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言葉によるアドバイス 2(受け取る側)

みなさんこんにちは!

【大切なお知らせ】
前回の記事でもお伝え致しましたが、お読みください。
 
お知らせ 1:「ハイノート本」いよいよ来週10月17日(火)公開開始!
告知をしておりました"note"にて公開いたします「ハイノート本」は来週10月17日(火)より隔週にて開始致します!"note"で公開する「ハイノート本」は有料記事となり(初回無料)、お読みいただくためにはユーザー登録が必要になります。ぜひ今のうちにご登録を、そして「ラッパの吹き方 Ver.2.0」のフォローをお願い致します。

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お知らせ 2:ブログ「ラッパの吹き方」は隔週公開に変更します
こちらのページで公開しております「ラッパの吹き方」は、"note"にて公開の「ハイノート本」とそれぞれ隔週公開とさせていただきます。

(今後のスケジュール)
10月10日(火)ブログ「ラッパの吹き方」更新 (←今回の記事です)
10月17日(火)"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」開始(初回記事無料)
10月24日(火)ブログ「ラッパの吹き方」更新
10月31日(火)"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」更新(有料)

この先はブログと"note"を毎週交互に更新致します。


どうぞご理解のほどよろしくお願い致します。
それでは、本題に入ります。


前回は音楽のアドバイスを言葉で伝えるのは難しいですね、という話題の「伝える側」目線からのお話でした。ご覧になっていない方はこちらからお読みください

今回は「アドバイスを言葉で受け取る側」目線から書いていきます。


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《言葉にすべては含まれていない》
指揮者やコーチ、先輩などからアドバイスを受けたとき、その言葉には、その人が伝えたかったすべてが含まれているわけではないことを常に意識してください。
伝える側が一番伝えたい、と思ったことが言葉の中心や主語になることがほとんどである、と考えられます。

そして一番気になったことは=1番目につく(1番耳につく)ことなだけで、どうしても表面的な指摘になることが多くなります。

例えば、「トランペットうるさい!」とか「タンギングがはっきりしていない」とか「テンポが乱れる!」とか。

優れた指導者の場合は、言葉の表現を工夫したり、そうなった理由や改善方法もセットで伝えることもありますが、残念ながらそういった人ばかりではありませんので、やはり受け取る側の心構えや受け取り方の一工夫が必要です。


では、具体的にアドバイスを受けたときの捉え方、考え方、実践の仕方について解説します。
ここでは吹奏楽の合奏をしていて指揮者から「トランペットうるさい!」と言われたと仮定して進めていきましょう。


[1.現状を理解する(過去を把握する)]
指摘をされると、自分のことしか考えられなくなってしまい「自分が原因」「自分が悪い」「小さく吹かなきゃ小さく吹かなきゃ…」と萎縮してしまう人が多いのですが、そうではなくてまず、自分も含めて周りがどうなっていたか、視野を広くしてできる範囲で構いませんから冷静に思い出してください。

すると、いろいろなことを発見します。

周りの音量が自分の想像よりも小さかったかもしれません。
自分の演奏したところは途中でメロディではなくなったのに、そのままの勢いで吹いてしまったのかもしれません。
とっても柔らかなサウンドでみんなが演奏していたかもしれません。
自分の演奏していた箇所は、フルートと一緒にハーモニーを作り上げている場面だったのかもしれません。

「うるさい」と言われると、つい自分が出した「音量」がデシベル的(数値的)に大きかったか!と意識してしまうのですが、もしかするとそうではなく「そのシーンには異質」な存在だったとか「空気が読めていない演奏」だったのかもしれません。

このように視点を自分にだけ向けてしまうと、なぜ指揮者がそう言ったのか、本当の理由が見えてこないことがよくあります。なので、まず全体を客観的に、そして冷静に聴く力を持ってください。そのためには常に周りの音を捉えつつ演奏に参加することがもっとも大切です。


[2.相手がイメージしていることを理解する(未来を予測する)]
先ほどのことが省みることであれば、もうひとつ大切なのは未来を予測することです。
要するに、指揮者が「うるさい!」と言ったその言葉には、「どうなって欲しい」というメッセージも含まれているのですから、それがいったいどんな演奏なのかをイメージする力です。
もしかすると他に何か言っていなかったか、他の人にアドバイスをした言葉は何かなかったか、どんな指揮をしていたか、どんな表情だったのか、など。
言葉の奥に込められた本音や本当のメッセージを仮定でもいいので「きっとこうなってほしいのだろう」と捉えてください。


[3.自分がすべきことをまとめる(自分なりの演奏を決定する)]
これまでに得た情報を元に、自分が次にどう演奏するか明確に決めましょう。
「指揮者はきっとこんな結果を望んでいるのだろう」と仮定でもいいのでイメージを固めます。
イメージがなければ演奏は具体的になりません。まずはイメージをすること。


[4.実践する]
望んでいるであろう演奏をします。そのためには仮定であっても望んでいるであろう完成形のイメージを強く持ちます。
自分で納得していることも大切ですが、それをまずは指揮者に「こういうことを望んでいたんでしょ?」とアピールして届けます。
将来的には指揮者だけでなく、客席までそれを強く届けることが必要です。


いかがでしょうか。
言葉にするととても大変そうで時間のかかる気がしますが、慣れてくればそんなに大変ではありません。
ただし、そのために必要なのは「表現力の引き出し」をいくつも持っていることです。この表現でなければ、この表現で行く!そんな引き出しをいくつも持つためには、個人練習のときから、もっと言えば楽器を持っていないときから様々なことに反応し、音楽をはじめとした表現している人や芸術作品に触れる機会をたくさんもつことが引き出しを多く持つためには必要です。


《怒られた、と萎縮しないように心がけましょう》
一番良くないのが、指摘されたときに「怒られた!」と捉えてしまい、萎縮して再度吹いてしまう状態です。

そうならないように、

「きっとこんなことが言いたかったんだろうな」
「きっとこんな演奏を望んでいるんだろうな」

を仮定で構わないので考えて、

「じゃあこんなふうに演奏してみよう」

と実践してみる。これが大切です。

指摘は怒られたわけではなく、もっと良いものを作っていくためのアドバイスと捉えてください。


《奏法だけで解決しようとしない》
指摘に含まれた言葉が体の使い方や技術的な内容だと、どうしても奏法を意識してしまいがちです。

奏法を考えること自体は悪くありませんが、「奏法だけで解決」しようとすると、うまくいきません。
人間は機械ではありませんので、様々なことが関連し、機能しています。特定の箇所だけをどうにかしようとしても結果はついてこないのです

ではどうするか。まずは結果のイメージを強く持つことです。
そして、体全体でそのイメージを実践することが大切です。

例えばタンギングひとつとっても、舌のことだけ考えて、使おうとしてもまず機能しません。
なぜなら、舌はアゴと非常に深いつながりがあるからで、さらにアゴは頭蓋骨や首と関連していて、首は上半身全体と関連しあっているからです。

仮に体全体を意識することができても、それらを結果的にどんなふうに使いたいのかがわからなければ、ぎこちないうごきになります。そこで大切なのが「結果のイメージ」を強く持つことです。例えばハッキリした発音を求められたときであれば、舌がどうだとかピンポイントで考えず、もっと大きなイメージ「人前で滑舌よく喋っている」で吹いてみる。それだけで改善されることも多いのです。


いかがでしょうか。
指摘された言葉はすべてのメッセージが含まれていないので、自分の頭の中でそれを補い、どんな結果を望んでいるのかを仮定でもいいのでイメージしてみる。
これができるようになれるように「捉え方」を意識してみてください。


それでは、来週はいよいよ"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」にて「ハイノート本」原稿公開です。初回は無料記事になりますので、皆様ご覧ください。「この先も読んでもいいかな、とお思いでしたら、ぜひ今のうちにユーザー登録とフォローをお願い致します。こちらのブログ更新、次回は2週間後になります。


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”note”では「ラッパの吹き方 Ver.2.0」と題しまして、今後出版予定の「トランペット ハイノート本」の原稿を掲載してまいります。詳細は”note”上で解説しております。
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at 06:19, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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言葉によるアドバイス 1(伝える側)

みなさんこんにちは!

今日は大切な最初にお知らせです。

【大切なお知らせ】

お知らせ 1:「ハイノート本」10月17日(火)公開開始!】

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お知らせ 2:ブログ「ラッパの吹き方」は隔週公開に変更します

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この先はブログと"note"を毎週交互に更新致します。


どうぞご理解のほどよろしくお願い致します。
それでは今回の記事、始めます。


《言葉によるアドバイス》
音楽という形のないものを作り上げていくために我々はどうしても言葉を用いる必要があり、合奏やレッスン、同じパートの人から提案や指摘を受けることはとても多いと思います。

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それらの言葉は、大きく2つの種類に分られます。ひとつは「印象、抽象的表現」もうひとつは「からだの使い方などの具体的な指示」です。

1.印象、抽象的表現
イメージを共有するために用いることが多く、例えば

「もっと暖かな音で」
「鋭く突き刺すように」
「喜びに満ちて」

など、実際に起こっているわけではないイメージの世界を言葉にしたものです。
作品(楽譜)に指示があることも、伝える側の主観的イメージを伝えることもあります。


2.具体的な指示
からだなどの使い方を具体的に示した言葉です。例えば

「タンギングのときはアゴも動かせる状態にする」
「あくびの状態は喉が開いている」
「アパチュアを作るには口輪筋を働かせる」

など。実際にからだに備わっている器官についてや、目に見える具体的なうごきについての言葉です。


ただし、実際のところ、1と2が混ざり合っていたり、具体的なからだのうごきであっても言葉の使い方によっては非常に神秘的な表現になって、より混乱させてしまうことも多々あります。

「おなかに息入れる」

などはそれの最たるものでしょう。こういった表現を補足なしで用いることは、本当にもう終わりにしましょう。

わけのわからない都市伝説や誰もその行為の目的や結果を説明できない部の伝統を作り上げているのも無能な指導者ですし、神秘的な言語や行動を用いてそれを「◯◯式」とか「◯◯メソッド」と名付けて客引きをする指導者にも嫌悪感を覚えます



《自転車の運転を言葉だけで説明できますか?》
では「伝える」をわかりやすく例えてみましょう。

あなたは自転車に乗れますか?乗れない場合は「歩く」といううごきでも構いません。
誰かに自転車の乗り方(歩き方)について説明をしてみてください。

サドルにまたがる
ハンドルを握る
ペダルに足をかけて回すと進む

間違っていません。正しい説明です。
しかし、果たしてこれで相手に伝わるでしょうか。
もし相手が自転車のことをまったく知らなかったら、様々な疑問が浮かんでくると思います。

またがるってどうやって?サドル?
ハンドルってどれ?握るってどうやって?
ペダルってどれ?回す?どうやって?それで何がおこる?
これなに?ここなに?そもそも自転車って何?


もちろん、自転車をまったく見たことがない人は少ないと思いますから、「見かけたことがある」という経験や記憶からおおよその方法も理解できるとは思うのですが、運転するとなると、どれだけ説明を受けても実際にからだをどう使えばいいのか、という疑問はどんどん浮かんでくると思います。なぜなら、


「言葉はすべてを網羅していない」


からです。
言葉だけですべてのことを伝えるなど不可能に近く、もしそれを実現しても分厚い本ができてしまいます。理解するにはあまりに効率が悪い。


《言葉には順序がうまれる》
もうひとつやっかいなことがあります。

自転車に乗るために伝えたことばをもう一度確認してみましょう。

サドルにまたがる

ハンドルを握る

ペダルに足をかけて回す

進む

例えば、サドルにまたがるとき、ハンドルを握っていますよね。サドルに座るまでハンドルを握ってはいけないわけではなく、むしろハンドルを握っていないとバランスが悪くて大変です。要するにすべてのうごきは関係し合い、影響し合い、そして同時進行して成り立っているのです。

しかし、言葉にするには、ひとつずつ伝える必要があるので、どうしても順序が生まれます。

これが混乱を招くもうひとつの要因です。


《言葉の理解は人によって違う》
さらにもうひとつ、やっかいなことがあります。

それは、人によって言葉の理解や受け取り方が違う、という点です。

印象、抽象的表現はもちろんですが、具体的な言葉であっても捉え方にかなりの違いがあります。

例えば「舌を大きく使う」と言われたとして、舌をどううごかすのか、どの部分を意識するのかは人によってまちまちです。

ですから、僕はレッスンのときにできるだけ認識を共通させたいので口腔模型(巨大な入れ歯)を使って位置関係やうごきを伝えています。

IMG_6715.jpg

しかし、それでもなお生徒さんとまったく同じ認識を持つことは難しいのです。
なぜなら人間は意識したところだけをピンポイントで働かせることは不可能だからです。舌を意識していても、歯や上アゴ、喉(首)や鎖骨など様々なところと関連し合ってはじめて具体的なうごきができるようになります。
むしろ、そういった他の部分が働くからこそ、舌が影響して伝えたかったうごきが実現しているのかもしれません。

なので、レッスンではひとつの結果を求めるために表現や着目するポイントを変えるなど、何通りもパターンを出すことが多いのですが、表現方法が多すぎるとそれはそれで混乱してしまい逆効果になることもあります。難しい!

感覚や触覚をテレパシーで伝えたり認識できる力が欲しいと思う瞬間です。


《伝える側がまず理解する》
ということで、言葉だけで伝えることは本当に難しく、自分の認識を的確に伝えるだけでも大変で、それを相手が完全に理解し、まったく同じうごきができないことを前提として接することが何よりも必要です。しかしこれは決して悲観的な捉え方や諦めではありません。

音楽に限らず、スポーツでも勉強でも仕事でも、伝える側が興奮して「なぜわからない!」「何度言わせるんだ!」と怒鳴ることがありますが、理解してもらえないのは教える側に原因や問題があることをまず理解してください。
自分の気持ちや思いは、そう簡単に共有などできるはずがないのです。ほとんどの場合は受け取る側が理解や共感をしようと努力してくれていたり、譲歩していたり、わかったふりをしているとか(恐いからとりあえずYesと言っておく/とりあえず知識としてストックしておく)、そんなものです

伝える側は様々なアプローチで時間をかけて根気強く伝え、相手がどれくらい理解しているのかを理解する姿勢や洞察力が大切です。そして、相手がわからないことを「わからない」と恐れることなく言える環境を整えることが大切ですし、それが伝える側自身にとってもストレスのない良い環境になります。


ということで今週は「言葉によるアドバイス」の伝える側について書きました。
次回は受け取る側について解説します。

それではまた来週!


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また、各ステップの間にはコラムやチェックポイントなどの読み物も充実し、多くのイラストとともに舌の正しい使い方や正しい呼吸についても解説。

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指導と指摘 2

みなさんこんにちは!

先週に引き続き、「指導」と「指摘」についてです。



《惹きつけられる》
テレビやインターネット、雑誌などを見ていたり、街中を歩いていたりして「惹きつけられた」ことって一度はあると思います。「惹く」というのは「人の心を奪う」「夢中になる」「魅了される」といった意味です。

「誰がなんと言おうと私はこれが好き!」

と思っているのは、きっと惹かれています。

なぜそれに魅力を感じているのか、理由は様々だと思います。誰かのファンだからその関連していることも好きになったとか、流行に乗って好きになったこともあると思います。しかし、理由を尋ねられても具体的に説明のつかないものってありませんか?自分でもなんでそんなに好きなのか(気になるのか)わからないけど、とにかく気になってしかたがない。みたいなこと。

音楽でも同じですね。惹きつけられる音楽ってあると思います。
あなたの「惹きつけられる音楽」ってどんなものですか?


《正確性とインパクト》
前回の記事で話題にしたYouTubeでの評価基準は、「正確性」と「インパクト」だと思います。
ざっと見ていても、高評価なものはほとんどそれだと感じます。
では、それぞれがどういう存在か挙げてみましょう。

[正確性]
前回の記事の内容です。「ピッチ」が安定している、「テンポが乱れない」「ミスしない」など。至極明瞭な判断基準。
「指摘できること」がなければ、叩けないということかもしれません。

[インパクト]
一番多いのは「ハイノート」です。高音域をぴゅーぴゅー吹いている動画やフィンガリングが正確で非常に細かなパッセージを正確に演奏している動画には良いコメントが多く、高評価であるように感じます。

また、評価の高いものは、非常にレコーディング技術を駆使してリバーブとかを上手にかけているように感じます。ところであのリバーブとか動画の音響だけを処理するのってどうやったらいいのでしょうか。僕はそういったことにまったく知識がなく、ネットで調べてもはっきりした答えが出てこなくています。
本当は、評価の高い方のようなリバーブをかけた動画を掲載して、生音の録音とどのくらい評価が分かれるか実験したいのです。どなたか教えてくださいませんでしょうか。。。

それはともかく、内容がどうあれ、一般的な視点で「芸」と感じられる行為、これらはすべて「インパクト」が強いと言えます。要するに「すごーい!(自分にはできなーい!)」というものです。

最近有名になった「にゃんごすたー」はX JAPANの「紅」のドラムパートを、ゆるキャラの格好でバシバシ演奏したそのギャップからくる「インパクト」で有名になりました。


《芸術に求められるもの》
正確性もインパクトも、もちろん表現という世界ではとても大切な要素です。それらが完璧にできている動画が必然的に盛り上がり、賞賛のコメントが連発するのも非常によくわかります。僕も決して嫌いではありません。見ていて楽しいですからね。

では次に、オーケストラや吹奏楽、室内楽、ソロといった形態でいわゆる「クラシック音楽」「芸術」という世界は何を目的として存在しているのでしょうか。

芸術の一番大切なことは「心を伝える」ということだと僕は思っています。
作品の素晴らしさや、作曲者と演奏者の思いなどを音に込めて聴く人に伝えることです。

嬉しくて楽しくて仕方がない!という気持ちを音楽に込めた作曲者がいたとして、それを楽譜に残していたものを、演奏者という存在が、音に再度変換して聴衆に届ける。しかも奏者はその作品をどう演奏したら嬉しさや楽しさを伝えられるかと考え、その奏者なりの意思や表現方法を使います。だから同じ作品でも演奏する人によって違うので、何度聴いても楽しい。

心を感じ、心を伝えていく行為、それが芸術です。


《小さな子どもの演奏》
幼い頃、幼稚園や小学校などで「おゆうぎかい」「発表会」のようなステージを経験したことがあると思います。僕も鍵盤ハーモニカやリコーダーで合奏をしたことがありますし、演劇もやったことがあります。
正直言って、幼稚園児くらいの年齢だと、どんなに一生懸命練習したところで、楽曲の完成度はたかがしれています。プロオーケストラのようには絶対いきません。

しかし、そんな園児の演奏を聴いた大人は、みんな心から嬉しそうにしていて、涙を流す人もいます。中には自分の子どもを見て感動している方もいると思いますが、でも全然他人であっても演奏している子どもたちを見ていると自然と表情はほころびて、暖かな気持ちになりますよね。

あれはきっと、子どもたちが一生懸命に演奏をしているからです。
そういった一生懸命な「心」が客席に強く伝わってくるのでしょう。

ですから、これはある意味「芸術」と呼べるのかもしれません。


《どこで変わってしまったのか》
この子どもたちの演奏に対し、「楽譜通りじゃないじゃないか!」「テンポが乱れている!」「ピッチが悪い!」こんなんじゃダメだ!なんて評価する人いますか?
多分、ひとりもいませんよね。

しかし、その後たった数年したらなぜかみんな「テンポが悪い」「ピッチが悪い」なんて叩き始めるんです。

おかしな話だと思いませんか?


原因はいくつかあると思いますが、一番考えられるのは「吹奏楽コンクール」に対する捉え方を間違った大人がいるからだと思うのです。

ここで前回の記事の話に戻りますが、結局音楽を完成させるために必要なことは「テンポ」と「ピッチ」だと思っている人がいる、ということです。
もちろんこれは大切なことですが、なぜ大切なのかというと「楽譜に書いてあることを正しく再生させるため」ですよね。

ですから、この時点ではまだ「演奏者の心」についてはまったく触れていません。
芸術として非常に大切な存在である「心」などまったく触れられないままに、機械的な形成ばかりを繰り返し追い求めてしまっています。


《心を伝える音楽を》
そこで最初に話題、「惹きつけられる」なのですが、本当の意味で惹きつけられる音楽は、機械のように正確に刻み続けるテンポでもなく、チューナーの針が±0をキープし続けるものでもありません。
素晴らしい作品に込められた「心」を感じ、それをまた音として、自分の意思を含めた演奏で聴く人に伝えようとするそんな姿に「惹かれる心」は自然と生まれてくるものだと思うのです。

これは表面的なインパクトなんかよりもずっと崇高で大切で、決して失ってはいけないものだと思うのです。

コンクールに勝つとか負けるとか、そんな戦いみたいなものとして音楽を捉えてほしくありません。

心を伝える音楽をし続けて欲しいと思っています。

そのような音楽の愛し方をする人ばかりになれば、YouTubeで誰かの演奏した動画に辛辣なコメントを残す人もいなくなると思うのです。その人がどれだけ技術的に乏しかったとしても、強い気持ちで音楽を奏でている姿勢や、心から楽しんでいる姿について賞賛のコメントを書くことだってできるはずです。

偽善者ぶってるつもりはありませんが、指導者としても、演奏者としてもそういった姿勢であるべきですし、音楽を否定ではなく肯定的に捉えていこうと僕も思っています。

ということで今週はここまでです。
また来週!


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at 08:37, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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指導と指摘 1

みなさんこんにちは!

以前よりお伝えしておりましたが、今週に限り一日早い月曜日の更新にさせていただきました。ご了承ください。

さて、前回の記事では、僕が審査員をさせていただいたときの話から、評価する側の視点でいろいろ書かせて頂きました。
今回は、またちょっと違う形の「聴く側の視点」でひとつ気になっていることがあるので記事にします。



《YouTube》
便利ですよね、ユーチューブ。
僕は、音楽を聴くというよりは、もう手に入らないのでは、と思われるすごい古い記録なんかをよく検索して見ていますが、本当にいろいろなジャンルの動画があってついつい流し観してしまいます。
以前Wi-Fi接続が切れていることに気づかず、延々とiPhoneで観ていたら、あっという間に契約のデータ量を超えてしまって痛い目に遭ったことがありますので、みなさまお気をつけください。

さてこのYouTubeですが、それぞれの動画にコメントを付けられる場所がありますよね。

そのコメントを見ていると、残念ですが攻撃的、批判的、否定的なものが多いときがあり、しかも、(僕の見た限りでは)管楽器の演奏動画にはそういったコメントが特に多いように感じます。
ひどい場合には、否定的なことを書いた人に対して、さらに煽りを入れ「そんなに言うならお前がやってみろよ」と、動画とは関係なさそうな人がどんどん乱入し、炎上している場合もあります。

ああ、悲しい。


コメント欄でどんな論争が繰り広げられているのかと言うと、もちろん動画によっていろいろではありますが、一番見かけるのが

「音程が悪い」「テンポが乱れている」「リズム感が悪い」

といった王道的な内容。

これ、何かと似ていると思いませんか?


《指導??》
僕は中高生のとき吹奏楽部に入っていました。
そのときに教わっていた方、何人かいましたが、言われたことの一番多かったのが「音程」です。

ただ、チューナー片手にロングトーンをさせられて「高い/低い」と言い続ける方でしたので、音程ではなくピッチのことだったのだと思います(音程は2つの音の隔たりのことで、ピッチは周波数です)。音程は音楽的、ピッチは数学的。

あとは指揮者用の譜面台に料理で使う菜箸をカンカン打ち付けて「テンポ!」と怒鳴り続けていたことが非常に記憶に残っています。
指揮棒を振る、というシーンは本当に少なかったです。

一日の合奏練習の大半はずっとこれでした。どんな曲を演奏しようが同じ。

でもこれ、僕だけが経験したきたことではないと思います。少なからずこれに近い「指導(?)」を受けた経験、ある方、多くありませんか?


《数値化できること》
なぜこういった「指導(?)」になってしまうのでしょうか。
それは、数値で証明できることだからだと僕は考えています。

例えばピッチであればチューナーで測れば高いか低いかは誰でもすぐにわかります。それを「高い/低い」と声に出せば良いだけ。
例えばテンポであればメトロノームのクリック音を聞けば誰でもすぐにわかります。それを「ずれた!」と声に出せば良いだけ。

言ってしまえば音楽の知識がまるでなくてもできてしまうことであり、かつ数値で証明された事実ですから、その人に責任が来ないのです。

一般の吹奏楽やオーケストラ団体で指揮者不在の練習日に誰かが代表で指揮台に上がり、その人が、様々な「合っていない」ことを口うるさく、厳しく指摘し続けるので、奏者たちのモチベーションが下がってしまう、なんて話題が昔からよくあがりますが、まさにこれです。

これは指導ではなく、「指摘」と呼ぶほうがふさわしいでしょう。


《指摘》
指摘は、確かにありがたいです。言われないと気づけないことって人間ですからたくさんあります。

しかしその指摘された内容が、自分でも充分わかっていて、しかしどうすれば改善されるかわからない場合、自分に対しても言ってきた本人に対してもフラストレーションが高まります。

音楽は、時間をかけて積み上げていくこと、バランスや様々な方向からの理解によって解決することが多いので特にそうですよね。頭の中にある理想的な演奏を自分でやろうとしても上手くいかない。そんなときに「なぜできない!」と強く言われてしまったら、「わかってるよ!でもできないんだよ!」という気持ちになるのは当然です。

本当の指導というのは、この「どうしたらいいのかわからない」ことを把握し、的確なアドバイスによって解決することです。
良くないところを指摘するだけとはまったく違います。


《音楽って本来どういったものですか?》
話をYouTubeのコメントの件に戻すと、結局、数値で証明できるピッチやテンポを盾にして、さも指導力を持っているかのうような振る舞いをし続けている人がいかに多いか、ということなのでしょう。そうした人に教わった(関わった)経験を持っている人は「管楽器とはこうやって学ぶものなのだ」「ピッチ!テンポ!ピッチ!テンポ!」と少なからずなってしまって当然です。

そして年齢も性別も名前も顔もわからないネット上でのコメントで、指導できない指導者のマネをした人たち、指導したがり屋さんが蔓延してしまっているのだろうと、そう思います。

動画を掲載した人が厳しい言葉がほしくてアップロードしているなら話しは別ですが、ほとんどの場合叩かれたくて掲載したわけではないと思うのです。
なのにピッチだテンポだと頼んでもいないのに指導者のように書き込みをしているのを見ていると、なんだか悲しいですよね。

音楽って本来そういうものですか?
楽しむためのものではないのですか?

ということで長くなりそうなのでこの先は次週です。次週はいつも通り火曜日更新です!
また来週!


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at 07:24, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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審査の視点

みなさんこんにちは!

先月、僕の師匠でもある津堅直弘先生(東京音大教授、、洗足学園客員教授、元N響首席奏者)の音大生のお弟子さんたちによる発表会が開催されました。



毎年この時期に開催しているのは、ちょうどこの後に実技試験や4年生は卒業試験が控えているからで、この舞台を踏んだ経験を活かし、試験という本番に挑もうという先生の配慮なのです。
僕ももれなく学生のときにはこの発表会に参加しまして、とても高い評価をいただいた年もあれば撃沈した年もありました。いろいろありました。ほんといろいろ。

そんな僕がここ数年はありがたいことに審査員として参加させていただいております。

なんで発表会なのに審査員?とお思いでしょうが、実は名前こそ発表会ですが、1位から最下位まで順位付けをされるそれはそれは緊張感の高いコンクールなのです。

10名近い審査員(しかも名だたる日本のオーケストラのトランペット奏者などが中心!)が100点満点で採点し、公平になるために各点数の上下1名ずつをカットした平均点で順位を決めます。

ですので、先程僕が学生のときにとても高い評価とか撃沈とかいうのは主観的にではなくて完全に順位としてのことでした。

今回の発表会出演者は東京音大と洗足学園から60名程度で、すべての演奏が終わったあと、全員の前で1位から発表される、という最後まで緊張感たっぷりの一日です。
この発表会ももう来年30回目!すごい歴史があります。


《審査する側》
それにしても審査というのは本当に難しい。数学のテストのように答えが決まっているわけではない形のない音楽は「感覚」「主観」による採点であり、基準などありません。フィギアスケートのように「そこのHigh Bb決めたら5点加点」とかあればまだいいのですが。

音楽のコンクールがたくさんあります。吹奏楽関係だけでも、吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテスト、ソロコンテストなど音楽に点数を付けて順位づけをし、賞を決めたり、代表に選出されるなど、いわば決め勝ち抜き戦のような催しが一年に何度もあります。最近はポップスのものとかいろいろ増えましたね。

コンクールは同じ演奏を聴いているのにも関わらず、審査員によって評価が大きく違う、なんてことも本当に多いです。それだけ人間の主観とは個々で違うということなんですね。
音楽はとくにそれが強いように感じます。単純に上手い上手くないみたいなものではなく、もっと違う観点や目には見えない深いところのあらゆるものが点数が影響しているように感じます。

そこで今回はあまり語られることが少ない審査する側の視点について書いてみたいと思います。

ただ、最初にお断りしておきますが、これは吹奏楽コンクールなどで勝ち抜く(笑)ための必勝法(笑)とか、これを踏まえていれば金賞間違いない!なんていうことを書くつもりは一切ありませんのでご了承ください。

そもそも音楽に対して勝ち負けとか言ってる時点で捉え方がおかしいですから、あくまでも僕がどのような目線で審査をしたのか、そこから音楽とどのように向き合っていくことが大切なのかを書いていきます。


《最初の少しだけでおおよそわかります》
まだ自分が採点される側、学生だったときに、

「最初を少し聴けばだいたいわかる」

と言われたことがあります。

しかし、こちらとしては最初だけで決められちゃうのはこまる!後半にテクニカルなところがあってそこすごい頑張って練習したんだから最後まで聴いてから全体を評価して!
と思っていました。

しかし、実際審査する側になってわかりましたが、やっぱり最初でだいたいわかっちゃうんです。残念ですが。

何がわかるか、というと

「全般的な実力」

です。もう少し具体的に挙げてみましょう。


《最初のすこしの時間でわかること》
例えば、一番最初のタンギングをいくつか聴きます。
すると、その人は、そういうタンギングの仕方で演奏をする人なんだな、ということがわかりますね。

タンギングと言っても、舌の付け放し、密閉から開放の瞬間だけを指しているのではありません。タンギングはそのあとに続く音の鳴らし方、離れた舌がその後、どこに位置しているのかで音の鳴り方は大きく変わり、そこまでの一連のうごきがいわゆる「タンギング」として一般的には話題になったり評価されています。
ですから、タンギングを聴いただけで、音域、音圧、音色のコントロール技術などの基礎的な面はおおよそわかります。

そして、楽曲に対する理解度、練習量もわかります。
今まさに演奏している作品を「自分のものにしている」かどうか。言い換えるなら「単に楽譜を見ながら音符を左から右へ並べているだけ」の演奏になっていないか。

ですから、長く延ばした音を聴いただけでもそれはわかります。日々の練習への取り組み、音楽や楽器に対する興味、関心、意欲が伝わるものです。

そもそも、音大生の演奏ですから、難しいパッセージは吹けて当然(その楽曲を選んだからには、楽譜に書かれていることは演奏できて当然)です。吹けなければさらに点数が下がるだけです。厳しいですが、プロを目指す世界ですから、それは仕方のないことです。

もうひとつは、ステージマナーです。
ステージ上での演奏以外の立ち振る舞いからもいろいろと見えてきます。

きちんと客席を見つめて丁寧に挨拶するなど、余裕の感じられる美しい立ち振る舞いができる人は、やはり演奏にも反映されているように感じます。
それは心に余裕があるから、というのもあるのかもしれませんが、沢山の一流の演奏を生で聴く経験が豊富なのだと思います。一度も演奏会を会場で見たことがない人は、ステージマナーも、うごきや表情が相手に与える印象もわかるはずがありません。結果、演奏会に行くことの多い人は、自然と印象の良い立ち振る舞いも身についているのだと僕は思っています。

最初のすこしの時間だけでもこれだけのことがわかります。


《緊張について》
でも、いくら練習していても緊張してしまっていて吹けない、ということも考えられないか?という質問がきそうですが、もちろんそれも含めて見ています。

そもそも勘違いしている方が多いのですが、緊張は悪いものではありません。緊張は集中力が高まっている本能的な戦闘的姿勢なのですから、そこから生まれる心の強さなども音楽には大きく影響します。
緊張をしたことによって、からだの言う事がきかなくなってしまうのは、次のステージに進んでしまった状態です。

緊張を受け入れ、それを味方にできるかどうかもやはり実力のうちだと思うのです。
残酷な話ですが、音楽はどんなに一生懸命真面目に練習を重ねてきても、本番次第で評価が大きく変わってしまうものです。
ですから「きっとこの人はもっと上手に演奏できるんだろうな」とわかっても、今目の前で繰り広げられている演奏に対しての評価をしなければならない、ということはどうしても避けられません。

音楽の厳しさですね。


《加点減点方式》
コンクールではよく「減点/加点方式」という言葉が出てきます。

要するに、ミスしたらミスしたぶんだけ原点という、悪いところがあればどんどん点数を引いていく方法が減点方式。
逆に良いと思ったところを見つけては点数を上げていく方法を加点方式と呼びます。

これらを両方持った上で採点している方も多いかもしれません。
確かにこの方法は、その審査員個人の範囲では公平です。しかし、何を基準に、それらがどのくらい減点される対象なのかを公表しないで進めているわけですから、それがコンクール全体としての公平さには欠けているのではないか、と思います。フィギアスケートのように手が氷に着いたら絶対に減点、みたいなものってありませんからね。

そもそも、数学や物理のテストみたいで、どうもしっくりきません。音楽ってそんな単純なことなのでしょうか。

前述のように、ステージの結果はそれまでの積み重ねだと思うのです。もちろん、演奏はたったの一回。そのときの完成度が評価に直結するのは言うまでもありません。
しかし、そのステージ上での演奏を見ていれば、その人の姿勢や基礎的な実力は見えてくるもので、そこを基準にした上での採点が必要なのだと僕は思っています。

「練習してないけど奇跡的に本番だけミスなく演奏できた」
も、
「一生懸命死ぬ気で練習を積み重ねてきたけど本番上手くいかなかった」

も、どちらも僕としては評価は高くないですし、見ていればおおよそわかります。

しっかりと効率よく頭を使って練習を積み重ね、その実力を本番でも発揮できることがコンクールでは重要です。


大切なことは、ひとつミスしたから減点、なんて単純なことではなく、そのミスがなぜ起こったのか。アクシデントなのか(いつもはそんなことは起こらない)のか、奏法的な点からのミスなのか、楽曲を理解していないか、音楽を感じていない(ソルフェージュ力)ことによるものなのか。それを見抜き、演奏者に伝えることなのではないでしょうか。

ですので、この発表会の審査用紙には点数だけでなくコメントをびっちり書かせてもらいました。どう感じたのか、なぜそのような評価になったのかを。

打ち上げという名の審査結果発表会場(居酒屋)でもその審査用紙が出回っていたようですが、60名の中のどれだけの学生さんがそのコメントを読んでくれたかわかりませんが、ぜひどこかで読んでもらえたら、と思っています。

次回もこの話の続きを書いていきます。

なお、次回の更新は諸事情により一日早い20日(月)に更新致します。ご了承ください。
それでは、また来週!


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