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ミスを活用する(後編)








みなさんこんにちは!



先週の記事では、「ミス」をテーマに、ミスすることは悪いことばかりなのか、といった内容を書いてみました。
もちろん本番でのミスはしないに限りますが、練習中のミスは「なぜ今ミスしてしまったのか」を振り返り、今後ミスをしないための材料を手にいれる瞬間であり、それが成長するための大切な材料になる、といった内容でした。

今回はさらに掘り下げて、ミスを成長材料にするために、ミスの瞬間、どんなことを考え、その後どのように練習をしていくことが効率的か、そんなことを書いていきます。


《ミスをした瞬間》
ミスをした瞬間、先ほども書いたように「やっちゃった!」という「焦り」に頭の中が支配されてしまいがちです。気持ちはとてもわかります。僕もそうなっちゃうことがあります。
焦ってしまうと、それを無かったことにしたくなる衝動に駆られてしまい、すぐにもう一度吹いてごまかそうとしたくなるものです。

うまくいかなかった直後、ごまかすようにすぐにもう一度吹きなおすクセを持っていませんか?


《振り返る冷静さが必要》
しかし、その時にできる限り冷静になることが大切です。すぐに二度目を吹かないで、今どんな吹き方をしていたか、振り返ってほしいのです。

具体的には以下のような点について振り返ってください。

【身体をどのように使っていたか】
奏法面全般を振り返ってみてください。どこかバランスの悪い状態のところがなかったでしょうか。口周辺、口の中、楽器の持ち方、呼吸、姿勢、力の使い方など。

【頭の中のイメージはどのような状態だったのか】
音楽的イメージ、音色やテンポ感、完成図のイメージなど、そのフレーズを吹くための充分なイメージで頭の中が満たされていましたか?違うことを考えていたり、「ミスしたらどうしよう」「ちゃんと吹けないんじゃないかなあ」などとネガティブな発想で頭の中がいっぱいになっていたり、集中力は充分でしたか?

【周りの環境】
例えば、指揮者から「ミスするなよ!」と嫌なプレッシャーをかけられた直後だったり、第三者からの視線やその場の空気からのプレッシャーはどうでしたか?
また、吹いている場所がいつもの場所にくらべて全然響きがないとか、逆に響きすぎるとか、吹いている人が大勢いて自分の音がよく聴こえないとか、そういったことはどうでしょうか。


まずは、このように、ミスした原因かもしれない材料を可能な限りかき集めることが大切です。

では、1つの例を挙げて、ミスを活用するまでの流れを見てみましょう。


《ミスの活用例:音が途中だけ無音になる》
例えば五線の下から「ドレミファソー」と音階を吹いた時、「ファ」の音だけ音が鳴らなかったとします。その前後は音になっていました。

慌てずに、その瞬間の身体、イメージ、空間がどうだったのか振り返ってみます。

【身体はどうだったか】
・指はきちんと押せていた
・息は充分すぎるほど入っていた
・呼吸に関しては特に考えていなかった
・少し力んでいたかもしれない
・口の中はたくさん動かせていたと思う

【イメージ】
・音階なんて簡単に吹けるし、いつもやっていることだから…そう言えば何も考えてなかった気がする。

【空間】
・ひとりで吹いていたので、周りのプレッシャーはまったくない。むしろ誰もいないので気楽だったと思う。
・狭い部屋なので響きがまったくない。生音。


冷静に振り返るとこれだけ出てきました。
次にこれらに関連性がないか、考えてみます。

[まとめてみる]
狭い部屋で響きがなかったので、ついいつもより力が入って息を入れすぎていたかもしれない。息が充分すぎるほど入っていたかもしれないが、それは入れすぎていた、の間違いではないか。

イメージが何もなかったのはよくないし、だから呼吸がおろそかになっていたのかもしれない。短いフレーズだし、呼吸のことなんて考えなくても出せるし。

口の中(舌)に関しては意識していたので、動かしていた。けれど、意味もなく動かしすぎていたのかもしれない。


こんな感じで身体、イメージ、空間についていくつかのつながりが見えてきました。
それでは、原因が一体何だったのか、いくつかの仮説を出してみたいと思います。

[仮説]
息が入りすぎていたのは原因であると思われる。低音域で息を入れすぎると、スピードが上がりすぎてしまい、高音域を吹くための吹き方になってしまうから。

口の中が動きすぎるのも、息を入れすぎたこととつながるように思う。低音域を吹くための下の状態もそうだが、音階でたかだか5度(ドからソの音程は5度)なのに、もっと広い音域を吹くための動きをしていたのかもしれない。ドからソのリップスラーなんてたいして動かさなくてもできるし。

ということで、2つの大きな仮説が見えました。
では、早速これらが原因だったのか、もう一度同じものを吹いてみましょう。


[再チャレンジ]
息が入りすぎていたことを確認する→下の「ド」の音がきちんと鳴る息のスピードと量を確認してから、もう一度「ドレミファソー」と吹いてみる。息の量を増やしすぎないように意識する。音がかすれることはなくなった。(ただ、音階が上がるにしたがってファ、ソあたりのピッチが低くなるように感じる。息が一定すぎるのか?

口の中がどれくらい動けばいいのか、一度リップスラーで確認してみる。やはり、想像以上に動かす必要はないようだ。ではもう一度「ドレミファソー」と吹いてみる。先ほどの息の入れ方との相乗効果もあり、とてもキレイに吹くことができた。

もちろん、これらを吹く時のイメージはきちんと持った上で、呼吸もおろそかにせずに集中して吹いてみたので、それらのバランスがだいぶよくなったと思う。

もう一度同じメロディを吹いてみる→音がかすれることもなくなった。


《理論、知識が必要》
こういった流れです。
ブログでは頭の中で考えていることを文字化しているのでかなり面倒に見えますが、考えて実践している時間は数分です。
実際にはもっとたくさんの仮説を立てたり、原因を見つけてみたりと、紆余曲折があっての結論、解決へ導かれるとは思いますが、なんにせよここまでたどり着くには、ある程度の理論や知識が必要になります。

だからこそレッスンや合奏での指揮者からの指摘などが成長にはとても役に立つとも言えます。しかし、解決までたどり着かないにしても、立ち止まって振り返り、「原因はなんだったのか」まではひとりで頑張ってみてほしいと思います。考えること、冷静になることなどが成長するための大切な材料になりますからね。まずはそれが第一歩です。

このやりとりを繰り返しているうちに、自分のミスするパターンが見えてきたり、クセがわかってきたりするかもしれません。自分のことが客観的に見えてくると、これから起こりうる可能性も予期できるかもしれません。

そして、原因や仮説を立てた後、最後の最後に信頼のおける先生に解決策を求めると、非常にスムーズかつ成長が早く高いものになります。


効率的な練習とはこのようなものだと考えます。100回繰り返して「習慣」として身についただけのものは、もろく壊れやすいのです。理想は、練習量以上に理論的に考えた上で続けるコンスタントな練習です。


《教えるほうも考えるべき》
ですから、指導する側も、教わる人がレッスン以外の場所でしっかり成長できるように教えることが大切です。「何度言ったらわかるんだ!」的発言をしている先生のほうが原因なのかもしれないのです。

また、最近は「◯◯で驚くほど変わった」とか、煽りの強い言葉で誘導するタイトルのブログ、SNS投稿などが目立ってきました。タイトルの書き方は2ちゃんの影響なのかもしれませんが、読んでみると中身はスカスカだったりします(きちんと身のある内容のところもありますが)。結論がなかったり、結局何がどう驚くほど変わったのか書いている本人しかわかっていないか、本人すらわかっていないのでは?と思う記事だったり。

まあ、それはどうでもいいのですが、ともかく、レッスンでは理論や根拠をしっかり持った上での音楽性を伝えていくものでないと、これからはダメだと思うのです。精神論が前面(全面)に出てきてしまうのは昭和で終わりです。
ただ、理論や根拠に縛られて、冷静すぎるのも良くありません。音楽に対する強い情熱、教える側が音楽を心から楽しんでいないと、ダメだと思っています。それプラス、ちょっとしたユルさ。
自分ももっとすべてにおいて高いところへ行きたいと思っています。

ということで、今回はミスを活用する方法について書いてみました。
また来週!



当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 06:43, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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ミスを活用する(前編)










みなさん、最近トランペットを吹いていてミスしましたか?

きっとしましたよね。ね。


自分でも気づかない程度の軽いミスかもしれないし、結構な勢いで変な音出してしまったり、もしかすると本番でやらかしてしまった、なんて方もいるかもしれません。

ではみなさんはミスをした時、どんな反応をしてますか?思い出して下さい。

きっと「ヤバい!ミスった!」といった焦りが出てくることでしょう。
もちろん時と場合、事の重大さにもよると思いますが、少なくとも「やったー!ミスった!ねえねえ今のミス聴いた?」と喜ぶ人はいませんよね。

ということは「ミス=悪いこと」という意識があるからでしょう。

当たり前と言えば当たり前です。


《なぜ「ミス=悪い」のか》
ではなぜ「ミス=悪いこと」と感じるのか、もう少し掘り下げて考えてみましょう。


[作品(音楽)に対して]
作曲家に対して、もあるでしょうが、どちらかと言えばその場にいる奏者、聴衆をがっかりさせてしまった罪悪感のほうが強いかもしれません。本当は「自分はこの作品を(この場面を)こう演奏したい!」という理想が、ミスをしたことによって崩れてしまった、という罪悪感。曲の完成度を下げてしまってごめんなさい、という気持ち。

[共演者に対して]
コンクールが一番強く感じると思いますが、自分のミスのせいで団体への評価が下がってしまう(かもしれない)という恐れ。責任が自分になることへの恐怖感。

[自分に対して]
ミスをしない人に比べて「劣っている」と思い込んでしまったり、ミスをしたことを指摘されることへの恥ずかしさ、劣等感、周りの目の恐怖。


こういったことが主な原因になっているのではないかと思うのです。
どれを取ってもネガティブな発想から生まれてきています。


《成功するためにはミスという材料が必要》
しかし、世の中には「失敗は成功のもと」という言葉があります。
それどころか、芸術関係に留まらず、アスリートや職人さん、研究者などの多くの人が「失敗があったこそ、今の自分がいる」なんてこと、よく言っていますよね。

成功をしたから、ぞれぞれの世界でトップクラスへ登ったのではないのか?失敗をしたら成功者にはなれないのでは?と思ってしまいがちです。この人たちはウソを言っているのでしょうか。

ウソではないと思います。きっと「失敗している場所や時間」がポイントになっているのだと思われます。


音楽以外ではスポーツ選手が一番多いかもしれませんが、主に失敗しているところは「練習時」なんです。

本番に向けての練習では、基本的に評価が発生しません。ですから、練習時の失敗の積み重ねが成長を促し、そして本番で成功を導きだしている、ということです。

練習の時は失敗しても構わないのです。


しかし、もうひとつ疑問が生まれます。

「でも、誰でもみんな同じように失敗しているのだとしたら、トップクラスに登れる人とそうでない人とでは、練習時にどこで差ができてしまったのか」


《失敗を振り返る》
それは、失敗をした直後なんです。
では、失敗をした直後の異なる2パターンを挙げてみましょう。みなさんはどちらのタイプでしょうか。


[ケース1:ミスを活用できない人]
「ヤベッ!ミスした!」と瞬時に焦り、失敗したことをうやむやにしようとしたり(ごまかしてしまったり)、単純に恥ずかしいことをしたと逃避したり、気にしすぎて落ち込んでしまうような受け止め方をする人は、ミスを活用できていません。
それは、先程書いたように、「失敗=ネガティブ」な発想を練習時にも持ち込んでしまうところに問題があります。
このパターンの方は、そうでない人に比べるとどうしても成長が遅くなってしまい(後述します)、できないことがなかなか解決しないのでとにかく「ミスしないようにミスしないように!」と念じるばかりで結局同じところでミスをしてしまい、結果的に同じところを何度も何度も繰り返し吹き続けるという「習慣」が身に付いてしまいます。
時間をかけているので、たくさん吹いた充実感だけはありますが、繰り返す習慣が身に付いてしまうと、「今それをどうやって吹いているのか」理論的にはわからず、結局成功するかどうががいつも「賭け」になってしまいます。
なので、本番でもその「賭け」が緊張につながりやすいですし、ミスする可能性も高くなります。
なお、ミスに気づかない人、気にしていない人もこちらのタイプに含まれます。


[ケース2:ミスを活用する人]
活用できる人は、ミスがなぜ起こったのか即座に分析をします。
例えるならば、最近タクシーなどに搭載されている「ドライブレコーダー」が頭の中に入っているようなもので、どのように失敗したのか、なぜ失敗したのかを分析、検証します。そうすることで、次に同じ部分を演奏しようとした時にどう気をつけていけば良いのかを理解した上で再度演奏するので、ミスの回数は劇的に少なくなる=繰り返し練習をしなくて済むようになるのです。
理論的に理解しているので、他の部分でも応用が利きますから成長も早いです。


いかがでしょうか。経験や知識も必要なので、ひとりで練習している時にケース2になれる方はそう多くないと思うのですが、しかしどんな人でもケース2の状態になれる時があります。それは、レッスンや合奏練習の時です。
レッスンや合奏では、指導してくれる人がいるので、自分では気づかなかったとしても、その人たちからの指摘があるのですから、成長できる要素が多いですよね。

ということは、レッスンや合奏の時にもしミスをしてしまって、「ヤバい!怒られる!」とか「(とにかく)間違えないようにしなきゃ」と萎縮して演奏してしまうことが非常にもったいないというのがわかると思います。

個人練習もパート練習もレッスンも合奏練習もすべては本番でバッチリ吹くための「練習時間」であることに変わりはありません。ですから、まずは自分がどう演奏したいのかを具体的にイメージし、それに向かってどんどん吹きましょう。
その時にきっとミスしたり、できなかったりとイメージ通りにならないことが沢山出てくると思うのですが、そこで「ヤベッ!」と焦る必要はありません。無難な演奏でごまかしてしまうのも成長しないのでNGです。


ということで今回は「ミスした瞬間、それをどう捉えるか」について書いてみました。
ミスはして良いんです。おおいにしてください(練習時)。
ただし、ミスした直後、どう考えるか、どう捉えるかでその先が大きく変わる、ということを覚えておいてくださいね。

次回は、ミスした瞬間の考え方、ミスを成長材料にするための方法について書いてみようと思いますので、引き続きお読みくださいませ。

それでは、また来週!



当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 08:33, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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ノイズ、重音が出てしまう時の対処法








みなさんこんにちは!
今回のご質問はこちらです。

==================================
こんにちは。
僕は音楽大学を受験しようと思っているのですが、最近になって今まで起こったことがなかったダブルバズが起こるようになってしまい困っています。
唇の閉じ具合やプレスの感じなど様々なことを試行錯誤してるのですが、中々上手くいきません。
起こる原因として考えられることや練習方法などを教えてください。
受験やコンクールに向けてこのままではまずいという焦りだけが募っています。
よろしくお願いします。
(一部修正)
==================================


という内容でした。
音大受験やコンクールなどの前にコンディションが悪くなるのはとてもストレスですよね。
焦ってしまったり、悲観的になってしまいがちではありますが、こんな時こそ、冷静に何が原因かを考え、実践してきたいものです。


《ダブルバズ=ドッペル音?》
始める前にひとつ確認しておきますが、僕は「ダブルバズ」という言葉をこの方のメールで初めて聞きました。察するに、唇が異なる2つの振動を同時に発生してしまっている状態、と考え、このブログを進めていきます。
ちなみに僕の周りでは「ドッペル音」と呼んでいます。ドッペルとはドイツ語で「二重の」と言う意味だと思います。英語のダブル。ドッペルゲンガーなんて言葉、ありますよね。
ということなので、この記事では質問者さんのおっしゃる「ダブルバズ」のことを「ドッペル音」と呼ばせていただきます。

みなさんも不本意に出てしまったこと、あると思います。だいたい汚い音でビャーっと鳴ってしまうんですよね。多くの場合、唇のセッティングのズレから起こっているように感じます。マウスピースを当て直すとすぐ直ることも多いので。
しかし、この質問者さんは、結構な頻度でドッペル音が出てしまうようです。解決の糸口がどこにあるのか、検証してみましょう。


《いつ起こるのか》
まず、ドッペル音がいつ発生するのかを見つけます。

・セッティングが問題の場合
・フォルテやピアノの音量変化時に起こる場合
・音域の変化によって起こる場合
・バテなどのきっかけがあった後から起こる場合
・特定の音、音域に対して起こる場合/楽器が問題の場合
・常に発生してしまう場合

これらをひとつずつピックアップして考えてみます。
 
 
[セッティングが問題の場合]
ドッペル音は、「違う2種類の音が発生できる唇の状態」になっている時に起こります。したがって、マウスピースを唇に付けたその時の状態によって発生することがよくあります。
セッティングをする時に、必要以上に口の周りを動かしていたり、マウスピースの当て方によってアパチュアのバランスが悪くなることがあります。
その場合は一度唇からマウスピースを離して再度セッティングをしなおしましょう。

なお、マウスピースは唇と「貼り付いている状態」をキープすることが大切です。特に上唇は支点になる部分ですから、最初に軽くマウスピースを乗せた時に貼り付いているかを確認しましょう。リップクリームや汗などでツルツル滑ってしまうとアンブシュアが安定せず、ドッペル音が発生してしまうかもしれません。


[音量変化時に起こる場合]
体内の圧力バランスが悪い時の警告かもしれません。体の中の圧力は、音量変化に使われますが、その圧力が強すぎ/弱すぎると、これから出そうとしている音量に対してのその他のパーツの準備とバランスが崩れてしまい、イメージとは違った唇の振動が発生してしまいます。
特に、ディミヌエンド(デクレッシェンド)をかけようとした時にこれらのバランスが崩れやすく、音量を小さくしようとして、必要以上にお腹の支えを解除した結果、音量だけでなくピッチまでもが急激に下がってしまうので、それを阻止しようと口周辺の緊張感を強くすることでバランスを保とうとしてしまう場合があります。その結果、アパチュアの形が筋力によって変化し、唇の振動する部分のばらつきが生まれてしまいます。


[音域変化によって起こる場合]
音域の変化は、腹筋の力(腹圧が強くなり、横隔膜を押し上げる行為)と、舌やアゴによるいわゆる「シラブル」の変化、それらの様々な組み合わせバランスで行います。
しかし、口周辺の変化によっても音域変化はある程度できてしまい、これを使ってしまうとアパチュアそのものの形状を変化させてしまうことにより音質が急激に悪化(くぐもった音)になってしまいます。それだけでなく、今回のテーマであるドッペル音も発生しやすくなります。
常に音のツボにはまった状態を保つためにも、口周辺を「直接的」に動かして音域をコントロールすることは避けるべきです。(二次的に動かされていることに関してはおおかた問題はありません)


[バテなどのきっかけがあった後から起こる場合]
これも結局アンブシュア、アパチュア周辺の変化によって発生してしまっている状態です。一番良い音を出す状態が作れない、保てないことが原因ですから、まずは無理に吹かないこと。休憩を取って回復してから再度チャレンジしましょう。
バテてきても、口周辺やマウスピースのプレスを強くして、なんとか切り抜けようとする習慣、クセを持ってしまうと多発する可能性があるので気をつけましょう。


[特定の音、音域に対して起こる場合/楽器が問題の場合]
ある音を出そうとすると、その音にだけドッペル音が出てしまう場合は、楽器の状態を確認してみましょう。例えば、ウォーターキイの状態(空気が抜けていないか)、マウスピースは適切な接続がされているか、ピストンボタンやボトムキャップのセッティング、、各抜き差し管のガタツキやグリスなどをしっかり塗っているか、その他ネジのゆるみ等。マウスピースもキレイな形であるか、よごれていないかなども。
あとは、管の中のよごれ、こびりつき、凹みも確認したいところです。
特定の音の周波がスムーズでないことが原因かもしれないので、いろいろと調べてみないと何とも言えませんが、他の音にはまったく発生しないのであれば、楽器や道具を疑ってみたほうが良いと思います。
他の楽器を借りて同じ感覚で吹いてみて、発生しないかどうかも確認してみましょう。

マウスピースを最近(およそ1年以内)替えたという方は特に、他のマウスピースで吹いて、どうなるか確認して下さい。逆に、ずっと替えていなくて「最近マウスピースが小さいな」と感じている方も、他のマウスピースで吹いてみて下さい。

考えられる原因を探してみても解決しない場合は、楽器屋さんに相談してみて下さい。


[常に発生してしまう場合]
唇の状態はどうでしょうか。怪我をしていませんか?切れていたり荒れていたりはしませんか?
歯に関してはいかがでしょうか。最近治療をしたとか、歯並びが気になっているとか。
舌が荒れていたり、口内炎になってはいませんか?
塩分の多い食事や、辛いものを食べて唇のコンディションが悪いと発生する場合もあります。

まずは上記のように体の使い方、セッティング、コンディションの安定、楽器の状態などひとつひとつをチェックしてみましょう。何か原因かを見つけることが大切です。
そして、必ず念入りなウォームアップをして下さい。ノイズが発生しなくなるまで1日中ウォームアップメニューをこなしてみるのも悪くないと思います。
一番基本的なツボにあてること(楽器が良い反応をしてくれるポイントを見つけて、そこに狙い続けられる吹き方をする)を心がけ、力で解決する方法だけに頼らないように吹いてみましょう。

場合によっては少しお休みをとって楽器を吹かない、という決断をするのも必要かもしれません。

そういったことも踏まえて、コンディションが悪い時は、プロの奏者に相談してみるのが良いと思います。


いかがでしょうか。
実際に吹いているところを見ていないので、思いつく限り挙げてみました。
「なんでこんな音が出るんだ!コンニャロ」とならないように、冷静に、ひとつひとつ原因を探してみましょう。
これも良い経験になるはずです。

ということで、今回は重音(ドッペル音)が出てしまう原因とその対処法をいくつか挙げてみました。

それでは、また来週!


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at 04:36, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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スランプ、潰れにならないために 後編











みなさんこんにちは!

さて、先日いただいたご相談メールを元に、前回より書いております。
いただいたメールはこちらです。

==================================
高校3年生で、小学校4年生のときから部活でトランペットを吹いている者です。
私は去年の夏頃から、いきなりスランプになってしまい、五線内のBb音さえまともに出すことができなくなりました。
1ヶ月ほど前からようやく五線内のBb音より上の音が出せるようになってきたのですが、それでも五線の上のF音までが限界です。

原因はいろいろあると思うのですが、今一番困っているのは、楽器を吹くときに、体にものすごく力が入ってしまって、ワンフレーズ吹いただけで体がくらくらして立ちくらみがするほどです。口にも力が入ってしまい、高音だけでなく五線下のBb音あたりでも口をものすごく締めてしまいます。
力を抜こうと思っても、音を出そうとするとどうしても力がはいってしまいます。
どうすればいいでしょうか。
(一部訂正)
==================================


なお、現在は質問を受け付けておりません。ご了承ください。

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吹奏楽コンクールが本格的になる今が「潰れ」「スランプ」になりやすい一番危険な時期です。

吹奏楽をやっていない、コンクール出ない、という方にも、楽しく健康にトランペットを演奏し続けるために大切なことを書いていきますので、ぜひご一読ください。

前回は「潰れ」とはどんな状態なのか、そして未然に防ぐための自分自身が気をつけておきたいこと、周りの人のケアについて書きましので、今回は実際に潰れになってしまった、潰れそうだから回避したい、といった方への「解決編」を書いていきます。そしてこのような環境にいる指導をする方に対しても書きましたので、ぜひ読んでいただければと思います。

なお、前回の記事はこちらからお読みいただけます(こちらをクリック)


《音の出る仕組みはとてもシンプル》
潰れやスランプになってしまった時、まず見失ってしまうのは「どうやって吹いていたか」などの奏法面です。
普通に演奏ができる時は、そこまで奏法について考えたり、見直したりすることがありませんが、一旦調子が悪くなると「何がいけないんだろう」という疑問が奏法に向けられるのはある意味当然なことと言えます。

しかし、自分がいつもどのように吹いていたのかをあまり意識していなかったり、そもそもトランペットはなぜ音が出るのか、という根本的な仕組みについて知識が少ない、もしくは断片的な知識しか持っていないと、その「わからない部分」について根拠のない試行錯誤を繰り返してしまいがちです。

さらに、ここで言う疑問点のほとんどは、「アンブシュアとその周辺」への問題視だと思いますが、ああでもないこうでもないといいろいろしているうちに、いよいよどうやって吹いていたかわからなくなる場合がとても多いのです。

そこでまず、「音の出る仕組み」について知っておくことが大切です。
先程も書きましたが、「仕組みなんて知ってるよ」という方も、断片的な状態で知識が止まっていると、繋がっていない知識の部分が引き金になって混乱してしまう可能性もあるので、確認の意味も込めて一度読んでみてください。


トランペットから音が出る仕組みは非常にシンプルです。

『唇に空気を通過させた時に振動が起こるから』

以上。なんてシンプルなのでしょう。


「潰れ」になってしまう原因のひとつに「難しく、複雑に考えすぎてしまう」から、というのがあります。
まずはこのシンプルな仕組みを前提にして、もう少し詳しく確認してみましょう。


《具体的な音の出る仕組み 〜足し算ではなくバランス〜》
唇を振動させるために必要なのは「空気圧」と「楽器とマウスピースから生まれる空気の抵抗感」の2点です。

我々は音を出そうとする時、腹筋に力を入れます。
なぜ腹筋に力を入れるのか。それは、胴体の下半分にある腹腔(ふくくう)という腸などのたくさんの内臓を入れている大きな袋の圧力を高めるためです。お腹周りの筋肉に力を込めることによって、腹腔の圧力が高くなり、そのすぐ上にある「横隔膜」を強く押し上げることができます。胴体の上には肺があり、空気の入っている肺を横隔膜を利用して強い力で押すことで、通常の呼吸よりも強く噴射されます(通常の呼吸ではトランペットからきちんとした音を出すための空気のスピードを得られません)。

この空気の噴射ですが、口が大きく開いていれば一気に「ブハーッ」と出して終わりです。しかし、トランペットを吹く上ではまずアパチュアが作られている状態になっていますね。このアパチュア、非常に小さい穴なので、空気が外へと一気に流れ出そうとしてもここで一旦せき止められてしまいます。

したがって、出たくても出られない大量の空気が体内に残っている状態になるのですが、これがまず第一に大切な要素「空気圧」です。トランペットから音を出し続けるためには体内(肺から口の中まで)に空気が満ち続けていなければなりません。圧力が高まっていると、例えば喉の周りはとても柔らかいので(無駄な力が入っていなければ)、空気圧で気管が押し広げられて、喉そのものが膨らんだように見えます。

そしてもうひとつ。圧力を高められた体内の空気は、アパチュアによってスピードを高められて噴出します。しかしここでもまた壁が現れます。マウスピースです。

マウスピースにもアパチュアのような小さい穴(スロート)があり、その周りにあるカップによって再度抵抗感を高められ、スロートからやっとトランペット本体へと空気が流れ込みますが、この時に発生している抵抗感(カップにぶつかっている空気)、これがとても重要です。

口の中から送り出される空気とマウスピースのカップにぶつかり、はね返ってきた空気のバランスが良い状態になると「唇の振動」が発生し始めます。

したがって、よく勘違いしてしまう唇だけでビービー鳴らす「バズィング」と、トランペットから音を出すために振動している唇の運動は、まったく違う方法なのです。バズィングができたからと言って、正しくトランペットから音を出せるわけではないことに注意が必要です。(バズィングでもトランペットから音が出せてしまうのが勘違いしてしまう大きな原因です)
唇の振動はマウスピースや楽器があってこそ、ということを覚えておいてください。


ということで、

「空気圧」「抵抗感」

この2点、とっても重要です。

今回質問して下さった方は、この「空気圧」を過剰にかけすぎたため、通常であれば楽な音域であったにも関わらず立ちくらみがするほどになったと書いています。
音は、この「空気圧」と「抵抗感」のバランスが良い時に発生するので、上記のようなアドバイスをしたら、楽に吹けるようになったとお返事をいただけました。よかった。

調子が悪い時や、思うように音が出せない時って、どうしても「加える」方向に持っていきがちです。力を込めてしまったり、より多くの息を出そうとしたり。しかし、トランペットを吹く時に一番大切なのは「バランス」です。パワーアップアイテムを手に入れれば入れるほど最強になっていくゲームとは違うのです。


《音の高さが変化する仕組み》
空気の圧力と抵抗感を得られて、めでたく音が出せたら、次は音の高さの変化です。


音の高さが変化する仕組み、これもとってもシンプルです。

「空気のスピード変化」

これが変わればいいのです。なんてシンプル。


では、こちらももう少し詳しく確認してみましょう。

空気のスピードを変化させることのできる体の部分がいくつかあるのですが、どこかわかりますか?

「お腹の筋力(腹筋)」
「口の中のサイズ変化(舌+アゴ)」
「アパチュアのサイズ変化、マウスピースの過剰なプレス」

大きく分けるとこの3箇所です。

しかしこの中でひとつ、悪い副作用が含まれる方法あります。どれでしょうか。


これは想像できるかと思いますが「アパチュアサイズ変化とマウスピースの過剰なプレス」です。

なぜこの部分に悪い副作用があるのかと言うと、アパチュアは唇の振動によって「音を作り出しているところ(音の発信源)」だからです。音色を決めるという大変な仕事を担っているのに、更に仕事を増やすとどうなるでしょう。音色に統一感がなくなり(ほとんどの場合響きのないくぐもった音になります)、ピッチが不安定になってしまうのです。

アパチュアの不安定さは、バテにも直結します。これは危険。

ですから、アパチュアに直接的な影響を与える口周辺の筋力変化や動かす行為、そしてアパチュアを押しつぶしてしまうマウスピースの過剰なプレスは避けるべきなのです。


結果として、息のスピード変化は主に「お腹の筋力」と「口の中のサイズ変化」の2つで行うということになります。

それぞれの有効的な使い方については、過去の記事「ハイノート(ハイトーン)」カテゴリがありますので、ぜひ読んでみて下さい(こちらをクリック)


《マウスピースと唇の位置関係がわからなくなった時》
プレスする行為は悪ではありません。上記に関してはあくまでも「過剰なプレス」について指しています。唇とマウスピースは(特に上唇は)貼り付いている状態をキープすることで安定した演奏をすることができますから、そのための必要分のプレスはするべきだと考えます。

また、下唇に対してのプレスは慎重にすべきです。例えば下唇が支点になるようなプレスや下唇に強いプレスをかけることは、コントロールがきかなくなったり、バテを急速に誘発するので避けましょう。

また、調子が悪い時は、マウスピースを唇につけたその瞬間、「ん?いつもと(調子が良い時と)違うぞ?」と違和感を覚えることがとても多いです。その結果、ああでもないこうでもないと位置を探しまわっているうちに本当にどこが正しい(?)のかわからなくなることが多々あります。結局、どこもしっくりこなくて、一体昨日までどこにマウスピースを当てていたのかと困惑することがあります。

しかしこの違和感を発生させているのは、位置の問題ではない可能性が高いのです。強いプレスによって「マウスピース」と「歯」に強く挟まれた唇の感触が良くない(クッションになっていない)ことなのかもしれません。

そのような場合は、音が出るとか出ない関係なく、ふんわりとやさしく唇にマウスピースを乗せて(位置のことは考えない)、唇のクッションの柔らかさを感じながら息を流してみて下さい。これを何度か繰り返していくうちに、本来の吹き方を思い出すかもしれません。

他にもマウスピースと唇の位置関係がわからない原因に「口の中の状態」もあります。
音を出すためのセッティングをしている時、発音する時の舌の動きは、アンブシュアを形成している筋肉等にも影響を与えます。ですから、一旦唇とマウスピースの位置関係は忘れて、良い音が出る口の中の状態、特に舌とアゴの安定した位置や柔軟に動ける空間について意識してみましょう。それによって「いつもの(調子が良い時の)唇の状態」が戻ってくるかもしれません。

マウスピースの当たっている「感触」で位置を確かめるのではなく、全体のバランスを確認してみるようにしてみいましょう。思いもよらない場所がきっかけになって、安定したマウスピース位置を見つけられるかもしれません。


《鏡を使わない!》
調子が悪くなると、何が原因かを追求したくなります。
中でも「アンブシュアが原因だろう」と思うことが一番多いと思いますが、その時、音を出している自分の顔を鏡に映して「奏法の間違い探し」をすることはやらない方がいいでしょう。

なぜなら、目視で口周辺の皮膚を見ても何もわからないからです。

先程のマウスピースと唇の位置関係でもそうでしたが、違和感を覚える原因はもっと全体的で内部的もしくは精神的なものであることが多いのです。

しかし、実際に鏡を見たことのある方はとっても多いと思います。その中で「ああ、ここがこうなっているからおかしかったんだ!じゃあやめよう→治った!」という方、いらっしゃるでしょうか。少なくとも、僕は調子が悪くなって鏡を見て、治った方に遭遇したことがないのです。

表面的にはいつも通りだからこそ、他の人に気づかれにくいと考えます。



《精神的な面からの解決》

[初心にかえろう]
「潰れ」に関係になくすべての方に当てはまることですが、みなさん誰もが必ず楽器を初めて手にした日があります。その時、どんな気持ちだったか覚えていますか?

きっと何もしがらみもなく、キラキラした楽器に息を入れたら、何だかよくわからないけど「ブー」って音が出て、ピストンを押したら音が変わって「わー、音が出た!楽しい!」って、そんな瞬間、ありましたよね。

あの時の楽しさ、真新しさ、とっても大切です。

音が出せて、やっとのことで曲(らしき)ものが吹けて、大変だけどとっても楽しい!
そして、大勢の人と一緒にひとつの曲を作り上げている感、とても興奮したはずです。

では今はどうでしょうか。楽しんで演奏していますか?
音を出すことが怖いとか、ミスしたらどうしよう、とか、これじゃあダメだ!とか、
そんな思考に取り憑かれて楽しくないまま合奏をしていませんか?

もちろん全員が全員そうではないと思いますが、少なくとも潰れてしまう方の中にはこの大切な気持ちを忘れてしまっている方が多いと思うのです。

単純に楽器から音が出せるだけでも素晴らしいことです。楽しいはずです。あまり深く考えないで、自由に吹いてみる、そんな時間を作ってみましょう。


[ミスして良いんです]
ミス=悪のような空気感が漂うコンクール練習が多いのですが、ミスやエラーは人間だったら誰でもしてしまうものです。
それなのに、指導者が「ミスするな!」と脅迫するような言葉を浴びせかけることはどうしても納得いきませんし、不愉快です。
以前そんなシーンをテレビで見たことがありますが、「これはおかしい!」と感じました。
その吹奏楽部の活動にケチをつけるわけではありませんし、歩んできたストーリーの前後を見ていないから、というのもあるでしょうし、指導者との信頼関係もあるでしょうし、テレビ的演出という「大人の事情」的圧力がかかっていた可能性もありますが、やはりどう転んでも良い気分にはなれません。

もちろん、本番はミスしないほうが良いのは当たり前です。

しかし、合奏時、ミスをした奏者に対して「ミスをするな」って、あまりにも安直すぎやしませんか?
指導者ならば同じミスをしないためにどうすればいいのかを考えさせるように促したり、なぜミスをしてしまったのか即座に分析して、参考にさせるとか、場合によってはミスをしない吹き方とは、というテーマで的確に指導をすべきです。

それができないなら、できる人の力を借りるべきですし、もしも指導者がこれらを全部否定するのであれば「ミスするな!」と言うべきではありません。

なぜなら、ミスをしたくてしている人なんていないのです。

だからこそ、指導者から「ミスするな!」と言われれば、ミスをしてしまった奏者は自虐的になり、周りの奏者は明日は我が身と恐怖感を持ってしまいます。全員ガチガチですよ。

「ミスするな」と言うのは簡単です。しかしその一言に団体全員がマイナスの方向へ向かうということも覚悟しておくべきでしょう。


練習時、ミスはしていいのです。ミスをしたら、そのミスがなぜ起こったのか、そしてどうしたら同じミスをしなくなるのか。これを考え、様々な角度から実践し、経験を積んでいけば良いと僕は思いますし、それがひとつの練習スタイルです。

正しい方向性で練習を積み重ね、経験を積んでいけば必ず、ミスの少ない演奏ができるようになります。


緊張感・厳しさの履き違えは指導者が意識しなければならない大切なことです。
ミスがどうこうなんて小さなことにこだわる前に、奏者全員がもっとおおらかにのびのびと楽しい!と感じられる音楽を自由に作り上げていける方向に指導者は持っていかなければ、と思います。それがたとえコンクールであっても。

こんな話、全国大会金賞を目指している人には納得いかないでしょうね。
僕は「音楽」をやっていきたいです。音楽をやっていて楽しいと思いたいです。その先の結果は別物です。


「潰れ」になりやすい方は楽器を始めてまたそれほど経っていない、特に中学生くらいに多いように感じます。なぜなら、それくらいの経験年数の方は奏法についてあまり具体的に考えたことがない場合が多く、調子が悪い状態と良い状態の差がまだあまり判断できないからです。
なのに、吹奏楽コンクールに向けてガンガン練習させてしまうものだから、気づいた時には潰れてしまっていた、という事態にもなりかねません。
ぜひ指導する側の方の早めの気付きと、そうならないための練習メニューを作るようにお願いします。

なお、奏法についてはやはりプロの奏者によるアドバイスやレッスンが一番的確なのは言うまでもありません。


《潰れてしまった方、スランプで悩んでいる方へ:メッセージ》
あなたは下手になったのではありません。今はただ自分の持っている実力が出せない狭い部屋に迷い込み、閉じ込められてしまっただけなのです。
その部屋から出られる鍵はあなた自身の中にあります。それが吹き方なのか、心の状態なのか。まずそれを探してみましょう。
部屋の外にはたくさんの仲間が待ってくれています。その仲間の中には、外から扉を開けられないか、試行錯誤をしてくれている優しい人もたくさんいます。扉の向こうから(聞こえにくいかもしれませんが)アドバイスをしてくれている人や、「大丈夫だよ」と言ってくれている人もいます。

その部屋から出られたその時、あなたの実力は元に戻るどころか、「もうこの部屋には入らないようにしよう、そのためにはどうしたらいいのかな」という解決策という経験を得て、パワーアップしています。

ぜひ今のこの時間を無駄なものだと思わずに、(今は苦しいかもしれませんが)これも成長するための大切な経験だと思ってください。
でも本当に疲れてしまっていたら、起き上がる力が湧くまではゆっくり過ごしましょう。みんなはずっと待ってくれています。


ということで、2週に渡って「潰れ」「スランプ」について書いてみました。
コンクール前なので話が偏ってしまいましたが、奏法面、精神面ともに健康で楽しく意欲的に楽器を吹き続けていく人がひとりでも多くなることを望んでいます。

それでは、また来週!


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at 07:54, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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スランプ、潰れにならないために 前編








みなさんこんにちは!

今回は「スランプ」そして「潰れ」についてです。


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高校3年生で、小学校4年生のときから部活でトランペットを吹いている者です。
私は去年の夏頃から、いきなりスランプになってしまい、五線内のBb音さえまともに出すことができなくなりました。
1ヶ月ほど前からようやく五線内のBb音より上の音が出せるようになってきたのですが、それでも五線の上のF音までが限界です。

原因はいろいろあると思うのですが、今一番困っているのは、楽器を吹くときに、体にものすごく力が入ってしまって、ワンフレーズ吹いただけで体がくらくらして立ちくらみがするほどです。口にも力が入ってしまい、高音だけでなく五線下のBb音あたりでも口をものすごく締めてしまいます。
力を抜こうと思っても、音を出そうとするとどうしても力がはいってしまいます。
どうすればいいでしょうか。
(一部訂正)
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というご相談でした。
この方へすでにお送りしたメッセージを元に、こちらにまとめてみます。なお、現在は質問を受け付けておりません。ご了承ください。

《「潰れ」とは》

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この質問の中で「去年の夏頃から」という言葉がまず目に入りました。これはきっと吹奏楽コンクールの練習がひきがねになっているのかな、と思ってお返事を書きました(実際にはコンクールが原因ではなく、他のいろいろなことの積み重ねが招いたことだったとお返事をいただいております)。

なぜ吹奏楽コンクールが原因だと思ったのかと言うと、コンクールの直前になってくると練習量が増え、普通のコンサートに比べるとピリピリムードになってしまうこともあり、しかも夏の暑い最中でのことですから体力的、精神的負担が重くなりやすいのです。

トランペットは存在的に勘違いされやすいのですが、こう見えてかなり繊細なんですよ。トランペット吹きなら共感してもらえますよね。ホルンの人にも共感してもらえるかと。。。
ただでさえ音を外しやすい楽器である上に、精神的な影響が露骨に出てきますし(これはどの楽器でも同じかと思いますが)、演奏している時はもちろんおおらかに、自信持って朗々と吹こうとは心がけているものの、その後ろでは、慎重さや神経質さが必ず見張っているような状態で吹いています。

ですから、体力的、精神的に負担をかけられるような言動が第三者からあると、結構まいってしまいます。指揮者や指導者から「音はずすな!」とか「ピッチ悪い!」とか言われると、その指摘(要求?期待???)を裏切らないようにと真っ先に「奏法」で試行錯誤をしてしまいがちです。奏法をいじりはじめると、本来追い求めている「音楽」というステージから1ランク下がってしまい、機械的な判断や、根拠のない(根拠の見えない)やみくもな奏法を繰り返し、挙げ句の果てに自分自身がそれまでどうやって吹いていたかがわからなくなってしまうのです。

音を出すって、どうやってしていたんだっけ?音の高さを変化させるって、どうするんだっけ?
あれ?マウスピースって口に当てるとこんな感触だったっけ?

そんな疑問を持ち始めてしまうと、ハイノートとか、そういうレベルではなく単純に「トランペットを吹く」方法すらわからなくなってしまいます。この状態を「潰れ」と僕は呼んでいます。「スランプ」という言葉もほぼ同じだと思います。

この質問メールを送ってきていただいた方は、まさしく「潰れ」、もしくは潰れ予備軍になってしまったのだと思います。


そこで今回は、「潰れ」を回避するための方法や考え方について様々な角度から書いてみたいと思います。
コンクールに出る皆さんはもちろんですが、楽しく健康的に楽器を吹き続けるための大切なことをいくつも書きますので、ぜひ多くの方にこれから書くことを覚えていただき、実践してもらえればと思います。



《ウォームアップの必要性 〜健康管理のバロメーター〜》
まずは何と言っても「ウォームアップ」です。活動時間の限られている部活動や、その都度練習場所をレンタルしている楽団にとって、全員で集合して演奏活動ができる時間は1分も無駄にしたくない、という気持ち、持っていませんか?とってもよくわかります。どんどん合奏して曲作りしていきたいですよね。
しかし、だからと言って集合して準備が整い次第いきなり合奏開始!もしもそんな流れで活動をしているところがあったら、ぜひ検討しなおしてもらえればと思います。

安直な例えですが、スポーツをする際、各プレイヤーが充分すぎるくらいのウォームアップをして体を温め、関節や筋を伸ばし、そして精神的に集中させる時間は当たり前のように長時間確保しています。

管楽器を演奏する際に、どのくらいウォームアップ時間を確保すべきかは、それぞれの奏者によっても変わってくるかもしれませんが、何にせよ、この時間を必ず確保させてあげること、そして各奏者は、その与えられたウォームアップ時間でどんなメニューを行うのかを常に決めておくことが大切です。

ウォームアップメニューや流れに関しては、こちらから過去の記事をお読みください(クリックでウォームアップカテゴリにジャンプします)

まだ楽器経験の浅い方などは、まずは負担がかからない程度の簡単なウォームアップメニューを決め、それを毎日(毎回)同じ流れで行ってみましょう。最初はよくわからないかもしれませんが、しばらく続けていくうちに「あれ?昨日はできていたのに、今日はいまくいかないぞ」と感じることがあるかもしれません(逆のパターンもあると思います)。

それに気付けた時、「昨日吹いていた時と今との違いは何かあるだろうか?」と、奏法面だけでなく、生活全般での身体的、精神的変化がなかったか思い出してください。できれば調子が良かった(そのメニューをこなせていた)時の状況を思い出して再現するように心がけると良いのですが、ともかく「自分はどんな音を出したいのかな?」「どんな吹き方ができるといいかな」と、イメージを強く持ち、決して機械的な作業だけにならないように吹いてみましょう。

このようにウォームアップは毎日同じメニューを繰り返すことで、自分の今持っている実力を確実に出すためのものですから、その目的以上の要求をしてしまう基礎練習(基礎合奏)と混同しないようにしてください。

 ウォームアップは今の実力をキープするためのもの(調子の悪い日を作らないためのもの)
 基礎練習は自分の実力を上げるためのもの

です。


《「潰れ(スランプ)」の予兆を見逃さない》
質問を送っていただいた方は「いきなりスランプに」と書いてありました。ご本人にも同じことをお伝えしたのですが、果たして本当に「いきなり」だったのでしょうか。

「なんか最近調子悪いなあ」
「今までできていたことが思うようにできないなあ」
「イメージする音質が出せないなあ(前はもう少し良い音出せてたはずなんだけどなあ)」

こんなことが、実際に調子が悪くなったと本格的に感じられる1ヶ月前くらいからなかったのかな?と感じました。

というのも、多くの場合「潰れ(スランプ)」になる前に少なからず予兆があります。

最初のうちは、自分自身にしかわからない「違和感」のような状態もあります。ですから、いつも横で一緒に吹いている友人に「ねえ、なんか音悪くなってない?」と聞いても「えー、そんなことないよ」と言われるだけだったり。それが本当に変化に気づいていないだけなのか、励ましやお世辞、気を遣ってくれているのかはわかりませんが、何にせよ、最初は自分でしか変化に気付けないくらい些細な違和感、不調であることがほとんどです。

その程度の状態であれば、毎日のしっかりしたウォームアップで回避できるのですが、それが何日も続くようになると、思ってもいない音の外し方をしたり、今まで出せる音域が徐々に狭くなったり、経験したことのないバテ方(これまでに経験したことのない顔面筋部分の疲労)や楽器を吹き始めて数分でバテてしまうような状態があらわれて、周りにもわかるようになっていきます。

そうならないためにも「潰れ(スランプ)」はできるだけ早い段階で気づき、対処することが大切です。

そしてこの予兆を本人以外の人、周りの一緒に演奏している人、特に指導する側の人が真っ先に気づいて欲しいのです。


《予兆を感じたら》

[本人がすること]
予兆(違和感)を感じたら、まずはウォームアップや中・低音域の狭い簡単な動き(非常にゆっくりな音の往復など)を休憩をたくさん取りながらリラックスして吹いてみてください。それをするためにも、自ら指導する人や友人、先輩など周りの人にそのことを伝えて、合奏やパート練習などを一時的に離れる許可を取りましょう。
もしも音が出ない、吹き方がよくわからなくなった、気分的に楽器を吹きたくない(楽器に触れたくない、見たくない)状態でしたら、勇気を出してそのことを伝え、お休みをさせてもらうようにお願いしましょう。言いにくい場合は一番伝えやすい人にお願いして伝えるとか、手紙を書いて読んでもらなどの対処をしましょう。
活動に参加する意欲があるなら、裏方でお手伝いをしたり、後輩を指導してあげたり、できることはいろいろあると思いますし、そうでなければ一時的に団体から離れてのんびり過ごすのも良いと思います。

[周りの人がすること]
なんだか調子悪そうだな、と思ったら今どんな状態か聞いてあげてください。そして、客観的にどんな状態に聴こえるかも伝えてあげてください。言い方や言う人との関係もあると思いますから、配慮が必要になってくる場合もあるかもしれませんが優しく聞いてあげてください。言いたくなさそうであれば無理に聞き出す必要もありません。
あとは、指導している講師や先生に伝えるなど、間接的な手助けをしてあげるのもいいかもしれません。
別メニューで活動したり(合奏などに参加しないなど)、欠席をしても周りの人たちが「なんであの子だけ合奏出なくていいわけ?!」とかにならないようにすることが大切でしょう。
ですから、調子を崩した本人が後輩であるならば、少し様子をみてあげたり、一緒にウォームアップメニューのような簡単なものを吹いてみるなど、ケアしてあげると安心するかと思います。

[指揮者、先生、講師がすること]
本来は本人よりも先に気づいてあげられると良いですね。演奏上のアドバイスが的確にできる人であるならば奏法的アプローチで練習メニューや時間配分、奏法的な話などでケアをしてあげてください。そうでない人ならば、お話を聞いてあげるとか(本人が話したいことだけで充分)、それによって練習の参加の仕方を変更してあげたり、合奏をお休みする許可を出したり、違う事務的な仕事をお願いしたり、思い切って数日休んでもらうなどの判断や指示ができるのであればそれで。とにかく最高に悪くなる前に対処をしてあげてください。同時に周りの人への対応もしなければなりません。

ともかく、何があっても絶対に「もっとちゃんと吹け!」とか、他の奏者と比較するとか、休ませないとか、そんな昭和な熱血指導は悪化する一方ですし、そもそも奏者が潰れてしまったりスランプになってしまう一番大きな原因は指導者にある場合(直接的、間接的ともに)が大きいと思いますので、注意が必要です。潰れてから休みにさせるというのも良くありません。できるだけ未然に防げるようにしてあげてください。


《潰れ(スランプ)になる原因》
潰れてしまう奏者というのは、とっても真面目で一生懸命で(手を抜くことができない)、責任感が強く、また、ネガティブな発想で自分を奮い立たせたり(自分なんてまだまだ!といつも思ってる)、周りからの反応や評価をとても気にするような方に多い気がします。

そこで、この質問をしていただいた方からの返信にも書いてあったものを含め、いくつか原因になってしまうことを書いてみたいと思います。

[練習時間が思うようにとれない]
例えばテスト勉強、テスト期間、塾や他の習い事などで、本当はもっと練習をしたいのにその時間や場所が取れない、というストレスや焦り。これがきっかけでウォームアップそこそこにおもいっきり曲を吹きすぎて調子を崩すなんてこともよくあります。
今の時期、まさしくテスト期間の方も多いはず。テスト明けはゆっくりと感覚を取り戻すように、ウォームアップ→基礎メニューなどに時間をかけて、いきなり合奏や曲練習をしないように心がけましょう。気持ちはとってもよくわかるのですが、こそはあえてガマンで!

また、テストが最優先なのはよくわかりますが、そんな中でも例えば30分や1時間、公共施設やカラオケボックスなどを予約して楽器を吹いてみるのもストレス解消になりますし、吹く感覚を忘れないためにも良いことだと思います。だいたい、ノンストップで休憩も取らずにテスト勉強をしている人なんてほとんどいませんよね?休憩という名の楽器を吹く時間があっても良いと思うのです。個人的には。


[楽器やマウスピースを最近替えた]
これも奏法的に影響が出やすいです。特にマウスピースのサイズ変化は、吹き加減が大きく変わるきっかけになります。
かと言ってあまり意識しすぎるのもよくありません。
僕としては、マウスピースを替えた半年から1年は様子見の時期と考えています。特に最初の1ヶ月くらいは、自分のイメージと吹き加減、その結果の音のギャップがある期間です。それを理解した状態で「このマウスピースはこんな反応をしてくれるんだな」と受け入れてあげましょう。「前と違う!吹きにくい!」としか思えないのであれば(マウスピース的/自分の性格的関係なく)、マウスピースを替えなければ良いだけです。今までのマウスピースの良さを感じてしまうのであれば、新しく変えた意味がありませんから、未練があるならば早急に元のマウスピースに戻しましょう。少しでも可能性が感じられるのであれば、それに賭けて、前使っていたマウスピースは目に入らない場所にしまっちゃいましょう(個人的見解です)。どっちつかずは良くありません。


[周りの人が上手というプレッシャー]
ある意味とてもよくわかります。周りの人って上手いですよね。なんであんな高音域出せるんだろう、なんであんな良い音出せるんだろう?なんであんなに指がまわるんだろうって思います。

でも、もしかすると周りの人があなたに対しても思っているかもしれません「なんであんなキレイに歌えるんだろう」「なんであんなに丁寧に吹けるんだろう」うらやましい、、、って。

そもそも、比較をする人は自分を低く評価する傾向にあります。周りの人と比較することで、「よし、自分も頑張るぞ」と前向きになれるならいいのですが、もし意気消沈してしまうのであれば考えないほうが良いでしょう。

その人はその人、自分は自分。

謙虚にならず、自信を持てること、なんでもいいので見つけてください。誰よりも音楽が好き!トランペットが好き!でも充分です。演奏して楽しければそれでよくないですか?

周りの人が上手なのは、その人を追いかけられる目標にもなりますし、その人の演奏で「いいなあ」と思えることは盗んで自分もできるように努力すればいいのです。そもそも上手な人と一緒に演奏できるって、いい刺激になってとっても楽しいことです。

今より上達したいのであれば、その方法はいくらでもあります。自分を卑下したり、相手を羨んだりする時間があるならば、実行に移したほうがよっぽど効率的だと思います。
上達するための手段はいろいろあります。自身の生活スタイルや、性格に合った方法を見つけてください。



いかがでしょうか。ここに書いたものはあくまでも一例ですから、その人の性格や環境の数だけ原因もあるはずです。まずは、もし調子が悪くなってきたな、と感じたらその原因は一体何なのかを冷静に見つめなおし、わかったらそれを回避、解消できる手段を考え、実行に移してください。

ということで今回はここまで。
次回は解決編を書いていきますね。

それではまた来週!


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at 07:46, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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