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バテずに吹き続けるために 8(音響とバテについて)

 >> 初めてこちらのブログにいらっしゃった方、最初にこちらをお読み下さい

【トランペット講習会2016シリーズ】

次回12月16日(金)がついに最終回!テーマは「ハイノート」です。

全18回の今年の講習会もついに最終回。すでに定員に達しておりますので募集はしておりませんが、来年以降「こんな講習会だったら参加してみたいな」とか「こんな企画できない?」といったご意見を募集しております。ご意見をくださったからと言って執拗に勧誘するようなことはございませんので、どんなことでも結構です、こちらのメールフォームへお送りください

講習会の詳細はこちら

 


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みなさんこんにちは!


今年の9月から10月にかけて全4回開催したトランペットリサイタル。このときに意識していたことのひとつ「バテ」について書いております。今回はその8回目、最終回です。

過去の記事をご覧になっていない方のためにリンクを貼っておきます。どこがみなさんにとって参考になるか個人差もあると思いますので、ぜひ最初から順を追ってご覧ください。


バテずに吹き続けるために 1
バテずに吹き続けるために 2(マウスピース位置探しの旅)
バテずに吹き続けるために 3(超低圧状態の音出し)
バテずに吹き続けるために 4(アパチュア1)
バテずに吹き続けるために 5(アパチュア2)
バテずに吹き続けるために 6
バテずに吹き続けるために 7(下唇の役割)


《レ・ゼール》
トランペットリサイタルを行ったのは、埼玉県草加市にある「レ・ゼール」というサロンでした。ここは共演したピアニストさんのお宅の中にあるのです。すごいですよね。

グランドピアノを置いてトランペットを構えて、ある程度の距離感をとった上でお客様が20名プラス数名くらいは入れるスペースです。
確かにコンサートホールに比べれば、こぢんまりとしてはいますが、設計の段階からピアノを置いてコンサートができるスペース、という前提なので、しっかり計算された作りで、非常に心地よく暖かい響きを持っています。よくある音楽スタジオとか、練習室のようなものとは全く違います。コンサートスペースです。


トランペットをはじめとした金管楽器の世界では特に話題になりますが、このようなこぢんまりとした空間で音を出すことに抵抗を感じる方が非常に多くいらっしゃいます。ブログを読んで下さっているみなさんも、多くは金管楽器、トランペットの方でしょうから共感していただけることと思います。
僕もそうです。広いところに比べればやはりいろいろ考えてしまう。楽器を構えた正面に壁があると演奏イメージも窮屈になりかけます。

ですから、当初リサイタルのお話をいただいたとき、この空間で2時間の演奏会をすることにとても覚悟が必要でした。
やはり一番最初に考えてしまうのが「バテてしまうのではないか」という不安があったからです。

レ・ゼールは最初に練習で吹かせてもらった段階でその心配が一気に払拭したので非常に助かりましたが、これが同じ規模でもっと響かない空間だったら、きっと曲目なども結構変更していろいろ対策をとっていたのではないか、と思います。

ということで、今回はリサイタルの体験談も含めて、演奏する空間とバテついて書いていきたいと思います。


《響く空間、響かない空間》
「狭い空間での演奏は、広い空間に比べるとバテやすい」

金管楽器やトランペット奏者の多くがそう感じてしまうのはなぜか。

それは、狭い空間のほうが響きが(少)ない場合が多いから、というのが一番に考えられます。


では、なぜ響きがないとバテやすいのか。以下のように考えます。


[粗(あら)が目立つ]
響きがないと、自分の音の最初から最後までがきっちり「生音」「素(す)の音」で聴こえます。
音が重く、鈍い印象を受けます。
さらにその音の中から、ベルから聴こえるシャーシャーした空気の音が聴こえてきたり、タンギングの破裂音がやたら目立って聴こえるなど、ノイズの多い「低質」な印象を持ってしまいがちです。

ホールでお客さんとして聴いている演奏も、CDなどの音源も、なんだかとっても響いています。それなのに自分の音はベタベタ重々しいノイズ混じり。

「こんなんじゃない!もっと上手に吹けるはずだ!」と、そのノイズを消したい、もっと空間を鳴らそうと思い、どんどん空気の圧力を高めて大きな音になってしまいます。
結果として、必要ない力を込めすぎた「パワープレイ」になる場合が多いです。

あまりに高圧な空気を送るためには、それ相当の腹筋が必要になり、力のかけかたを間違えてしまうと空気圧を高めるためだけに必要だった腹筋が体の様々な部分に影響を及ぼしてしまいます。胸や肩、腕に力が入れば、楽器を握る力も強くなり、それがマウスピースを唇に強くプレスするきっかけになります。また、肩は首と直結していますから、顔の方へも力がかかります。首に力がかかれば、喉(のど)は絞まり、舌が固くなり、アゴも動かせず、口周辺も力がかかります。

このような状態が、一気にバテを誘発してしまうのです。

ちなみに、なぜ響く空間が吹きやすいのかも確認しておきましょう。


[響く空間は霧がかかったようなもの]
響く空間はなんだかとても気持ちよく演奏でき、上手になった気がしませんか?

カラオケでも普通、エコーをかけますよね。かけないと気持ち悪いです。お風呂場も響くので歌を歌いたくなる方も多いかと思います。

これは例えるなら「霧」がかかっているようなものです。霧のせいで視界が鈍くなると、なんとなく全体像はわかるので認識はできますが、詳細がよくわかりません。

で、霧が晴れて細かなところが見えてくると、「ああ、タンギングのクオリティ低いな」とか「ハイノートのとき、かなりシャーシャー空気の音がしてたんだな」とか、バレてしまうのです。

ちなみに、霧がかかりすぎていると、自分自身が何をしているのかすらわからなくなってしまうので、ほどほどが良いですね。
街中にあるカラオケスナック(最近は減りましたが)から聴こえてくるオジサンの演歌、あれはなぜエコーをかけまくるのでしょうか。歌っている本人は気持ちいいのかもしれませんが、何を言っているのかわからなければ、リズムも音程もさっぱりわかりません。聴く方の身になると厳しいですよね。誰も聴いていないんですかね。ああいう店に入ったことがないのでわかりませんが。


ということで、練習室があまり響きがないところが多いのも、コンサートホールがきちんと設計された上で残響時間を設定している理由はそこにあります。
ですので、練習の段階ではあまり響きすぎない空間での練習に慣れておくことが、上達する上では効果的である、と考えられます。


《空間の音響に影響を受けるとバテやすい》
「レ・ゼール」は非常に吹きやすい空間ではありましたが、やはり20名のお客様がその空間にいらっしゃれば、それだけ響きが失われます。それは仕方ありません、どんな空間であっても、布(服)など吸音する素材が多ければそれだけ響かなくなります。

このときにどう思うか、どう感じるかがこの先の運命を大きく分けることになるのです。

「自分の音はこんなんじゃない!」「リハーサルまではもっと良く吹けていたのに!」「こんな響きじゃ客席に届かない!」と自己否定し、なんとかリハまでの印象の良い響きを手に入れようとあれこれし始めてしまうのです。
その「あれこれ」、ほとんどが「不必要な力み」です。お腹に力を入れてグイグイ空気を押し込もうとしたり、唇にマウスピースをグイグイ押し付けてしまったり。

しかし、何をしようがリハの響きを本番で手に入れることなどできるはずがありません。
冷静になっているときには当たり前に感じていても、いざ演奏していると忘れちゃうんですよね。
響きが少ないとどうしても自分の演奏が下手に感じてしまい、力ずくで吹いてしまうのです。

ですから、本番で吹きすぎてしまう方、楽器を吹く空間が変わるとバテやすくなったり、コンディションが崩れたりしやすい方は、無意識に空間の音響に影響を受けている可能性があります。

そして、吹奏楽の場合が顕著なのですが、誰かがいつもの練習に比べて空気の圧力を高めすぎた音の出し方によって起こる結果の音(=空気のスピードが高くなる/アンサンブルできない爆音/音色が極端にくぐもるなど)で演奏すると、それに触発されたり対抗心を燃やした他の奏者と爆音競争になり、また、その爆音競争についていけない人(楽器)はどんどん埋もれて聴こえなくなるという非常にバランスの悪い演奏になることもあります。

吹奏楽は木管楽器が木管楽器の音をしていない!と言われることがありますが、これは爆音競争の成れの果てです。その原因のほとんどは金管楽器と打楽器の演奏の仕方なんですね。本当は木管楽器と金管楽器だって仲良くアンサンブルできるはずなんですが。


《ホールに文句言わない》
音大生の頃の話です。
音大は演奏をすることも授業や単位のひとつですから、いろんな編成でいろんな空間で演奏する機会があります。
とは言え、大学の校内だったらどこでもある程度経験しているので問題ないのですが、学外公演になると初めての会場もたくさんありました。そのリハ時に必ず会場の音響についてああだこうだ言う人がいたんですよね。このホールは吹きやすい、吹きにくい、良いホールだ悪いホールだとか。

他人事みたいに書きましたがもれなく僕もその話題に乗ってたひとりです。ホールに文句言ったりしてました。ごめんなさい。
「このホールは響きが多い/少ない」と冷静に言うべきでした。


《響かない空間でもパフォーマンスを低下させない方法》
そもそも、響きが少ない空間が、イコール悪い空間ではありません。
ですので、自身が演奏している空間が吹きにくいとか自分のパフォーマンスを低下させていると感じたときは、このように考えてみてください。

「空間の響きに耳を傾けるのではなく、自分の楽器の響きに注目する」

どんな響きの空間であれ、自分の楽器の音や自分の演奏はどこでも同じです。

空間の響きはそのいつも同じ演奏を二次的に変化させているだけ。自分自身の楽器や演奏は何も変わっていません。

ですから、自分が一番いい状態で演奏しているそのとき(自分の楽器が一番良い響きで鳴っているとき)をいつでも再現できる力を身につけることで、どんな空間であっても安定したパフォーマンスができるのです。

そのために必要な要素は、以下の3つです。

[1.常に丁寧に演奏することを習慣づける]
響きのない空間で自分の演奏が気になるのは、タンギングや音質などの細かな部分に感じる雑味です。したがって、タンギングや音の処理のクオリティ、そのための落ち着いた呼吸、適度な体内の空気の圧力から生まれる音の密度、そして音楽の流れ(=フレーズ感)を感じた推進力のある演奏。こういった基本中の基本をしっかり押さえておくことがまず大切です。

これらを実現させるためには、本来必要ない力で無理に音を出す習慣から脱出することです。そのために重要なのが「ウォームアップ」。ほんの少しの空気圧でも唇が振動できれば、それだけ楽に演奏ができるのですから、わざわざ空気を押し付けて力ずくで演奏する必要もなくなります。

パワープレイになる人ほど、響きのない空間での演奏を嫌います。


[2.自分の楽器を響かせる]
空間の響きに頼りすぎている人や、響きすぎる空間で練習をしている人ほど、自分自身の楽器を響かせられていない場合があります。
響かせる必要がないから成長しないのです。
では、自分の楽器を響かせるにはどうすればよいのか。

それは「音のツボ」に当たった演奏をし続けることです。

音のツボとは、それぞれの楽器が持つ、本来当てるべき音と言えます。
条件が揃えば楽器は音を出してくれますが、それだけでは単に大きな的(まと)のどこかに適当に当たっているようなものです。音のツボはその的の中心点。そこに当たることができれば、それぞれの楽器の持つ本当の音が鳴り、ツボに当たり続ければ、ピッチ安定します(チューナー的±0周波数に当たり続けるとは限りません。音程的安定感を得られるということです)。

ツボに当たると、楽器が空間を響かせている状態になり、吹き加減も抵抗感と抜け感のバランスが良く、結果的に楽に吹けます。

そんな音のツボに当てるために必要な条件は様々な要素の「バランス」です。空気の圧力、口の中(舌や歯、上顎など)の状態(=空気の流れる方向や飛距離)・位置関係、アパチュアやその周辺の状態、ソルフェージュ力(頭や心の中で求めているピッチ感や音色、フレーズ感)などすべてのバランスがベストのとき、ツボに当たります。
文字にすると沢山あってややこしそうですが、これらはウォームアップによって確認する基本的で基礎的な条件でしかありません。


[3.響かない空間でのベストな音を知っておく]
そもそも、響くところで演奏することばかりを求めて、響きでごまかして演奏しよう、そういう空間で演奏したいと無意識でも願ってしまうからこそ、響かない空間での演奏に幻滅してしまうのです。
だったら、とことん響かない空間で、一番ベストな音がどんな聴こえ方をするのかを知っておけばいいのです。

そうすれば、ギャップに悩まされたり、「こんなんじゃないのに!」なんて気持ちになりません。単純なことです。


といった、これら3つの基礎的な条件が大切です。


自分が演奏している場所やその空間がどんな響きを持っているかを、素直に感じて受け入てください。空間の響きに対して否定的になったところで、壁を壊したり、勝手に反響板を設置するわけにもいきません。ですから「このホールはこんな響きをするんだな」と単純に認識するだけに留めます。

僕のリサイタルは、本当に目の前にお客様がいらっしゃったので、f(フォルテ)であってもデシベル的音音量をむやみに上げるのではなく、「よく響く立派な演奏」とか「存在感の大きな演奏」「意思の強さを感じられる演奏」といったイメージを持ち、p(ピアノ)では「小さい音」と単純に考えてしまうと縮こまってしまうので「柔らかさ」「優しさ」「暖かさ」「かわいらしさ」「よく響く(これはfと同じ)」などをイメージしました。

お客様からも「トランペットはもっとキツい音がするのでは、と覚悟していたら全然違った。トランペットに対する印象が変わった」といった声をたくさんかけてくださいました。

自分自身が健康に演奏し続けられるために空間は響くのではなく、あくまでもお客さんに演奏とその響きがどう届いているかについてを重視してください。
その中で、演奏者にとって、非常に吹きやすい音響空間だったらラッキー!くらいに思っておくと、どこで演奏しても怖くないと思います。


ということで、8回にも渡ってバテについて書きましたが、いかがしたか?
バテの原因は様々です。バテにくい演奏は、まずバテを知ることからです。どんなことをすると、どんなバテかたを誘発するのか、それを知ってください。
8回の記事のどこかがあなたにとっての参考になったら嬉しいです。

それでは次回からは違う話題に変えたいと思います。

また来週!


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at 06:21, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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バテずに吹き続けるために 7(下唇の役割)

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みなさんこんにちは!


今年の9月から10月にかけて全4回開催したトランペットリサイタル。このときに意識していたことのひとつ「バテ」について書いております。今回はその7回目。

過去の記事をご覧になっていない方のためにリンクを貼っておきます。ぜひ最初からご覧ください。


バテずに吹き続けるために 1
バテずに吹き続けるために 2(マウスピース位置探しの旅)
バテずに吹き続けるために 3(超低圧状態の音出し)
バテずに吹き続けるために 4(アパチュア1)
バテずに吹き続けるために 5(アパチュア2)
バテずに吹き続けるために 6


バテは様々な要因で起こるため、細かくパーツごとに解説していたらどんどん記事が長くなってしまい申し訳ありません。ただ、この記事のどこかにきっと皆さんが悩むポイントがひとつはあるのでは、と思いながら書いております。

そして、今回は「下唇」についてです。


《下唇はうごく部分》
下唇に関してお話する前に、上唇についてのおさらいしておきましょう。

『上唇はマウスピースの位置を決める支点となる場所です。トランペットを構えたとき、最初に唇に触れる部分にしておくべきです。そして上唇は意図的に力をかけて、うごかそうとしない(筋肉を意図的に働かせない)ことも大切です。』


これを踏まえた上で、下唇について考えてみます。

まず、美しい音の原形を生み出す「アパチュア」は、下唇のうごきのみによって形成されます。そして、そのうごきは形状だけでなく、アパチュアサイズを決める重要な役割も担っています。
あまりに大きなアパチュアにしてしまうと、音がビャービャーと締まりのない鳴り方、いわゆる「そば鳴り」になり、逆に小さすぎると振動部分が減ることによって音が細くなったり、くぐもったり、音量が小さくなってしまいます。出口が小さすぎると空気の出も悪くなるので、体内が無意味に高圧状態になって息苦しくなってしまいます。結果として、もっと鳴らしたいとか、もっと楽器に息を入れたい(出が悪いから)と感じて腹筋を無意味に使いすぎる高圧パワープレイになってしまうのです。

アパチュアのサイズを感覚的に保てるようにすることもトランペットを安定して演奏するための大切な要素ということです。

また、アパチュアには奥行きがありますので、決して表面だけを意識しないように注意しましょう。よって、鏡を見ても何も解決しません(むしろ表面的にいじりすぎて調子を崩すかもしれません)。


《下唇の貼りつき》
「ウ」の発音をしたときにできる唇中央のくぼみをアゴのうごきと一緒におこなってアパチュアを作っていきます。ただし、これまでの記事で書いたように下唇だけがこのうごきをするので、慣れていないと少し違和感を覚えるかもしれません。

「ウ」という発音は唇を中央にすぼませ、そして少し尖ります(前に出っ張る)。結果としてこの出っ張りがマウスピースに触れるうごき=「貼りつき」が起こるというわけです。ただ、貼りつくと言っても無理にマウスピースにグイグイ接近させようとする必要はありません。
貼りつきというのは「空気漏れがない」「位置がずれない」の2つの条件を満たしていることですから、触れている、またはプレスをしている実感を求めてしまうと、何のために貼りつけようとしているのか、本当の目的がわからなくなってしまいます。注意しましょう。

トランペットを構えたときにまず上唇を貼りつけますが、そのとき下唇は軽く触れてはいてもまだ貼りついていない状態にします。その軽く触れていてもうごかせる微妙な状態からアパチュアを作っていくうごきをすることが大切です。そうでないと、無理に唇を尖らせ過ぎておかしなアンブシュアになったあげく、まったく音が出せません。あくまでも「うごき」がそうであるだけで、結果的に唇を尖らせることを示しているのではありません。

ここで一番伝えたかったことは、「下唇はいつも動けるように、フリーな状態にしておく」ことがバテないためには大切である、という点です。


《下唇へのプレスは絶対にNG》
下唇にプレス(腕などの力でマウスピースを唇へと押し付ける本来必要のないうごき)をするのは自殺行為です。
下唇や舌などがある「アゴ」部分はトランペット演奏における「コントローラー」です。
よって、いつでも健康的に動かせるようにしておかなければなりません。

もしそのコントローラー部分である下唇を、マウスピースを押し付けることによりうごかせなくしてしまうと、途端に演奏が不自由になります。

まず、音色がくぐもります。
そして音域変化ができません。当たり前ですよね。コントローラーを押さえつけているのですから、何もできません。
何より、急激なバテを促します。

なぜこのようなことになるのか。それは下唇が機能しなくなったぶん、上唇やその周辺が代理として仕事をし始めるからです。

頭蓋骨に付属している部分は意図的に何もしないことがトランペットを演奏する上での基本と、前回の記事でも書きました。頭蓋骨に付属している部分に仕事を任せてしまえば、演奏するためのシステムやバランスが根本体に覆ってしまい、正しい演奏ができなくなるのは容易に想像できるはずです。


なぜ上唇や鼻の下をコントローラーにしてはいけないのか、前回の記事でも鼻の下について書きましたが、例えばずっと笑顔の状態、できれば満面の笑みで口角や頬を上げ続けてみてください。その状態、どのくらい保てますか?

結構すぐ疲労で耐えきれなくなると思うのです。
笑顔の状態を維持する行為は、どんなに慣れている人でも大変なんですね。上唇に力をかけ続けて2時間のコンサートを耐え続けられるか、というと無理だと思うのです。
そもそも、その状態が維持できるとかできないとか、そんな話ではなく、一生懸命筋肉を酷使してバテと隣り合わせの状態より、もっと楽に吹けるのだったらそれを率先して行うべきなのは誰の目にも明らかです。

よって、下唇にプレスをかける行為は絶対に行ってはいけない、ということなのです。


《意外に多い下唇プレスでの奏者》
しかし、意外とこの吹き方をしている方を多くみかけます。
どこで見かけるかというと、マーチングバンドや中学校の吹奏楽部です。

何を思っているのかさっぱりわかりませんが、吹奏楽の世界では、トランペットのベルを高く上げることが基本姿勢だと思っている指導者(という名の勉強不足な先生)が未だにたくさんいらっしゃるようです。
譜面台に音がぶつからないようにとか、ベルを高くあげるだとか、そういった直接的、視覚的方法で音を飛ばそうとするものですから、生徒さんたちは疑うことなく一生懸命ベルをまっすぐ前に向かせています。

(今回の話題と少しずれますが、譜面台を自分の斜め前に置いて正面に何もない状態にしている吹奏楽を非常に多くみかけますが、これはおかしいです。吹奏楽などの複数人で同時に演奏する場合の譜面台は真正面に距離を話して置き、指揮者(コンサートマスター)が譜面の真上に来るように設置します。ソロの場合はこの限りではありません。)

しかし、トランペットを構えたときのベストな角度というのは、前歯の噛み合わせによって変わるために、個人差が大きいのです。

噛むと上の前歯が下の前歯にかぶさる方がとても多いのです。この場合は、マウスピースを歯並びに合わせていくと、奥まった下前歯によって少なからず下がるのが自然です。
楽器を構えてベルが真正面に向くことが自然な方は、噛んだとき上下の前歯が当たり、前後していない方です。こちらのほうが少数です。


本来自然に構えたときにはベルが下がる方が、無理にベルアップをさせて吹かせるとどうなるでしょう。
いくつかのパターンに分類してみます。

[首を曲げる]
首を曲げる(=上を向く)状態で吹いている状態。人間の首は少し前かがみになっているのが自然なので、上を向くと喉が絞まります。試しに上を向いて喋ってみてください。苦しいでしょう。この状態で健康に吹けるはずがありません。ましてや吹奏楽などは譜面や指揮者を見て演奏することが多いのですから、目だけは下を向いてまるでホラー映画の貞子みたいな状態になってしまいます。目の健康にも良くありません。
そしてマウスピースの支点はおのずと下唇になります。

危険。


[背中がそっくり返る]
イスの背もたれに寄りかかり、ふんぞり返った状態で演奏してしまいます。
実は、音を出す際にかける腹圧(いわゆる腹筋)は、前かがみになってしまう腹直筋を使うよりも体をそらせる動きのほうが適しているので、意外に生き生きと強い音やするどく高い音を出せてしまう人が多い吹き方です。その分、小さな音や柔らかい音が苦手(音にノイズが発生したり、ピッチが異常に上がる)な面も持ち合わせています。
そして、常に息苦しさを感じます。

なぜなら、ブレスができないからです。体を反らせているうちは、腹圧をかけている(=横隔膜を下から持ち上げている)状態なので、空気を入れることができません。
自然な吸気は体全体の力を抜いて、横隔膜を充分にうごかせる状態を作ってあげることから始まります。よって、このそっくり返った状態では空気を強い力で吸引するしか方法がなく、本来の呼吸とは全く違う方法で空気を準備するわけですから、これは負担がかかってしまいます。

人間にとっての負担のない座り方とは大きく異なりますので、腰や背中にも負担がかかり、近い将来の健康も心配です。
なによりもマウスピースの支点はおのずと下唇になります。

危険。


[噛み合わせを変える]
下の歯が奥まっている人が強制的にアゴを前に出して歯並びをまっすぐにすると、姿勢を崩すことなくベルをまっすぐに保つことができます。
しかしこの状態で吹き続けると何が起こるかわりますか?

「顎関節症」になるんです。

まさに僕がそうなんです。中学生のときに顎関節症になりまして、今でも片方のアゴは動かすとコキコキしますし、寝方が悪いとアゴが開かない状態で目覚めることもあります。中学時代に正しい吹き方をしないで、ベルを高くし、歯を食いしばって演奏していたもので、中学2年から3年の間、常にアゴの痛みがありました。

楽しくトランペットを演奏したいのに、体を蝕む行為を自らしてどうるのですか。

非常に危険。


といったようにすべてたくさんの負担をかけていることになります。
マーチングバンドは、パフォーマンス要素が重要ですから演奏中にベルアップをし続けることが基本になるでしょうが、ともかく下唇が支点になってしまったり、首を絞めてしまうような姿勢は逆効果ですので、注意してください。


《指導者が少しでも勉強をすればこんなことは起こらない》
勘違いないでほしいのですが、ベルアップそのものは悪くありません。ただし、ベルアップはある種のパフォーマンスです。
「今トランペットが(本気で)吹こうとしている」「トランペットが何か目立つことをしている(だから注目して)」とお客さんにアピールすることができますし、たしかに物理的にベルが真正面に向けば、生音を客席にぶつけることはできます。そういった点では、視覚的、聴覚的に目立たせることはできます。

だからと言って、演奏の最初から最後まで主張し続ける演奏なんてまずありませんから、ベルアップを基本姿勢にすることとは直結しません。

「トランペットの音が聴こえないからベルアップさせているんだ」という先生の言い訳が聞こえてきそうですが、そもそも「音のツボ」に当てる、「音の(楽器の)響きが存在感を示すために何よりも重要な要素(デシベル的音量ではない)」という基本的知識や、それを実際に演奏に生かすための指導知識がないから、音楽などまったくやっていない人も含めて誰もが最初に思いつく安直な方法を取っているだけで、言い訳にもなりません。

「(デシベル的)音量が小さく聴こえるから、ボリュームツマミをひねって音量を上げる」ような音響機材みたいな発想は、ナンセンス極まりない。

そして、ベルアップをさせたことにより、上記のような奏法的バランス崩れが起こって、余計に音が鳴らない。ピッチが不安的になる、調子を崩す。音をはずす。高い音が出ない。柔らかな音が出ない。そして顎関節症など、奏者たちの体に負担をかけさせている。あげく指導者は「なんでできないんだ!」と怒る。すると生徒さんたちはトランペットが楽しくなくなる。辛い。怒られるの怖い。自分は下手だ。もっと上手くなるためにはもっと練習しなきゃ。1日休むと3日遅れる。正月返上で練習だ!毎日部活だ!部活引退したらもう吹きたくない。…あ、部活辞めちゃおうかな。。。

みたいな負のループになるのではないか、と思いますがいかがでしょうか。

言われてることを一生懸命忠実に実行しているのに結果が出せず、あげく叱られる身になってみてください。この理不尽さ。教育からはるかにかけ離れています。

まあ、少し極端かもしれませんが、演奏することが楽しくない方向性を持っていることには変わりありません。だって、吹くのが大変なのですから。
トランペットはそんなに大変な楽器ではないのです。正しく演奏できていれば。


いろいろ書きましたが、きちんとした知識があって、それを的確に示し、実践できる指導者であれば今日の記事は不要なものなのです。
むしろこれが当たり前になってほしいです。そのために僕はどこでも指導に行きます。本当に正しい吹き方、安定した演奏方法を身につけていきたいと思う方は、正しい知識を得たい方はぜひレッスンにいらしてください。そしてどこへでも呼んでください。

また、僕の著書「トランペット ウォームアップ本」にも正しいセッティングについて図とともに解説しています。ぜひこちらも参考にしてください。
この本はAmazonでしからお求めいただけません。こちらのリンクよりAmazonのウォームアップ本ページをご覧ください


また、今回の話はもうひとつの著書「まるごとトランペットの本」にも書いてあります。こちらもぜひご一読いただければ幸いです

それでは、今回はここまでです。
来週はバテについての最終回です!


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マウスピースのセッティングや音の出し方など基礎中の基礎の解説もしっかり書かれているので、トランペットをはじめたばかりの方には、基礎練習の本としてもご利用いただけます。

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定価 2,000円+税
ISBN 978-4-86543-558-0



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 荻原が講師をしている音楽教室です。音大受験生から初心者の方まで幅広い年齢層の方が受講しています。本格的に上達したい方も、趣味としてゆっくり楽しく吹きたい方も、それぞれのご希望に合わせたレッスンメニューをご用意しておりますのでご安心下さい。無料体験レッスン随時受付中!お気軽にご連絡下さい!

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バテずに吹き続けるために 6

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[トランペット講習会2016のお知らせ]

次回12月2日(金)「呼吸」がテーマの講習会がお申し込み可能な最後の講習会です!

年間18回開催のトランペット講習会もとうとう大詰め。残り2回になりましたが、最終回の「ハイノート」は定員に達しました。よって次回の「呼吸」講習会がお申し込みいただける最後のチャンス。

みなさんは呼吸の仕組みを正しく、そして詳しく説明することができるでしょうか。人間の持つ呼吸の仕組みを正しく理解することは、管楽器を演奏する一番根底にある大切な要素です。呼吸を理解できれば解決する様々な事柄がたくさんあります。ぜひこの講習会をレベルアップの第一歩としてください!

お申し込み、詳細はこちらからご覧ください。

 


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みなさんこんにちは!

今年の9月から10月にかけて全4回、トランペットリサイタルを開催しました
2時間以上ある公演時間、最後の曲の最後の音まで健康に演奏し続けられるために、「バテ」について今まで以上に意識し、練習を重ねていきました。

このブログで、そのときにどのようなことを考え、実践したのかを触れていきます。今回はその6回目。理解を深めていただくためにも、順を追って読んでいただきたいので、ぜひこのシリーズの最初からお読みください。


バテずに吹き続けるために 1
バテずに吹き続けるために 2(マウスピース位置探しの旅)
バテずに吹き続けるために 3(超低圧状態の音出し)
バテずに吹き続けるために 4(アパチュア1)
バテずに吹き続けるために 5(アパチュア2)



《筋力バテは本来起こらないもの》
トランペットを演奏していて「バテる」というのは大きく分けて3種類あると、これまでの記事で書きました。


「血流バテ」
 …マウスピースを当て続けることで唇が振動しなくなる状態。人間なのでこれは必ず起こってしまいます。しかし対策はあります。

「筋力バテ」
 …表情筋などが疲労して維持できなくなる状態。本来はこのバテは起こりません。

「精神的バテ」
 …やる気がなくなってしまう状態です。


この中で一番やっかいなものが「筋力バテ」です。音を出すために口周辺にアクションを起こしてアパチュアを作ることは必要なのですが、そのときに不必要な「力」をかけてしまうと、それらすべてがバテる元となります。

そもそもアパチュアという単なる空気の通過する穴を形成するために、やたらと力を込める必要はまったくありません。


試しにみなさん、軽く「ウ」と言ってみてください(唇を強く尖らす必要はありません)。
言うならば、スローVTRで「ウ」と言い始めたときのような、最初にほんの少しだけ動いたときの状態です。
では、その状態でラーメンでも冷ますかのように「フーーーーーーーーー」と空気を出し続けてみてください。

その状態、維持するの大変ですか?
大した動作ではない、というか、ほとんど動かした感覚すらないかもしれません(確実にうごきはありますが、実感がそれほどない、ということ)。トランペットを演奏するときも、これくらい軽くアパチュアを作れば充分音が出せるのです。

ですので、トランペットを吹いているときに口周辺…口角(こうかく=口の両端)、頬、鼻の下、鼻の横(目の下あたり)などの筋肉が痛くなる、その部分の筋肉を使っている(張っている)実感がある場合、それは本来必要ではない力を使っていると言えます。


《鼻の下》
先ほど「ウ」の口をすれば充分と書きましたが、正しく言うと「下唇のほうだけを『ウ』」と言います。
トランペットを演奏するために必要な部分は「アゴとそれに付随する部分」だけと覚えておいてください。

それでは、「アゴ」とはどこの部分なのか確認してみましょう。

首から上には大きく分けて「頭蓋骨」と「アゴ」があります。脳や目、鼻、そして上の歯などは頭蓋骨に含まれている部分です。アゴは下の歯や舌で、頭蓋骨とは別におおよそ上下運動ができる部分です(正面から見ると上下運動のように見えますが、横から見ると開くとともに少し後退したような、回転の一部のようなうごきになっています)。ごはんを食べているとき、噛むために動いている(動かしている)のがアゴであり、頭蓋骨(上の歯)はアゴにある下の歯が近づいてくるのを常に待っています。アゴを動かしている関節は耳のすぐ近くにある「顎関節(がくかんせつ)」です。

アゴと頭蓋骨の部分、それぞれわかりましたか?

トランペットはこの「アゴ」部分だけを「意図的に(意識的に)」使って演奏します。


そしてさらに細かく言うと、トランペットを吹くために「意図的に(意識的に)コントロールすべきアゴの部分」は「口角よりも内側のアゴ部分」です。
要するに「イー」と口の横(口角)を引っ張った動きなどは一切しないということです(やってしまうと筋力バテの引き金をひくことになります)。
これはまた機会があれば詳しく書いていければと思います。

ですので、「口の周り」と言ってもアゴ部分の口の周り=下唇のみをセッティングでは動かしてアパチュアを作ります。上唇は何もしません。上唇はマウスピースを最初に貼りつける支点となる場所で、それ以上のことは「意図的には(意識的には)」行いません。よって力を入れる場所ではありません。

上唇と下唇ではうごきも役割もまったく違うのです。


マウスピースを上唇に貼りつけ、アゴ部分(下唇や舌で)「ウ」と言い、最適なアパチュアを作る。
あとは空気が流れるだけで唇の振動は発生します(空気圧とのバランスによる)。

この一連のうごきができるようになると、とてつもなく楽に音が出せることを実感できるはずです。

しかし、下唇(アゴ)のほうだけを使う、上唇のほうは放置する、という差別化したうごきは、慣れていない方にとっては若干難しく感じるかもしれません。
ここが最初の砦かと思います。


鼻の下に力がかかると(力のかかり方にもよりますが)、ほとんどの場合上唇がピンと張った状態になるので、厚みや柔らかさを失うことになります。したがって、軽くマウスピースを当てているだけなのに前歯に強く当たっている感覚を持つことになり、これが「血流バテ」を促進してしまうことになるのです。

以前の記事「バテずに吹き続けるために 2(マウスピース位置探しの旅)」で話題にした、唇とマウスピースの位置が定まらない、その位置で音が出せる自信が持てないなども、唇が薄くなることが原因のひとつです。

また、唇が張った状態は、振動を力で発生させるいわゆる「セルフ・バズィング」をすることになりやすく、様々なところに力をかけてしまうことになります。ほんの少しのうごきの違いではありますが、結末はかなり違うので注意が必要です。


ですので、吹いている最中に鼻の下に力が入っているように感じたり、実際に鼻の下がバテてしまうときにはセッティングを再度見直したほうがいいと思います。

このうごきの練習はトランペットを吹いていないときにもできますから、ぜひ家にいるときなどに時間を見つけて練習してみてください。


これらのセッティングに関する解説を図とともに「トランペット ウォームアップ本」にて掲載しています。
今回の「バテ」に関する様々な要因は「的確な方法で意味と目的が明確なウォームアップ」をすることで解決していきます。
ぜひ使ってください。
この本はAmazonでのみ購入できます。ぜひお手にとってご覧いただければと思います


ということで、来週以降も、もう少しバテについて書いていきます。
それではまた来週!


【トランペット講習会2016シリーズ】

残り2回!最終回は定員に達しましたので、次回12月2日(金)「呼吸」講習会がお申し込み可能な最後のチャンスです。

トランペット奏者の多くが最も苦手意識や疑問を持つ「ハイノート」「呼吸」「タンギング」「リップスラー」の4大テーマに限定し、少人数制で楽器を吹きながら理論と実践両面からのアプローチで解決の糸口を見つけていきます。講習会は年間通して全18回の開催。お仕事や勉強でお忙しい方でもきっと参加できることでしょう!
 
講習会の詳細、お申し込みはこちら



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バテずに吹き続けるために 5(アパチュア2)

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[トランペット講習会2016のお知らせ]

次回の講習会は第17回目「呼吸」がテーマです。
12月2日(金)19:00-


全18回の講習会もあと2つを残すのみとなりました。最終回のハイノート講習会はすでに定員に達しましたので、お申し込み可能な講習会はこの呼吸講習会が最後となります。
まだご参加くださっていない方、トランペット以外の管楽器の方や吹奏楽、管弦楽指導に携わる方などどなたでも参考になる内容です
正しい呼吸の仕組みを学び、役立ててください。

お申し込みはこちらをクリック。詳細ページ(プレスト音楽教室ページ)に行けます。


「ラッパの吹き方」著者の荻原明が、トランペット奏者の多くが最も苦手意識や疑問を持つ「ハイノート」「呼吸」「タンギング」「リップスラー」の4大テーマに限定し、少人数制で楽器を吹きながら理論と実践両面からのアプローチで解決の糸口を見つけていきます。詳細、お申し込みは下のバナーからご覧ください。

 


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みなさんこんにちは!

今年の9月から10月にかけて4回開催しましたトランペットリサイタル。リサイタルは誰にも頼ることができない状態でソロを2時間以上吹き続けなければならなかったため、バテないようにというひとつの大きな目標を持って臨みました。

昔は「バテないためには筋力を鍛える」とか「バテても吹き続けられるように」などと言う人もいましたが、こんなものは昭和の産物であって、今では笑い話にもなりません。しかし僕が子どもの頃には指導者が本気でそんなこと言っていたのも事実です。ですから、僕らの世代が指導者としても広く活動している今の時代にも、もしかすると、何も考えずに昔の指導者の受け売りで同じことを言っている人がいるかもしれません。
教わった人が教える側に立ったとき、誰かから教わったそのままを伝言ゲームのようにしてしまうことのリスクはとても大きいのです。

そこで、バテずに吹き続けるためにどうすればいいのか、と悩み、試行錯誤をしている方に少しでも参考になればと思い、現在「バテ」をテーマに記事を書き続けています。今回はその5回目。前回の続きで「アパチュア」について書いていきます。


《おさらい》
これまでの記事で書いてきた重要なところをひとつ確認します。

[唇の振動]
楽にトランペットが吹ければそれに越したことないのですから、超低圧状態(ほとんど空気が楽器に送り込まれていない状態)でも振動する唇をセッティングすることがバテないためのひとつの目標になります。
そのためには唇(アパチュア)が振動する原理を知っておくことが必要です。

「唇の振動は、体内の空気圧(空気を外に送り出す力)と、マウスピースや楽器といった「抵抗感(跳ね返りの力」)を生み出すものとアパチュアサイズのバランスが整った際に自然に発生する単なる「現象」である」

ということは、以下のことがわかります。

ひとつは「アパチュアは穴(筒状)である」ということ。
そしてバランスが重要なのだから空気圧は別に強くなくても良いということです。


口の周りに力を込めて唇をビービー鳴らすのは、本来のトランペットの吹き方ではありません。僕も中学生で吹奏楽部に入ったとき、一番最初にやらされたのがこれでした(僕は差別化するために「セルフバズィング」と呼んでいます)。セルフバズィングは唇に隙間を作ると振動しませんから、とても強い力で口を締め付ける力が必要です。そして唇に出口がないので、体内の空気圧も必要以上に高くなります。
これがトランペットの音の出し方だと認識してしまうと、「トランペットを吹くのってこんなに大変なのか!」という間違った感覚を持ってしまうのです。

これらについて詳しくは前々回の記事「バテずに吹き続けるために3(超低圧状態の音出し)」をご覧ください


《アパチュアの仕事はとてもシンプル》
前々回の記事の最後に、超低圧状態で音出しすると音の高さが変えられそうにないとか、音色が変だ、と言う方が多くいらっしゃるということを書きました。

そういった感覚を持ってしまう方は、それまでの吹き方が「部分的パワープレイ」である可能性が高いです。「部分的」というのはアパチュア周辺を指します。部分的パワープレイの方は、「音の高さを変える」ことや「音色を変化させる」仕事を口周辺に(少なからず)させていると思われるので、本来は負わなくていい負担をかけていたことになります。

これらの行為がジワジワと「筋力バテ」を誘発するのです。

再度言いますが、アパチュアの担っている仕事は「唇の振動」だけです。音の高さも音色についてもアパチュアに求めることではありません。


[アパチュアは出荷口]
過去の記事「アンブシュアを直すべきか 2」の中で「アンブシュアとその周辺、唇は製品の出荷口」という表現をしました。
体の各部分についてこのように考えるとわかりやすいかと思います。

 ■頭(脳)→設計図、完成図
 ■肺(取り入れた空気)→原料、材料(の調達、貯蔵庫)
 ■空気をコントロールしている腹筋→これから作り出す製品に合わせた原料を生成するところ
 ■喉→ただの通路
 ■舌などの口の中と顎→製造所、組み立て、製品の完成
 ■アンブシュアと唇、その周辺→完成品の出荷口

要するに体内で準備された様々な条件がアパチュアの反応によって具体的になる、ということです。

※過去の記事では腹筋のところに「(みぞおち等)」と書きましたが、見た目にそこが大きく反応しているように見える場合が多いのでそう書きましたが、実際に使う腹筋は深層にある腹横筋や腹筋の最下部である骨盤底筋などが働くことがベストと考えます。表現や解釈が過去の記事では今と異なる場合が多々ありますので、記事を遡ってご覧になる際にはご了承ください。

よって、音の高さは口の中かおなかの力加減で変化することが大切であり、音色に関してもほとんどの場合口の中の状態(舌の位置関係)が非常に深く関わっているのです。


[ノイズはアパチュアが原因の可能性]
音色そのものは口の中によって大きく変化しますが、例えば音にバリバリとしたノイズが含まれているとか、ドッペル音(2つの異なる音が同時に出ている状態)はアパチュアが原因の可能性が高いです。アパチュアの形状がいびつなことで発生するノイズは、例えるならサックスやクラリネットのリードがひび割れていたりかけているような状態です。
セッティング(貼り付き)した際にバランスの悪い形になってしまったり、唇そのものに問題がある状態(乾燥してひび割れしているなど)ときにノイズが発生しやすくなります。

これを回避するためには、毎回のセッティングをきちんと順番通り落ち着いて行うことが大切です。
なんとなく(やみくもに/根拠なく/感覚的に)セッティングをして、準備や呼吸についてのリズムや流れを意識せずに突発的に音を出してしまう人に多く見られる傾向です。

ノイズが出やすい方、音を出すたびにいつも根拠のある落ち着いたセッティング、そして呼吸を持つように心がけてください。


[アパチュアは奥行きがある]
ノイズが出やすい方だけでなく、どうもうまく音が反応してくれないときの原因のひとつに「奥行きを感じていない」ことがひとつ挙げられます。いつも鏡で見ている自分の顔、そして唇はどうしても平面的、表面的な感覚を持ってしまいがちですが、唇には厚みがありますから、アパチュアを形成したときも必ず奥行きがあることを忘れないでください(しかもきちんとしたセッティングによってできたアパチュアは日常の状態よりもさらに奥行きが生まれます)。

アパチュアも口の奥から続くひとつの管(かん)であると意識することが大切です。トランペットの管は、演奏中、肺からずっと連結しているとイメージしてください。


[口の中のうごきもアパチュア形成に重要]
「アパチュアを作る」というと、何やらトランペット奏者、金管奏者だけの特殊な行為のように感じてしまいがちですが、アパチュアは単なる穴でしかありません。唇に穴を作るといううごきは、別にトランペット吹きでなくとも簡単にできることで、これは単に「ウ」と発音しているだけなのです(もちろんバランスを作るための感覚的微調整は必要です)。ラーメンを冷ますときだって、誕生日ケーキのロウソクを吹き消すときだって、誰に教わることなく幼い頃からみんなやっていますよね。(厳密にはトランペットに適したアパチュアの作り方は若干違うのですが、どちらも同じ筋肉のはたらきによるものであることには変わりありません)

「ウ」の口は「ウ」と声を出すときに唇も変形するのですから、アパチュアを形成する際にも発音からのアプローチ(=舌やあごすべての連携プレー)で行うことがスムーズです。顔の表面の筋肉ばかりを意識して「ウ」の口を作るのは至難の業です。ぜひ日常声を出しているときと同じように口の奥から、アゴや舌も意識して、大きなアクションでアパチュア形成をアプローチしてください。


ということで、今回はアパチュアに関して様々な角度から書いてみました。これまでの記事も参考にしつつ、負担などかけずとも自然に音が出せてしまう「セッティング」と「バランス」を意識して楽器を吹いてみてください。きっと信じられないくらい楽に吹ける楽器なんだ、と自覚してもらえることでしょう。

まだバテについての記事は続きますので、引き続きラッパの吹き方ブログをよろしくお願いします。

それではまた来週!


【トランペット講習会2016シリーズ】

次回がお申し込み可能な講習会としては最後になります!(最終回のハイノートは定員に達しました)
テーマは「呼吸」。トランペット奏者だけでなく管楽器奏者全般、吹奏楽指導者などもご参加できます。

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バテずに吹き続けるために 4(アパチュア1)

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次回(第16回目)は11月18日(金)19:00より「リップスラー」がテーマです。
音域変化は具体的にどのようにして起こるのか、そしてリップスラーを練習することで得られる様々な効果とは、詳しく解説します。
年間通して全18回の講習会も終盤です。このかたちで行う講習会は今後ないかもしれませんので、ぜひこの機会にご参加ください!


 


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みなさんこんにちは!

9月から10月にかけて4回開催したトランペットリサイタル。このときに一番意識したことのひとつに「バテ」があります。
どうすれば2時間あるプログラムの最後の曲、最後の音まで健康に吹き続けられるか、それについて考えてきたことを記事にしています。
今回は4回目。


《アパチュア》
「アパチュア」という言葉はご存知かと思います。
演奏しているときの唇につくられている穴のことです。

ではこのアパチュア、どんな仕事をしているのでしょうか。

アパチュアは「空気の流れによって振動が発生する場所」。よって、唇の振動は金管楽器にとっての音の源です。


あと、他には何かしていると思いますか?

あんなことできる、こんなことできると、いろいろ思い浮かぶものがあるかもしれませんが、実際はこれ以外にありません。
と言うよりも「それ以外のことをさせる場所ではない」と表現したほうがいいかもしれませんね。

何かしようと思えばいろいろできてしまうのがアパチュアです。しかしそれらの行為のほとんどが演奏パフォーマンスを低下させてしまい、そして何よりも今回のテーマである「バテ」を誘発することにつながります。


《リード楽器》
金管楽器の唇は、木管楽器のサックスやクラリネット、オーボエやファゴットといったような「リード楽器」のリード部分と同じ役割である、と考えるとわかりやすいと思います。

吹奏楽やオーケストラを経験したことがある方は、きっとリード楽器のマウスピース部分を見たことがあると思います。
例えばサックスなどのシングルリード楽器を参考にしてみましょう。シングルリード楽器は「マウスピース」「リード」そして「リガチャー」という3つのパーツによって構成されています。

これらのパーツによって完成された部分の担う仕事は「リードを振動させて音を発生させる」ことだけです。音色の原型を生み出していることは確かですが、この部分だけで発生する音色は決して美しい音と言えるものではありません。しかし、その振動音が楽器本体を伝わると、リードだけのときからは想像できない柔らかく深い響きのサウンドになります。

そして、リード部分だけでは音の高さを変えられないことにも注目したいところです。サックスは楽器本体にある様々なキーの組み合わせによって音の高さを変えています。決してリガチャーのネジを強く締めたり、リードに噛み付いて音を高くしたり、なんてコントロールはしません。

もうひとつ重要なことがあります。それは、リードとマウスピースによってできた先端部分は「常に空気が楽器本体へと流れるための穴が空いている」という点です。当たり前じゃないか、と思うでしょう。確かに当たり前なんです。


《リード楽器とアパチュアの共通点》
それでは、トランペットに話を戻します。サックスのリード部分とトランペットの口周辺を照らし合わせてみましょう。

サックスのリードはトランペットのアパチュアです。
ではリードとマウスピースがずれないように固定する器具であるリガチャーはどこでしょうか。

トランペットのリガチャーは「唇とマウスピースの貼りつき」です。

唇とマウスピースが貼りついて位置がずれなくなっていることによって、アパチュアという穴が常に開いた状態になっている、というのがサックスとトランペットの共通していることです。

みなさんはいかがでしょうか。

トランペットを吹くためには「口周辺に力を入れる必要がある」と思っていたり、無意識にそうなってはいませんか?
アパチュアという常に開いた穴を作るのではなく、ギュっと口を締め付けようとしていませんか?
アパチュアや、アパチュアを作っている口周辺の筋力を使って、音域変化や音色変化を求めようとはしていませんか?

トランペットから音を出すために我々が準備することは「空気の通り穴であるアパチュアを柔らかな口周辺のうごきとそれによって起こる貼りつきによって形成する」だけなのです。


前回の記事に書いた音を出す際のセッティングの順序を思い出してください。


 1.上唇が先に貼りつき
 2.そのあとアパチュアを作るうごきをした結果
 3.下唇とマウスピースも貼りつく(位置がずれない状態になる)

これのどこにも「力を込める」要素は含まれていません。

トランペットを吹いていて口の周りに力が入ってしまうのは、

・口を締め付けることによって振動を発生させようとしている場合(セルフバズィング)」
・貼りつきが起こっていない(すべる状態)

これのどちらかの可能性が高いです。上記はそもそもトランペットがどのようにして音を発生させているのか(唇が振動する原理)を理解していないからであり、後者は何らかの問題で貼りつかなくなっているからです。また、アパチュアの作り方が雑だったり、うまく形成できないと、もちろん音色が悪くなったり反応しにくくなるので、そういった場合も口周辺の力で何とか音の出る状態を維持しようと本来必要のない力を使うことになるのです。

何にせよ、トランペットを吹いていて、顔の筋肉(口角や頬、鼻の下などの表情筋)が疲れてしまう、痛みを感じる場合はこれらの理由によるものと考えられます。
このバテを僕は「筋力バテ」と呼んでいます。

正しい(ふさわしい)セッティングができていれば筋力バテは起こりません。ですので、もしあなたが楽器を吹いていて、今回の話に該当する何かがあった場合は今一度音を発生させるために必要な最低限の要素を知り、各パーツが何をするためのものなのかを確認してみてください。

筋力バテは間違った奏法に対する警告です。


ということで今回はアパチュアについて、そしてセッティングについて書きました。
次回もアパチュアの続きを書いていきたいと思います。

それではまた来週!


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at 07:37, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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