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ハイノート本 原稿公開「2-1.音の出る原理」”note”にて更新




みなさんこんにちは!

本日はブログ「ラッパの吹き方」はお休みで、”note”にて公開中の「トランペット ハイノート本 〜美しいHigh Bbで奏でるために〜」の原稿公開日です。


今回より、いよいよ第2章突入です!

まずは、トランペットの音の出る原理を確認しましょう。

「そんなの知ってるから、早く高い音の出し方を書いて」

という声がたくさん聞こえますが一旦足を止めてぜひこの「音の出る原理」を確認してください。

”正しい”音の出る原理を確認し、
”正しい”音の出し方

で吹いていないと、”正しい”ハイノートは出すことが不可能なのです。

ここでいきなりつまずいている方、実はとっても多いのです。

ということで、慌てずひとつずつ確認していきましょう!



「ハイノート本」原稿先行公開は“note”にて公開し、それぞれ有料記事とさせていただきますが、ご覧いただければ幸いです。

RappaVer2Bana03.jpg

ハイノート本原稿はユーザー登録が必要です。大変お手数ですが登録をお願い致します。


詳しくは荻原明オフィシャルサイトのnoteページをご覧ください。




【年末トランペット特別レッスン 12月28日〜30日に開催決定!】

現在(12月12日午前8時時点)、1時間以上レッスン可能な枠は以下のようになります。
 
28日(木)17:00-18:00/19:00-21:00
29日(金)19:00-21:00
30日(土)19:00-21:00
 
これまでで最大規模の特別レッスン。音楽教室で開催しますが、どなたでもレッスン料金だけで受講可能です。
受講内容はあなたが今一番解決したいこと。
アンコン直前ですので、金管アンサンブルレッスンも可能です!ぜひみなさんでいらしてください。
 
早い時点でご予約が埋まる可能性もございます。レッスンをご検討されている方はぜひお早めのご予約をお願いいたします。
これまでで最大規模の特別レッスン。音楽教室で開催しますが、どなたでもレッスン料金だけで受講可能です。

詳細、お申し込みはこちら!



【荻原明オフィシャルサイト】

すべての活動情報の発信拠点です。ぜひご覧ください。





「ラッパの吹き方」ブログに関するご意見ご感想、各種お問い合わせはオフィシャルサイト最下段にございますメールフォームからお願い致します。

お返事はgmailにていたします。スマートフォン等の携帯端末へ返信をご希望される場合は、PCやgmailからの受信が可能な状態かご確認下さい。万が一返信できない場合はそのままになってしまいますのでご了承下さい。


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当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 08:35, 荻原明(おぎわらあきら), ハイノート本原稿公開情報

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「脱力」について考える

みなさんこんにちは!



年末に大規模な一般の方が受講できる特別レッスンを企画しました。お仕事や学校がひと段落した年末、レッスンを受けてみませんか?アンコン出場の皆さんはアンサンブルレッスンも可能です。詳細、お申し込みはバナーをクリック!


RappaVer2Bana_waku03.jpg
ただいま「ラッパの吹き方」は“note”版ラッパの吹き方「ハイノート本」原稿先行公開と隔週にて更新しております。
こちらのブログと合わせてご覧いただければ幸いです。
バナーをクリックすると”note”へいきます!



それでは、今回の記事です。

《戦後の教育が続いています》

教育の現場も昭和の軍隊教育から少しずつ「個を尊重し、人間本来のあるべき姿、考え方」の考えに変わりつつありますが、教える側(特に年配の人の中に)まだまだ軍人気質の人がいるのが今の日本だなあと、先日の大阪で起きた高校の生徒に強制的に髪を黒く染めさせ続けた問題を聞いても思ってしまいます。


昭和の時代は教育現場で行われている部活動もすごかった。それこそ「巨人の星」や「アタックNo.1」のようなストーリーが美談とされ、「試合に勝つには苦しくたって悲しくたって血の汗を流さなければ勝つことなんてできない」という思想が当然で、肉体的、精神的苦痛に耐え、それを克服できた者だけが強者となると本気で言われていましたが、それは運動部だけでなく吹奏楽でも同じでした。


根性
気合い
1日練習を休めば3日戻る
バテは練習が足らないから
練習をすれば上手くなる
わかっていてもわからなくても大きな声で「はい!」と叫ぶ
悪いのか悪くないのか別として指摘されたら全部「すいません」と叫ぶ
ミスは悪である
集中ーーーー!!と怒鳴る
コンクールで「勝つ」
コンクールの「強豪校」
他のコンサートに行くくらいなら練習をしろ
部活を休むことはどんな場合でも申し訳ないことだと思え
欲しがりません勝つまでは



しかし、これらはまだ笑い話の領域には至っていません。
それどころか、きっと現役の吹奏楽部の方でも、こういった言葉を投げかけられた経験、あると思います。
上記のどれかを当たり前なことだと普通に思っていいる方も絶対いらっしゃるはずです。


これらは本当に当たり前で、必要なことなのでしょうか。
今一度考えてみたいですね。


《脱力について考える》

さて、突然大きなテーマで話し始めてしまいましたが、今回は「脱力」について考えてみたいと思います。

IMG_7707.jpg

管楽器を演奏する上で「脱力」という言葉はとても多く使われます。

確かに、レッスンをしていても、ものすごい力が入っているな、と思うことはたくさんあります。それが初心者になればなるほど傾向が強いと感じますが、それはきっと世の中が全般的に「トランペットから音を出すのはとても大変なことである」という誤認識をしているからだと考えます。

なぜそうなってしまったか。

例えばアニメのワンシーンで、ものすごい苦しそうに吹いているキャラクターが出てきたり、
トランペット=鼓膜が破れるほどの激しい大音量のイメージや、
「トランペットって肺活量がたくさんいるんでしょ?」とプロとして活躍している音楽家でも当たり前のようにおっしゃる

そんな状態が当たり前に存在しているからなのでしょう。

試しに英和辞典で「trumpet」と検索してみてください。ラッパ吹きとして納得いかない意味がひとつ含まれていますよ。


ですので、トランペットについての根底にある変な認識が払拭されない限り「トランペットから音を出すのはとても大変なことである」が続いてしまうのだと思います。


《バランスと筋力》

「じゃあ、脱力しましょ」

と言うのは簡単なのですが、この言葉は捉える側の加減に大きな差があるので安易に用いるのは避けるべきと考えています。


それでは、マグカップを持つ指や手をクローズアップして脱力について考えてみましょう。


まず、この状態。必要最低限の力で持っています。

IMG_7701.jpg

マグカップを持つときに我々が無意識にしていることは「握る」というよりも、指が「バランスをとる」役目を果たしています。関節の曲がりにくいところに重心をかけたり、倒れないように引っかけている部分があるので、この状態をキープし続けられるわけです。

しかし、筋力がまるではらたいていないのではありません。証拠として、もしも指や手の力を抜いてしまうと、重心をとっていたバランスが崩れてしまい、

IMG_7702.jpg

IMG_7704.jpg

IMG_7705.jpg

最後にはカップが落ちてしまうのです。


よって「マグカップをバランスよく持ち続けるためには、最低限の指や手の筋力が必要である」と結論づけられます。


《バランスが悪いと》

では次に、マグカップをこのように持ってしまったらどうなるでしょうか。

IMG_7709.jpg

IMG_7710.jpg

これは見ていても危なっかしい!今にも落としそうですよね。


しかしなぜそう感じるのでしょうか。

それは、「バランス」がとても悪いからですね。落ちないでいられるのは、バランスが悪いぶん指や手の力をかけ続けているからです。
ただ、この状態を長くキープすることは不可能でしょう。それは鍛えれば何とかなる問題でもありません。

筋肉は収縮状態(力をかけ続ける状態)を永遠にはできないからです。


《プラスの状態、マイナスの状態》

バランス良く持ち続けられているにもかかわらず、それ以上に力を込めている状態というものもあります。

IMG_7706.jpg

「筋力をプラスに働かせすぎている状態」です。こんな人がいたら、なんでそんな頑張って持ってるの?と思いますね。

そして、先ほどの取っ手をつまんでいる危なっかしい持ちかたは、「バランスが悪いので力を過剰に必要とする状態」なのでやはり「プラス」です。

マグカップを持てずに落としてしまう状態は「マイナスの状態」です。必要とする筋力が働いていません。


では、バランスよくマグカップを持っている状態は、プラスでしょうか、マイナスでしょうか。


筋力がマグカップを持ち続けるという目的を達成するために必要なぶんだけ正しく「働いている」のですから、答えは「プラス」です。

それぞれの状態がプラスかマイナスか、わかりますか?
それを踏まえて次にいきましょう。


《トランペットにおける脱力》

では、トランペットに関してはいかがでしょうか。

まずは「楽器を持つこと」そして「(音を出すために)構えること」について。これはマグカップとまったく同じ考え方です。楽器を持つことに必要以上な筋力は必要ではありませんが、もしもバランスが悪い持ち方だった場合、本来必要としない筋力がはたらき始めてしまいます

楽器を持ち上げてマウスピースを唇に運ぶことが「構える」ための目的であり、それ以上でもそれ以下でもありませんが、指導者から謎の「肘を高く上げる」とか「ベルが正面に向く」という条件を突きつけられたその瞬間、バランスはたちまち悪くなり、本来必要としない筋力が働かざるを得なくなるわけです。こういうのを「からだにとって不自然な状態」と言えます。


では、「呼吸」に関してはいかがでしょうか、
「タンギング」については?
「プレス」って何?
「音を出す」ための口周辺については?
「高い音」を出すためには?
「低い音」を出すためには?
「長い音」「強い音」「吹き終わるとき」「ピストンを素早く操作するとき」…

それぞれにからだのはたらき方が変わる部分もあれば、不変の場所もあると思います。
ぜひ考えてみてください。


《2つの可能性》

ということで、僕が「脱力」という言葉を安易に使いたくない理由がわかってもらえたかと思います。


まるで熟睡しているときのように起き上がれないくらい力を抜いている状態がトランペットを効率良く演奏する状態と同じはずがないわけですから、単純に「脱力=力を抜けばいい」と考えないように注意してください。

脱力とは、「必要な力をはたらかせる」ことであり、脱力をするよう指示されたときには「必要のない力がかかっている(部分がある/可能性がある)」と考え、以下の2点のどちらに当てはまるか自分に問いてみましょう

可能性1:バランスは良いのに過剰な力を込めている(イメージ、精神面に問題がある可能性大)
可能性2:バランスが悪いから力を込める必要がある(からだの使い方に問題がある可能性大)


どちらの可能性が考えられるかで、対処の方法が変わります。


以上、今回は「脱力」について書きました。
参考になれば幸いです。


来週は「ハイノート本」の更新です。来週は”note”をご覧ください!https://note.mu/trumpet_ogiwara
こちらでは”次の次の週”にお会いしましょう!


【「トランペット ハイノート本」原稿 先行公開中】

”note”では今後出版予定の「トランペット ハイノート本」の原稿を先行公開しております。
こちらは有料記事のためユーザー登録をお願いしております。お手数ですがよろしくお願い致します。

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【年末トランペット特別レッスン 12月28日〜30日に開催!受講生募集中!】

これまでで最大規模の特別レッスン。音楽教室で開催しますが、どなたでもレッスン料金だけで受講可能です。
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at 07:26, 荻原明(おぎわらあきら), 体の使い方

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ハイノート本 原稿公開「1-3.コラム」”note”にて更新

みなさんこんにちは!

本日はブログ「ラッパの吹き方」はお休みで、”note”にて公開中の「トランペット ハイノート本 〜美しいHigh Bbで奏でるために〜」の原稿公開日です。

第1章の3回目は「コラム」です。

今、当たり前のようにトランペットを吹いている人はみなさん初心者だった頃が必ずあります。
その頃のことを思い浮かべてください。

始めたばかりの方は、これから何年も先までトランペット吹き続けているとイメージして、その未来の自分が今の自分を見つめたとき、どう感じるか、シミュレーションしてみてください。

“note”にて公開しております記事は有料とさせていただきますが、ご覧いただければ幸いです。

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これらについて詳しくは荻原明オフィシャルサイトのnoteページをご覧ください。https://www.trumpet-ogiwara.com/note




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at 07:13, 荻原明(おぎわらあきら), ハイノート本原稿公開情報

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レッスン効率を上げるためのアドバイスの捉え方



みなさんこんにちは!

荻原明オフィシャルサイトはご覧いただけたでしょうか。すべての活動情報はこちらからご覧いただけますので、ぜひブックマークをお願い致します。




“note”版ラッパの吹き方「ハイノート本」原稿先行公開記事、好評掲載中です!ぜひご覧ください!
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公開の進捗状況はこちらのバナーよりご確認いただけます。


それでは、今回の記事です。





現在、ありがたいことにたくさんの生徒さんのレッスンを担当させていただいています。
生徒さんが増えればそれだけ個性、性格、考え方などが違った方に出会うわけで、まったく同じ内容、同じ進め方でレッスンはできません。僕自身それがとても勉強になっているのですが、さすがにこれはどうなんだろう?と思うことがひとつだけあるので今回はその話題から書いてみたいと思います。


《あるレッスンでのこと》
このときは楽器のセッティングについてレッスンをしていました。

荻「では楽器を構えて、マウスピースを唇に当てます」
荻「最初に上唇にマウスピースを貼り付けて、、、」

生徒さん「ブーーー!!」

(いや、あの、まだ話としては上唇を貼り付けて、までしか言ってなくて。)

荻「上唇が貼りついたのを確認したら、下唇でアパチュアを作るうごきをするんですが、そのときに、、、」

生徒さん「プーーーーー!」

(いや、あの…)


(話の途中なんですけども!!!!)




こんなレッスンの展開になる生徒さんが結構な人数いらっしゃいます。
気持ちはよくわかります。とてもわかります。吹きたいですよね。話長いですよね。忘れないうちに、手に入れた情報をもとに確認したいですよね。話長いですよね。

わかります。わかるんですが…。


《レッスンは落ち着いて進めましょう》

先日掲載した記事「言葉によるアドバイス(伝える側)」にも書きましたが、何かの行為を言葉で表すと、必ず順序が発生してしまいます。

楽器から音を出すまでの一連の流れは、実際のうごきであればほんの数秒です。
しかし、その一連の流れをひとつひとつ誤解を招くことなく、順序だてて説明するとなると、とっても時間がかかります。

トランペットを演奏するという行為は、自転車を運転するように様々な部分が的確にはたらき、それらのバランスが成立してこそで、面倒であってもひとつずつ正確に積み重ねなければなりません。
そんなに慎重にならなくても、力一杯口を締め付けて思い切り体内の空気圧を高めれば確かに音は出せるのですが、それって、自転車を運転する際に地面を蹴って進んだり、下り坂だけ前に進んでいる状態を「運転できた!」と言っているようなものです。正しくないので、近い将来必ず行き詰まります。


レッスンを効率良く、きちんと積み重ねていくためには、

聞いて

考え(理想や結論、目指すものを脳内完成する)

自分なりに理解し

実践し

評価を受け

再度検証し

次の課題もしくは再度チャレンジ



この流れを丁寧に進めていくことが大切です。

この中で特に大切なのが、「受け取ったアドバイスを自分なりに(きっとこういうことを伝えようとしているのだろうと)結論を出す」→「実践」する、という点です。

言葉には誤解がつきものです。先生も生徒も超能力者ではありませんから、相手の思考を完全コピーして渡したり受け取ったりできません。よって、相手の言葉をそのまま受け取るだけでは理解はほとんどできず、的確に実践することは不可能なのです。


ですから、最初のレッスン風景のお話しが僕の単なるグチではないことをご理解いただけたかと思います。
まずは先生の話を最後まで聞いて、goサインが出たら吹く、という落ち着いたレッスンを進められるよう心がけてもらえるだけでレベルアップにつながりやすくなります。


《ジグソーパズル》
レッスンはジグソーパズルを作っているようなものです。
そのときの目標によってピースの数も絵柄の難易度も様々ではありますが、組み立てて完成を目指すことはいつも同じです。

そして、今組み立てているパズル(課題)は、これまでに作り上げてきたピース(スキル)と必ずどこかで繋がります。

トランペットを練習し、上達するということは、パズルをどこまで大きなものに作り上げていくか、という果てしなく続くチャレンジだと思ってください。

パズルはすんなり組み合わせられるときもありますし、時にはとても難しいときもあります。場合によっては違ったピースを強引に押し込んでしまって先に進めず混乱することもあるでしょう。

そんなとき、協力してくれる人がいるととても助かります。
それが、先生です。


《パズルを完成に導く様々な指導方法》

先生は生徒さんのパズルを完成させることを目標としていることに変わりはありませんが、場面によって、また講師によってその進め方や方法は変わってきます。
では、同じ「レッスン」という時間には、どんな場面があるのか、いくつか例を挙げてみましょう。


[ジグソーパズルというゲームの攻略方法を伝えているとき]
ジグソーパズルはどのように考え、実践すれば完成するのか、方法やコツなどを教えてくれているときがあります。
パズルの絵柄やピース数などは関係なく、もっと大きくて根本的な情報や知識です。今後様々な場面で思い出しては必要となる大切なものです。
「基礎」や「(音楽や作品に対する)考え方」と言っていいのかもしれません。


[パズルのピースを手渡してくれるとき]
ひとりでは見つけられなかったかもしれないピースを先生が「ここにもピースがあるよ」と手渡してくれることがあります。経験年数が少なかったり、レッスン初期はこれが多いかもしれません。初心者の場合、どうしても知識量の関係で視野が狭くなってしまうので、「ああ、こんなところにもピースがあったのか!」といったシーンが多くなるのです。


[どのピースとピースがくっつくのかアドバイスをしているとき]
このシーンがレッスンでは一番多いかもしれません。どれが正しく組み合わさるのか、生徒さんが困っているときに伝えるアドバイスです。

「これはここ!」とだけ言うのと「これはこういった形で、ここはこの形だから一致するんだよ」と、理由を含めた説明をするのでは、理解度も変わってきますよね。

僕は説明がくどいと思われても必ずしっかりと理由を伝えます。そうでないと、同じ状況で困ったときに自分だけで打破できないからです。

それに、理由を説明せず方法だけで覚えてしまうと、教わった人の中の誰かが必ず後付けの根拠ない理由を添えてしてしまうので、結果として都市伝説が生まれてしまうのです。

「楽器を吹くときは腹式呼吸で、お腹に空気を入れるんだよ。そのために腹筋を鍛えておかないといけないんだよ。胸式呼吸はダメだからね。さあ肺活量を増やすためにマラソンをしよう!」

とか、こういうのはきちんと理由を説明し続けなかった先生、都市伝説を否定できない勉強不足の先生、◯◯式とか◯◯メソッドと名付けてわざと神秘的特許商品を作り上げてしまう先生にすべて問題があります。
上記の腹式呼吸の話は全部ウソですから覚えないでくださいね。


[一緒になってパズルを組み立てているとき]
習っている人を後ろからコントロールして、どんどんパズルを組み立てていくような感じです。

パズルのピースを掴むのも、組み立てているのも自分の体なので、この先生がいると自分が突然レベルアップしたかのような魔法にかかります。しかし、そのほとんどは後ろで操作している先生の力なのです。

こういった指導は、経験則ですが吹奏楽指導を中心に活動をしている人に多い気がします。外部講師として突然出現して魔法をかけるのです。この日まで何日も何日も顧問の先生と一緒に勉強して失敗して練習を積み重ねてきたのに上手くいかなかったことが、この先生が現れたら途端にバンドの演奏が変わった!なんだこれは!この先生すごい!金賞いけるんじゃね?

しかし、この先生が去った翌日、音を出してみるとまた以前のバンドの音に戻ってしまいました。昨日のあれは何だったんだろうか…。

このように、本人たちは気づかずに指導者の力にコントロールされて演奏がとても良い状態になる、ということは実際にあります。

しかし、この指導者はなぜそうなったのか理由を教えないので(時間がないから、というのもあるでしょうが、基本は企業秘密的扱いをしているから)、奏者たちは昨日と同じことができないのです。アウトプットの方法を教わっていないのですから当然です。だからまたあの人を呼ぼう、となる。特にコンクール直前に。儲かりまっか?

この方法、僕は主義ではないのでやりません。時間をかけてひとつずつを積み重ね、奏者がアウトプットできるようにレッスンしなければ意味がないからです。

ただ、この方法に似たようなことはレッスンでしています。
教本でも楽曲でも、僕が先に1,2小節吹いたら、同じ箇所の音色や表現を可能な限りマネて吹いてもらう。それを先まで続けていく、という時間です。
演奏する直前に音色や吹き方などのお手数を示すことで、余計なことを考えず、緊張する暇も与えず、音色やスタイルを再現することに夢中になっていくと、自然と頼れることが限られてきて、ソルフェージュ力も高まっていきます。

ただし、この練習の後には必ず理論的な説明を添えます。今、何をしたのか、どんなことが起こったのか、次にどうすればよいのか。

魔法なんてないのです。


[組み立てているのを黙ってみているとき(分析や見守り)]
ずっとこればかりでは困りますが、過保護になっていちいち何に対してもすぐああだこうだ言うのも良くないと思っています。必要なときに必要なだけ的確なアドバイスをするためにも講師は黙って分析し、生徒さん自身が自力で解決できそうなときは、あまり口を挟まずに吹いてもらうとか、最後のまとめとして本番のように最初から最後まで通してもらうなど、そういった時間がこれにあたります。


いかがでしょうか。
あなたがレッスンを受けたり、合奏に参加したら「今はこういう時間なんだな」と冷静に分析してみましょう。そうすれば自分がどうすれば良いのか見えてくると思います。
また、先生のレッスンに対する考え方や進め方をジグソーパズルに置き換えてみるといろいろ見えてきます。突き放すタイプや過保護なタイプ、核心を貫くタイプなど。先生との相性って、先生の性格というよりも、レッスンに対しての取り組み方によって生まれるのだと思います。

やりとりがスムーズになると、今よりもっと先生と仲良くなれるかもしれませんし、理解力も高まりまり、得られるものも大きくなりますよ!


それでは来週は「ハイノート本」の更新です。来週は”note”をご覧ください!
こちらでは”次の次の週”にこちらでお会いしましょう!


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at 00:29, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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