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ヴィブラート(ビブラート)4

みなさんこんにちは!
ツイッター、よかったら左サイドバーのところにツイートボタンがあるのでフォローよろしくお願いします!たいしたこと書いてないけど。


さて前回まで3回にわたってヴィブラートについて解説してきました。
前回の「wow」は上手くできるようになりましたか?
今回は実際に曲を演奏する際にどのように使えばいいのかを譜例を元に解説していきます。


《ヴィブラートのかけかた》

まずは以下の譜例を見て下さい。

ロンドンデリー

この曲はアイルランド民謡の「ロンドンデリーの歌」という作品です。知っている方も多いと思います。

譜例の中にウニョウニョした変な記号が沢山付いていますが、この記号のところでヴィブラートをかけてみてはどうでしょう、という意味で付けました。

もちろん、これまで解説してきたようにヴィブラートをどこでどのくらいかけるかは個人のセンスなどで決まるのですが、ごく一般的に付けるならここ、という感じと思ってもらえれば良いです。

どのあたりが「一般的」なのかと言うと、ヴィブラートは「音を長く伸ばす場所にかけるのが一般的」なんですね。

この作品では沢山出てくる付点四分音符、そして二分音符やフェルマータなどがそれにあたります。

ではアタマから順を追って解説します。


《基本的なヴィブラート》
まず楽譜の中にある「1(○の中に1が書いてあるところ)」のヴィブラート、1小節目から8小節目はこの作品の一番ノーマルなヴィブラート、言い換えればこの作品で自分はどのくらいのヴィブラートをかけるかの基準になる箇所になります。
ヴィブラートをかけることが演奏の一部になるくらい慣れている人にとっては、「自分流の一般的なヴィブラート」をかける箇所とも言えるでしょう。

なぜ8小節目まで同じヴィブラートをかけるのかと言うと、この範囲ではダイナミクスやテンポなどの変化がないことが一番の理由です。ヴィブラートの質を変えてしまうとそれだけで演奏に与えるイメージが変化してしまいますから、同じヴィブラートを使い続けることがこの場所のポイントになります。


《強弱で変化する》
次に「2」のヴィブラートですが、ここ(9小節目)からダイナミクス(音量)がmfに変化します。それまでよりもテンションが上がる部分ですから、「1」のヴィブラートとは質を変えることが大切です。ヴィブラートは音量や音質とともに変化すると効果的になりますから、少し振幅を強くし、深いヴィブラートにすると良いと思います。

9小節目から11小節目まではダイナミクスが変化しませんから、この間はやはり同じ質のヴィブラートであることが望ましいです。


《ピークへつなぐ時》
「3」の部分(12小節目)はこの作品で一番変化のあるところです。
rit.(リタルダンド)がかかり、ダイナミクスもピークのffにつながるクレッシェンドの部分です。

こういう箇所ではヴィブラートもクレッシェンドと共にどんどん深く激しい振幅にしていくとテンションが上がって聴こえます。

また、12小節目の3,4拍目は八分音符ではあるのですが、rit.がかかっているので時間をかけてひとつずつ演奏することになります。ですからすべてにしっかりとヴィブラートをかけるのが良いと思います。そうすることによってテンションが維持できるというメリットがあります。


《ピーク時》
「4」の部分はこの曲の中で一番ピークの部分ですから、ヴィブラートも一番激しいものになると良いでしょう。
「1」の時にかけていたヴィブラートとどのくらいの差を出せるか、練習時では「1」と「4」を交互に演奏してみると効率の良い練習になるかと思います。


《フェルマータ》
「5」の部分もダイナミクスは変わっていません。ですから「4」と同じようにヴィブラートをかけるのが良いと思うのですが、フェルマータは「音価よりも音を長くする」という意味で、これは言い換えると「テンポが強制的にストップさせられる部分=ストレスがたまる部分」ということになりますので、音を伸ばし続けている間はヴィブラートもかけ続けることが大切です。
フェルマータの部分でだんだんヴィブラートが弱くなったり、途中でなくなってしまったりするとテンションが下がって聴こえるので、特に「5」の部分は激しいヴィブラートをかけ続けるように心がけましょう。

「6」の部分では一転してmpと静かに幕を閉じるエンディングですから、「1」に近いゆるやかなヴィブラートになりますが、この部分にもフェルマータがあります。ですから、この曲を終えるまではずっとゆるやかヴィブラートをかけ続けて吹き終わるようにするのが良いかと思います。

フェルマータに関しては過去の記事「フェルマータ1」からを読んでみて下さい。



---------------


いかがでしょうか。これはあくまでもおよそ一般的と思われる感覚で書いたので絶対こうすべきというものではありません。

例えば自分の師匠は「八分音符にも全部ヴィブラートをかけなさい」とおっしゃることも多かったんで、自分自身もこういった「歌う曲」では今解説した以上に沢山の部分にヴィブラートをかけまくるスタイルです。


あと、これまでのヴィブラートの記事で「時代やジャンル、国、楽器によってヴィブラートのかけかたが異なる」と書きました。
例えばヴィブラートは基本的にかけ始めから終わりまでは一定の振幅であることがふさわしいのですが、これを「最初はノンヴィブラートで少しずつ深いヴィブラートをかける」ようにすると突如として「演歌」っぽくなります。

そのヴィブラートのかけかたが悪いのではなく、今回の譜例では「クラシカルな西洋音楽」を演奏するのですから「日本の心、演歌」のヴィブラートを持ち込んでしまうと違和感を覚えるんです。

このようにその作品にあったヴィブラートの質というものがあるので、沢山のジャンル、作品を知っているだけ自分の持つヴィブラートの「引き出し」の数が増えます。

どんなジャンルの演奏も求められるトランペットですから、様々なヴィブラートをかけられるよう、沢山音楽を聴いて沢山演奏してみて下さいね!
経験の数だけヴィブラートは上手になるはずです。

それではまた来週!


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at 00:07, 荻原明(おぎわらあきら), ヴィブラート(ビブラート)

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ヴィブラート(ビブラート)3

みなさんこんにちは!
つい最近ツイッター始めたんで、よかったらフォローして下さい!左のプロフィールのところにフォローボタンくっつけてみたので。



では今回はヴィブラートをかけるための練習方法について解説していきます。


《ヴィブラートのかけかた》
金管楽器のヴィブラートは「口」でかけます。

口以外にも、右手の指で楽器を少しだけ揺らしてマウスピースと唇の圧力を変化させるという方法があって、ちょっと昔のジャズプレイヤーなんかはこの方法でヴィブラートをかけている方が多いように感じます。

ただ、やはり口でかけるのが一般的ですし、自分自身が口でかけていることからこの記事ではそちらの方法を解説します。


《ヴィブラートの練習》
まず、メトロノームを用意し、60くらいのゆっくりしたカウントに設定して下さい。

前回までのヴィブラートの記事でも書いたように、きれいなヴィブラートをかけるためにはまっすぐな音を吹けられることが大前提です。

ということでまずは吹きやすい音で構わないのでロングトーンをしましょう。


ロングトーン



ロングトーンがまっすぐ吹けたら次は以下のように演奏してみましょう。


ヴィブラート練習1


※五線の上にある「×」の音符は「wow」をどのタイミングですればいいのかわかりやすいように書いたリズムです。実際は下の「ソ」の音をずっと伸ばしている状態です。お間違いなく。



この「wow(ワウ)」というのは「口(アパチュア)を少し狭くする時間を作る」という意味と理解して下さい。
もっと具体的に言うと、「wow(ワウ)」の「ウ」の部分でほんの少し意図的にアパチュアを縮めるのです。
しかし、ほんの少しだけです。ちょっとでも動かしすぎるとピッチが変化が起こり、この譜例で言えば「ソ」の音を維持できなくなって落ちてしまいます。

ですから、「音が瞬間的に狭くなる」というイメージを持って吹いてください。


まずは一回の「wow」をきちんとできるように、何回やっても同じようにできることがとっても大切ですので、焦らないように根気よく練習をしましょう。

※上記のヴィブラートの表現方法に関して、説明、実践の仕方について書き直しました(2015.05.26)

「wow」が安定してできるようになったら少しずつ回数を増やしていきます。


ヴィブラート練習2



こうして、次は四分音符、八分音符、16分音符と細かくしていき、最終的には


ヴィブラート練習3



このくらいで均一にできるようになったらとりあえず完了です。
もうこれ以上細かい動きはヴィブラートには必要ないので。

この練習では細かく連続する「wow」ができることを目標にしてはいけません。

常に均一な揺れであるように、決して「ょょょょょょょ」と小刻みに震えるような不安定なピッチ(ちりめんヴィブラート)にならないように心がけて下さい。


ここまでくるのに結構な時間と日数を使ったほうが良いと思います。
適当な感じでやれば一日でできてしまいかねないのですが、達成感ではヴィブラートは完成しません。何と言っても「クオリティ」です。

毎日毎日同じ練習を繰り返していくことが大切です。

そして、ヴィブラートの練習とまっすぐ吹くロングトーンの練習を常にバランス良くメニューに取り入れるよう心がけましょう。
これも前回まので記事で書きましたが、ヴィブラートはあくまでも「付加的なものであって、クセになってしまうのはダメ」ですからね。


そして、安定してきたらいろんな「wow」でできるように練習してみましょう。
いろんな「wow」、というのは、例えば大きな音量の中での「wow」とか、逆に柔らかい音の中の「wow」だったり。

他には「wow」そのものが若干強めの波になるキツいヴィブラート(と言ってもやはり不安定なピッチにならないようにして下さい)にしてみたり、「wow」の間隔がだんだん細かくなっていくようにしてみたり。

要するにイメージした通りの「wow」が再現できるようにイメージし、根気よく練習を続けてみて下さい。


とりあえず来週まではずっとこの練習を続けてみて下さいね。
次回の記事ではいろんなパターンでの効果的なヴィブラートのかけかたについて書いてみようと思います。

それではまた来週!



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at 10:13, 荻原明(おぎわらあきら), ヴィブラート(ビブラート)

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ヴィブラート(ビブラート)2

みなさんこんにちは!

前回からヴィブラートについて書いています。
今回はその続き。


《むやみに付けない》
ヴィブラートというのは演奏表現をより豊かにするためのテクニックなので、常にヴィブラートがかかってしまうような「クセ」であってはいけません。

ヴィブラートをかけるためにはあくまでも音が揺らぐことなく(=ノンヴィブラートで)キレイに演奏できることが前提です。

そうしないと自分の高校生の頃みたいにちりめんヴィブラートになってしまいます(前回の記事参照)。


さらに上手にヴィブラートをかけられるようになったとしても、いつでもどこでもヴィブラートをかけて良い、というわけではありません。

ヴィブラートはあくまでも「意識的」に行う「付加的」なものである、ということを忘れないで下さい。


《メロディにのみ使う》
ではどんな時にヴィブラートが効果を発揮するか。

簡単に言えば「メロディ」の時です。

ソロ曲を演奏する時にはあまり考える必要はありませんが、アンサンブル、吹奏楽、オーケストラを演奏する時には、いわゆる1stパート、もしくは旋律を担当した時にヴィブラートを付けると効果的です。

ただ、1stパートだからと言っても演奏する作品全体がメロディであるとは限りませんね。自分が伴奏の時にはヴィブラートをかけないようにすべきです。

また、ハーモニー(和音)を構成している役割の時にもヴィブラートはかけません。

ハーモニーが揺らいでしまうと曲全体が不安定になってしまうので音はまっすぐ出しましょう。


《シーンによって変わる》
とは言ってもいろんなジャンルの音楽を聴いてみるとそうでなかったりするのがわかると思います。

例えばビッグバンドジャズを聴いてみると、サックスのソリ(ソロの複数形。パート全体でメロディを担当する時)などで全員がヴィブラートをかけている時もあったりします。

また、これは前回の記事でも書きましたが、メロディを担当する時であってもベートーヴェンやモーツアルトのいわゆる「古典派」の音楽ではヴィブラートをかけないことが多いです。

そして、自分では「ここはヴィブラートをかけて歌うぞ」と思っていても指揮者にヴィブラートをかけないよう指示された場合は自粛します。

指揮者は現場監督ですから逆らってはいけません。


それでは、次回、具体的なヴィブラートのかけかたについて解説していきます。
また来週!


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at 01:10, 荻原明(おぎわらあきら), ヴィブラート(ビブラート)

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ヴィブラート(ビブラート)1

みなさんこんにちは!

前回の記事で少し触れました「ヴィブラート」について今回から解説していこうと思います。


《ヴィブラート》
ところで、みなさんヴィブラートってご存知ですか?
名前くらいは聞いたことがあると思いますが、簡単に言えばヴィブラートとは

「音を揺らすことによって表現をより豊かにする奏法」

といった感じです。

ヴィブラートは主にメロディを演奏する時に「意図的に」付けるのが原則で、音を出している時に何でもかんでも付ければ良いっていうわけではありません。
ですから、言い換えればヴィブラートというのはクセみたいに「音が揺れてしまう」ようになってはいけない=音をまっすぐ演奏することができる技術を持っていることが前提になる、ということです。

吹奏楽やオーケストラでもメロディを担当することが多いトランペット奏者としては、ぜひともヴィブラートのテクニックは持っていたほうが良いと思いますので、みなさんもぜひヴィブラートを身につけられるよう練習してみて下さい(練習方法は後日詳しく解説します)。


《ヴィブラートは個性的》
ヴィブラートというのは「1秒間にこのくらいの振幅を何回行いなさい」というような具体的な指定や決まりがありませんし、そもそもヴィブラートをかけるかかけないかも奏者が判断するものですから、非常に個性が出る奏法です。

例えば、ロシア(ソ連)のソロトランペット奏者、故ティモフェイ・ドクシツェル氏(外部リンク)は非常に激しいヴィブラートをかけて演奏します。
反対に、ウィーンフィルの首席トランペット奏者、ハンス・ペーター・シュー氏はまったくヴィブラートをかけずに演奏します。

対照的な演奏をする奏者ですが、どちらがより素晴らしいということはなく(好みはあるかもしれませんが)、それぞれの個性がとても出ている世界最高峰のプレイヤーの方たちです。

余談ですが、音大生の時にシュー氏に公開レッスンを受けた時に「ノンヴィブラートで演奏してみなさい」と言われたのがヒアリングがまったくできずに逆にガンガンヴィブラートをかけて演奏したものだからドン引きされたあげく客席からも苦笑された悲しい過去があります。。。orz(笑)

ついでにもっと昔の話をしますと、中学生の頃はヴィブラートをかけられませんでした。というかヴィブラートというもの自体考えたことがなくて、指摘されたことも指導を受けたこともありませんでした。
それが高校生になって、音大受験のためにレッスンを受け始めた時から師匠にヴィブラートについて指摘され、かけられるように練習を始めたわけなんですが、まあヘタクソで気持ち悪いヴィブラートでした。

よょよょよょよょよょよょよょよょよ ←こんな。

当時の自分の吹奏楽コンクールの音源を聞いてみると、音の振幅が細かすぎてピッチが不安定になっていて、どんな場面でもずっと同じヴィブラートをかけているものだから、気持ち悪いんです。こんなセンスのないヴィブラートならかけないほうがよっぽど良かったな、と思いましたが今となってはもう遅い。

ちなみにこういうヴィブラートのことを「ちりめんヴィブラート」なんて呼んだりします。


という風に、ヴィブラートは音が揺れればなんでも良いというわけでなく、良くも悪くも与える印象を変えてしまうので非常にセンスを問われるテクニックと言えます。


《トランペット以外のヴィブラート》
ヴィブラートはもちろんトランペットだけのものではありません。
ただ、中にはヴィブラートをあまりかけない楽器もあります。

例えば、クラリネット。クラシック音楽では基本的にノンヴィブラートです。ただ、ジャズのクラリネットはガンガンヴィブラートをかけています。ジャズでのクラリネットはサックス奏者が掛け持ちをすることがあるからなのかもしれません。

ホルンも基本的にヴィブラートはかけません。吹奏楽でもオーケストラでもソロでもまっすぐ音を出している印象があると思います。
ただ、例えばハンガリーのホルン奏者はトランペットのようにヴィブラートをかけている人が多くいるように感じます。
以前、ハンガリーのホルンアンサンブルの演奏を聴いた時、全員がものすごいヴィブラートをかけていて非常に驚いたことがあります。
聴き慣れない響きに違和感を感じましたが、まあこれはこれで良いのかな、とも思います。

ヴィブラートは和楽器にも使われます。例えば尺八では「ユリ」という呼び方で表現のテクニックのひとつになっています。

また、ヴィブラフォンという鍵盤打楽器を音楽室などで見たことがあるかと思います。
この楽器はその名の通り「ヴィブラートがかかる楽器」という意味で、鍵盤の下にある筒の中にファンが入っていて、スイッチを入れるとクルクルとファンが回り、音が揺れる仕組みです。


《いろいろなジャンルのヴィブラート》
ヴィブラートは結構身近なもので、クラシック音楽に限ったことではありません。

例えばJポップでもヴィブラートをかけて歌っているアーティストも沢山います。個人的にはSuperflyとか槇原敬之氏はとっても作品に合わせたヴィブラートのかけかたがうまいな、と思います。
まったくヴィブラートをかけない歌手も同じくらい沢山いますが、ほとんどの人が(憶測ですが)技術的にかけられない人だと思います。いろんなアーティストの歌をヴィブラート視点で聴いてみると面白いですよ。

また、ヴィブラート必須のジャンルと言えば「演歌」です。
ノンヴィブラートの演歌って聴いたことありませんし、演歌歌手のヴィブラートは他のジャンルにはない独特なものではありますがとても上手な方ばかりです。
独特なもの、と言いましたが逆に言えばその独特なヴィブラートがあるからこそ「演歌だ」と感じることができるのであって、それを理解しているかしていないかでは音楽ジャンルのひとつを理解している度合いが大きく変わります。


クラシック音楽に話を戻すと、まず声楽、特にオペラ作品を歌う時にはまずほどんどの場合ヴィブラートをかけます。プッチーニなどの作品を聴いてみると非常にわかりやすいと思います。
ただ、声楽の中でもバロック前後の宗教曲になるとまったくヴィブラートをかけないでまっすぐ歌うことが多いです。

同じようにバロック時代前後の作品を古楽器(作曲された当時に使われていた楽器を再現した楽器)で当時の演奏を再現する目的を持っている場合は弦楽器や管楽器もノンヴィブラートで演奏することがあります。


このように時代なジャンル、国、楽器などによってヴィブラートのかけ方や考え方が異なります。
みなさんもぜひ様々な音楽を聴いて、どんなヴィブラートをかけているのか、そしてヴィブラートというもののイメージを沢山持っておくようにして下さい!


それではまた来週!


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at 12:14, 荻原明(おぎわらあきら), ヴィブラート(ビブラート)

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