これがないとどうにもならないので、可能であるならプロの演奏を聴くとか、レッスンを受けられると良いのですが。。。

例えばストレートミュートを付けて吹いた時に、くぐもった音、こもった音がしている時はツボに当たっていません。ストレートミュートは「ビーーーン」と固く金属的に響くサウンドがするものです(メーカーや材質により様々です)。抜差管の操作やピッチの調整以前に自分が今どんな質のサウンドを出しているのか耳を使ってしっかり聴いて下さい。

Openの状態で「ツボ」に当たっているのかいまいちわからないという方は逆の発想で、ミュートでツボに当てられたらそのままOpenにして同じ感覚で吹いてみましょう。ツボに当たった時の音というのがわかると思います。ミュートの時のほうがこれがわかりやすいのでこの方法は使えるかもしれませんよ。

ミュートを付けた時に吹きやすい音域なのに音がはずれてしまうとか、ピッチが合わないとか、そういった時はまず「ツボ」を意識して練習するようにしましょう。

ところで、現在このブログの今後についてご意見を募集しております。この項目に関しては「ようこさん」から頂いたコメントを元に書かせて頂きました。ありがとうございます。
引き続きご意見募集中ですので、コメントもしくはフォームからお寄せ頂ければと思います。よろしくお願いします。


《ミュートを選ぶ》
中学生の時によくわからず買ってしまったミュートの話を先程書きましたが、やはりミュートに関してもきちんとしたメーカーのものを使うことが大切です。
どのメーカーが良い、というのは完全に好みですし楽曲によっても演奏するジャンルによっても変わってきます。
ですから、可能ならば楽器屋さんに言っていろいろなミュートを試奏させてもらいましょう。

また、楽団や部活動では所有しているミュートがすでにある、という場合もあるでしょう。
そのミュートたち、コンディションはどうですか?コルクが取れかかっていたり表面がベッコベコになっていたり、穴の空いているところが歪んでいたりしませんか?

楽器やマウスピースは大事にするのにミュートは無関心、というのはちょっとおかしいですよね。ミュートだって凹みがあればそれだけサウンドやピッチに影響を与えてしまいます。大切に扱って下さい。もし本当に酷い状態なら、思い切って買い直すのも手ですね。
表面がベコベコになっているのはきっと落としてしまったからだと思います。そうならないためにはやはりミュートを落としにくい状態であるべきです。それに関しては前回の記事に書いてありますのでぜひ読んでみて下さい。

これからミュートを買おうと思っている方、団体は、一緒に演奏する人が使っているものと同じもの(メーカー)を購入するのがおすすめです(きちんとしたメーカーに限る)。極端な話、ミュートというのはアルミ、銅、木、籐(とう)など実に様々な材質で作られていて、例えばアルミと木では同じストレートミュートでも全然違うサウンドがします。ですので、一緒に同じ作品を演奏する場合は可能な限り同じサウンドのするミュートであるべきです。絶対、というわけではないのですが材質くらいは合わせておいた方がいいですね。もしくは試奏してみてお互いが違和感のないサウンド、響きであることを確かめてから購入しましょう。


ということで、ミュートについて書いてみました。
金管楽器にしかないミュートの魅力を充分に発揮できるように研究、練習を欠かさないで下さいね!

それではまた来週!







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ミュート 1

 >> 初めてこちらのブログにいらっしゃった方、最初にこちらをお読み下さい

みなさんこんにちは!

さて、今回はミュートについて書いていきます。


《ミュート》
金管楽器は他の種類の楽器にはないミュートという道具を使って演奏することが多々ありますね。
一般的に音楽でのミュートというのは音を小さくする「弱音器」という意味で使われます。実際に弦楽器では駒にミュートをするとくぐもった鳴らない音になります。
しかし、演奏上でのミュートというのはは音を小さくするというよりも、通常とは違うサウンドを出す効果を狙った場合がほとんどです。
そのために、金管楽器のミュートにはストレート、カップ、ワウワウ(中のロウトみたいなのを抜けばハーマン)、プランジャーなど多くの種類があるんですね。

吹奏楽やジャズではそれらのミュートが特に多用されています。

昔、楽譜に指示があってバケットミュートってのを使ったことがありましたが効果がよくわかりませんでした。あれ何ですか?その時以来出会わないのですが(笑)

ミュートは、ご存知の通り基本、ベルの中に差し込みますが、知ってか知らずか作曲家の中にはホントに付け外しを頻繁にさせる人もいます。マーラーとか。
これ、プレイヤーの立場にならないと理解してくれないのでしょうが(逆にこのブログを読んで頂いている方の多くは共感してもらえると思いますが)、ミュートの付け外しって結構負担かかるんですよね。
あまりに頻繁だと演奏に集中できなくなる瞬間ができてしまうこともあります。

だからって、今更マーラーに電話したところで「はいわかりました。じゃあミュート無しでいいですよ」とは言ってくれるはずもなく、いや、多分本人に会えたとしてもそうは言ってくれないでしょうが。
既存の楽譜を演奏することになって、ミュートの付け外し指示があったらやはりそれに従わなければなりません。

だったらできる限りスムーズに、負担なくミュートを使いたいですよね。今回はそんなことを書いてみます。


過去の記事で、演奏用ではない練習用ミュート(プラクティスミュート)について少し書いたことがあります。
よろしければそちらもお読み下さい。過去の記事「1日吹かないと3日戻る?」


《演奏中に落とさないために》
経験あるかもしれませんが、ミュートをしている演奏中にベルが落ちてしまうと、急に生音になるし落とした衝撃音はするしで結構焦ります。拾ってる時間もないし(自分のパートの音がなくなっちゃうし)、かと言ってこのまま吹いたらセクションで自分だけ生音になっちゃうし…そんなことを考えていたらマトモな演奏はできません。
自分は昔、プロオーケストラでミュートを落とした挙句、転がって前にいたファゴット吹きさんの足下まで行ってしまったことがあります。
本番中じゃないから助かりましたが、かなり焦りました。
トランペットのミュートは小さいのでまだ良いのですがトロンボーンのミュート結構な大きさです。
本番中、あのでっかいのが落ちたことがあって、組み立て式のひな壇だったこともあり、

「ッゴンッ!」

とても良い音でホール中に鳴り響き、とても驚いた経験もあります。
ホールで演奏する時って床が木などの硬い素材の場合が多いですよね。

いつも使っているミュートなのに、今日に限ってハマりが悪いってことがあります。これは、コルク部分が乾燥しすぎてベルの内側と上手くくっついてくれないことが原因です。
とくに冬場の暖房が入っている室内などで演奏する時は、例えば湿らせた布をコルクに巻いておくとか、隣にいるトロンボーンの人に霧吹きを借りてシュシュッとしておくとか、コルクを湿らせてあげればたいがい解決します。
あとは、ミュートを差し込む直前に「ハァ」とベルの内側に息を当ててくもらせるとかも効果があるかもしれません。

ミュートのハマりが悪い時には試してみてください。
あと、ミュートを入れる時、抜く時には軽くねじ込むように入れるといいですよ。


《上手なon,offの仕方》
さて、先ほど書いたマーラーのようなミュートの付け外しが頻繁に起こる作品を演奏する時や、瞬間的にミュートを入れなければならないと時など、効率良く、しかも演奏に負担をかけないようにする持ち方を書いておきます。

座って吹いている時、ミュートを床に置いていると腰を曲げて拾って、という動作が効率悪くしてしまいますよね。
ですので、これからミュートをつけなきゃいけないという前になったらこの写真のようにミュートを準備しておくと良いと思います。



こうすることで上半身を動かさずにミュートを手に取ることができます。
女の子でスカートをはいている場合、これは逆にやりにくいでしょうから、この時は足(股)の間に置いておくと良いと思います。

次に、休みがなく、瞬間的にミュートをつけなければいけない時ですが、このように準備しておくと良いと思います。




あとは手首を曲げればとりあえずはミュートの音が出せます。ただし、演奏中ずっとミュートを押さえていなければ抜け落ちてしまうので注意して下さい。
小中学生で小柄な方だと手が届かない場合があるのでその場合はしかたないのですが…

そんな時は一番楽で確実な方法があります。


《ミュートホルダー》
それはミュートホルダーという道具なんですが、これがあれば膝裏に挟んだりしなくてもよくなりますよ。



この写真のように2つまでミュートを付けられるもの以外に、1つ用、3つ用など様々なタイプがあります。

写真のように譜面台の柱に付けるタイプ以外に、譜面を乗せせているところに差し込むタイプや、輪っかにミュートを通すのではなく、棒にミュートの穴を差し込むタイプなどもあります。
どれもそんなに高額ではないので、自分用を持っていても良いと思いますよ。特に吹奏楽をやっている方はミュートを使わない日はないくらいの頻度で楽譜に指示がありますからね。


ということで今回はミュートについていくつか書いてみました。


今回触れていない楽譜上のミュートの指示についてが書かれている過去の記事もありますので合わせて読んでみて下さい。

楽譜の書き込み2
楽語2



講師をしているプレスト音楽教室の発表会で以前、生徒とボザ作曲の「対話」という2重奏を演奏したことがあり、その動画が教室のサイトにもアップロードしてありますのでここにも掲載してみます。
この曲、ミュートの付け外しが激しいので先程掲載した写真より参考になるところがあるかもしれません。
マイクが音楽用ではないのでとても音質が悪く、演奏そのものもたいして良くないのですが…(笑)
ちなみに2,3楽章のみの抜粋です。



ということでまた来週!







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管内にたまる水分(ツバ)の処理

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みなさんこんにちは!

毎週火曜日更新なので、本当なら明日アップするんですが、明日一日仕事でPCいじれないかもしれなので前倒しで掲載しちゃいますね。



今回は金管奏者には絶対に避けられず、金管奏者以外の人にはなかなか理解をしてもらえないことを書きます。
それは「吹いていると楽器の中に水分が溜まってくる」ということ。そしてその水分を楽器の外へ放出しなければならないということ。

ま、大げさに書きましたけど、でもどうしようもないことですよね。
中学生の時なんかは、木管の人に「汚ね...」とか言われたものです。でもそれって多分我々が「ツバ」という言い方をするからそう思われてしまうんですよね。
何かないですかね、ツバじゃなくてもっと良い言い方。聖水とか言ってたこともありますが浸透しませんでした。そりゃそうか。

でもですね、汚い汚いと言われますが、あれってほぼすべて「水蒸気」じゃないですか。もちろん、バルブオイルとかグリスが混ざってますし、少しくらいは唾液だって入ってるかもしれませんけど。。。でもほとんど水蒸気ですよね。そんなに汚くないですよね。ね。ツバ出すキーを「ウォーターキー」って言うくらいですから、水なんですあれ。
このへんが金管以外の人には理解してもらえないところ。

まあ確かに、テューバとかの大型楽器から出てくる大量の水分を見ると若干「うわっ」ってびっくりしますけど(笑)でもあれって水蒸気ですから。ね。

矛盾してますが、ここまで言っておいて自分自身もこの水分を「ツバ」と呼んでます。ですのでこの記事の中ではこの水蒸気を「ツバ」と統一させてもらいます。


《処理方法》
ところで、みなさんはツバの処理をどうしていますか?

自分の話をすると、中学生の時は各自ハンドタオルを持参して、ひざの上にのせて、ツバが溜まったらタオルをウォーターキーに包むようにして処理していました。

今思えば「なんで?」という気持ちしかないのですが、多分木管楽器や打楽器の人が「汚い」と言っていたことが原因でしょう。だからツバを出すところをできるだけ見られたくないという気持ちからみんなこうやってツバを処理していたんだろうなと思います。それが伝統みたいになって誰も何も疑問を持たなくなっていったのでしょう。

でもですね、このタオルをくるんでツバを処理する方法は賛成できません。


《タオルでくるんで処理をする方法》
なぜ賛成できないのかというと、まずウォーターキーがゴムではなくコルクの方は特に要注意です。
自分が使ったいた楽器が当時コルクでして、タオルの摩擦でいつのまにかコルクが周りからボロボロになっていくんですね。それと、やたらとコルクに触れてしまうので、場合によってはコルクだけポロっと取れてしまったり、なんてこともありました(これはゴム状であっても可能性があります)。

ウォーターキーのコルクがボロボロになってくると管を密閉することができず目に見えない隙間から空気が漏れてしまう恐れがあります。これは明らかにパフォーマンス低下につながってしまいますから、非常に良くありません。コルク交換は楽器屋さんでしかできませんから、もし本番直線や当日に起こってしまったら大変ですね。

ツバが溜まったらすぐに出さなければいけませんから、ほとんどの場合ひざの上に乗せています。なんか不衛生ですよね。それに地味なタオルなら問題ありませんが、中学生でしたからみんな結構カワイイ色やカワイイデザインのタオルを使っていて、吹奏楽コンクールの写真を見るとかなりそれが目立っているんです。金管みんなが持ってるから見栄えがあまり良いものではないです。それだけでなく、吹奏楽の場合はコンサートでスタンドプレーや振り付けをすることがあると思います。その時のタオルの置き場に困ってしまう、なんてこともありました。

吹奏楽などではあまり経験がないかもしれませんが、ソロ曲を演奏する時って絶対に立奏ですよね。ソロって注目が自分にしか集まりませんし、ひざにタオルを置くことは不可能ですから、タオル処理に慣れてしまっていると勝手が変わって演奏に集中でいないんじゃないかと思うんです。

そもそも、ツバはいつ溜まってポポポポポと演奏のジャマになるサウンドを出し始めるかわかりません。そうなる前にこまめに処理をすることが大切ですが、タオルを取り、包み、出し、戻す、という一連の動作は時間がかかってしまいます。演奏途中、瞬間的に処理をしなければならないタイミングだって沢山あるわけですから、こういった点でも良い方法だとは思いません。
これらは(演奏者本人も客席からも)音楽をするという一番大事なことを邪魔してしまうものだと思うんです。

更に、このタオル、毎日練習後は楽器ケースに入れて保管していました(もちろん洗濯はしてましたけど、自分はめんどくさがりなので毎日はしてませんでした)。これは不衛生ですよね。楽器ケースの中に湿気がこもって、タオルはカビでしまうし、そんなタオルと一緒に保管されたマウスピースや楽器も不衛生です。

まあ、ここまで細かいこと気にしなくてよくね?と思われる方も多いでしょうが、パフォーマンスを低下させてしまう要素はできるだけ排除したいと思う性分なので、もし現在タオルで処理している方はこの記事を読んで少しでも納得できる、気になり始めたなら、以下の方法に切り替えてみることをおすすめします。

ともかく、ツバ。。。水蒸気はそんなに汚いものじゃないんで!


《タオル以外の処理方法》
ちなみにこのタオルを使っていたのは中学生の時までです。
高校の吹奏楽部では音楽室に置いてあったぞうきんを床に置いてそこに出していました。でも、吹奏楽部の中だけの秘密でしたが、このぞうきん、普通の掃除用具です(勝手に使ってただけ)。そしてほとんどみんな使用後、洗わない。。。
結局不衛生でしたね。考えてみれば。


楽器屋さんに言った時にこんな商品を見たことがあるでしょうか
ツバの処理も商品化してるんですよね。まあ、ようするにオムツとか、ペット用トイレシートと一緒の構造でしょう。
これを使っているのはとても素晴らしいと思わなくもないんですが、ツバごときにお金かかるのもどうかと思ってしまいます。自分は買いません。必要ないし。


あとは大学の時には場所によっていろいろでしたが、ちゃんとしたレッスン室ではゴミ箱にティッシュを入れて出していました。
金管楽器が集団で練習している空間では、床にぶちまけてました(放置!)。どうせいずれ乾くし。


音楽練習スタジオなどでリハーサルがある時には、これもいろいろなんですが、ツバを出さなければいけない楽器の存在を知ってるところだと、「ツバ入れ」とか書いた灰皿とかトレーのようなものが大量に置いてあったりもします。自治体の施設だとこんなのまずないので、注意書きがないところでしたらそのままぶちまけて(この言い方あんまり良くないかな。。。)いたり、フローリングのところだと練習が終わった後にモップとかで掃除したり、トイレからトイレットペーパーやペーパータオルを持ってきてそれを床に置いたり、いろいろですね。
とりあえず次に使う人に迷惑がかからないようにはしてますよ。マナーとして。


《新聞紙》
自分が以前指導していた学校では古新聞を使わせていました。
新聞というのはとても吸水性が高く、雨の日にクツの中がびちょびちょになってしまった時、丸めた新聞紙を詰めておくと乾きやすいんですよね(知恵袋的な)。
そんなことから、部員の誰かに古新聞を持ってきてもらって、それを適当な大きさにカットしておいて、毎日それを使うという感じでした。一日分の新聞紙でかなりの日数持ちますし、ゴミも少ない。そして毎日交換できるので衛生的です。
オススメですよ。


《本番時》
さて、ここまで書いてきたものはすべて「練習時」の話です。
一番大事な本番の時にはどうするか、と言いますと(また言いますが)ステージにそのままぶちまけてしまってOKです。

プロになってからはあまり気にしたことがなかったんですが(というかこの記事を書いて思い返したんですが)終演後のバラし(ステージの片付け)をしている時に金管のいたところってやっぱりすごいツバまみれなのかな?とか思ってみたり。というのも、終演後って、自分の楽器を片付けて、着替えて、なんてことしているうちにプロのステージスタッフさんがものすごい勢いで撤収してるので、どんな状態なのか知らないんですよね。「金管のところはいつも汚ねぇなあもう」なんて思われているんでしょうか。どうなんでしょうか。

ただ、自主公演の時とかであまりに汚ければやっぱり終演後に(誰かが)モップで掃除をしていた記憶があります。ひな壇は大概木材そのものなので、全部吸収してしまうから気にすることはないんですけどね。

ともかく、演奏中はツバのことなど気にせずに音楽をすることに集中できる環境であるべきです。
ということは、(ツバに限らず)練習の段階から本番とできるだけ同じ状態にしておくことが集中力を阻害しない方法です。
ですからハンドタオルをひざに置いて楽器を包んで処理する方法はやっぱり良いと思えないんですよね。


...ツバのことだけでこんな長文書いてしまいました(笑)
ではまた来週!







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コルネット/フリューゲルホルン 2

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みなさんこんにちは!
前回はコルネットとフリューゲルホルンがどんな楽器なのか、ということを詳しく書いてみました。
コルネットの音色、聴いてみましたか?

今回は実際にコルネットやフリューゲルホルンを演奏する時に心に留めておいて欲しい点などを中心に書きますね。

※前回も書きましたが、この記事ではあくまでもトランペットをいつも吹いている人が吹奏楽などで「持ち替え楽器」として演奏する前提で書いていきます。ご了承下さい。


《奏法を変えない》
コルネットがトランペットとは構造が違うというのは前回の記事の通りです。このことは、トランペットを吹いている人が普通にコルネットを持ち替えればおのずと「コルネットの音」がするということにつながります。

したがって演奏する人がアンブシュアだとか息の入れ方だとか、そういった基本的な奏法を変えて演奏しなければいけない、ということは特にないんです。これまでこのブログでさんざん書いてきた通り「その楽器がちゃんと鳴る場所を捉えて演奏する」ことに終始していれば奏者自身の体の使い方を変える必要はありませんし、そんなことをしてしまうとかえって自分自身の奏法に支障が出てしまいかねません。

例えるならこれは「衣装チェンジをする」ようなもので、自分自身が違う人間に変身するわけではない、ということです。変身なんてできませんよね。

どんな楽器だって普通に吹けばその楽器はその楽器らしく答えてくれるものです。


《注意すべき点》
ただし、これは「コルネットは(正しく演奏した場合)どんな音色が出る楽器なのか」しっかりしたイメージを持っていることが大前提。そしてコルネットという楽器がそれぞれの作品にどういった立場で求められているのかを理解していることも大切です。
例えば吹奏楽の中で言えば「木管楽器(Bbクラリネットなど)と同じ動き」が書いてあることがあります。オーケストラの編曲作品に多く見られ、これは木管楽器の補強の場合が多いのではないかと思います。また、同様な意味でホルンやサックスと同じ動きの場合もあります。
トランペットが演奏していない時にコルネットがソロ(ソリ)的な役割で出てくることもあります。これはトランペットとは違うコルネットの音色を求めているから、という意味合いが強いのではないでしょうか。

このように「コルネットの音色」を知っておくこと、そして「楽曲や場面ごとにコルネットが求められていること」をしっかりと理解していることが非常に大切で、それができなければわざわざコルネットを持ち替える意味もなくなってしまいます。

音大生の時に初めてきちんとコルネットの音色を考えた、なんて前回の記事にも書きましたが、当時、大学が管理しているコルネットを借りてきて吹いていた時、通りがかりの先輩に「コルネットの音してないな」と指摘されたことがありました。そんなこと言ったって今コルネットを吹いているし、マウスピースだってそんなに浅いものを使っていたわけではないし、何が違うんだ?と思ったんですが、考えてみればコルネットがどんな音を出す楽器なのか、間近で聴いたことがなかったんですよね。要するにイメージがないまま吹いていたから、先輩に指摘をされてしまったのでした。

ですから、コルネットを演奏する時にはまず「コルネットのサウンド」をすぐイメージできるくらいにしておきましょう。そのためにはコルネットがどんなサウンドなのかを知らなくてはいけませんから、沢山の一流の演奏を聴いておきましょう(できれば生演奏が良いですがCDでもいいと思います)。これは新しい楽譜が配られて「おまえコルネットね」と言われてから研究が始まるようでは遅いので、日頃からコルネットの音に親しんでおくことが大切です。

個人的におすすめなのは、ウィントン・マルサリスがイーストマンウインド(ハンスバーガー指揮)と共演しているCDで、全てコルネットで演奏しています。もうとにかく超絶技巧の連続なので聴いていて爽快ですし、カンタービレで演奏するところも本当に素敵です。機会があったらぜひぜひ聴いてみて下さい。



《体型的な問題がカバーできる楽器》
こればコルネットだけに当てはまることですが、小学生くらいの年齢で小柄なお子さんがトランペットを演奏する時に、あえてコルネットから入ってみるというのはとても良い手段です。
トランペットは全長が長いので、手が小さく、握力も弱いお子さんが持つには結構大変です。楽器が重く感じられ、ベルが下がってきてしまい、口に当てているマウスピースの支点が下唇になってしまいます。
この状態で音を出す習慣が身に付いてしまうと、一定のレベル以上の上達が難しくなる可能性が高いんですね。
(マウスピースと唇の関係については過去の記事「アンブシュア3」をご覧下さい。)

コルネットは全長が短く持った時のバランスが良いだけでなく、息が入りやすく機能性も高いですから(マウスピースも深めなものを選ぶことで音を出すことが比較的容易になるので)可能であればコルネットから始める方が良いと思います。


ということで2回にわたってコルネットについて書いてみました。フリューゲルについてあまり触れませんでしたが、持ち替え楽器としての心構えについてはまったく同じです。
ともかく、経験と研究あるのみですね。機会があったらどんどん吹いてみて下さい。

それではまた来週!







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