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ハイノート本 原稿公開「00.はじめに」”note”にて更新

みなさんこんにちは!

これまでにもお知らせしていたように、本日よりこちらの「ラッパの吹き方」ブログは隔週公開となりました。

そして、”note”というサービスにて、今後出版予定の教則本「トランペット ハイノート本 〜美しいHigh Bbで奏でるために〜」の原稿を順次公開してまいります
ぜひこちらもご覧いただきますよう、お願い申し上げます。

RappaVer2Bana03.jpg

ハイノート本原稿は有料公開となります。本日は初回なので無料公開ですが、今後はユーザー登録をしていただいた方のみがご覧いただけるようになりますので、大変お手数ですが登録をお願い致します。

これらについて詳しくは、”note”記事「03.「ハイノート本」を”note”で公開する理由」「05.記事購入の仕組みとスマホアプリ」をご覧ください。


【今後の公開スケジュール】
10月17日(火)"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」更新 ←本日!
10月24日(火)ブログ「ラッパの吹き方」更新
10月31日(火)"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」第2回更新(この回から有料)
11月7日(火)ブログ「ラッパの吹き方」更新
11月14日(火)"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」第3回更新

このようにブログと"note"を毎週交互に更新致します。

それでは、「ハイノート本」もぜひご覧ください!
来週はこちらのブログを更新致します。



[ラッパの吹き方著者 荻原明のレッスンを受けませんか?]

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荻原が講師をしている音楽教室「プレスト音楽教室」です。現在、音大受験生から初心者の方まで幅広い年齢層のトランペット奏者およそ30名が定期会員として毎月レッスンを受けております。本格的に上達したい方も、趣味としてゆっくり楽しく吹きたい方も、それぞれのご希望に合わせたレッスンメニューをご用意しておりますのでご安心下さい。

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また、Twitter「ラッパの吹き方 bot」では現在1,300ほどのツイートストックを1時間間隔で配信しております。本文のキーワードになる部分や記事タイトルをリンクとともに紹介しておりますので、ぜひご登録ください。

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at 07:51, 荻原明(おぎわらあきら), ハイノート本原稿公開情報

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言葉によるアドバイス 2(受け取る側)

みなさんこんにちは!

【大切なお知らせ】
前回の記事でもお伝え致しましたが、お読みください。
 
お知らせ 1:「ハイノート本」いよいよ来週10月17日(火)公開開始!
告知をしておりました"note"にて公開いたします「ハイノート本」は来週10月17日(火)より隔週にて開始致します!"note"で公開する「ハイノート本」は有料記事となり(初回無料)、お読みいただくためにはユーザー登録が必要になります。ぜひ今のうちにご登録を、そして「ラッパの吹き方 Ver.2.0」のフォローをお願い致します。

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お知らせ 2:ブログ「ラッパの吹き方」は隔週公開に変更します
こちらのページで公開しております「ラッパの吹き方」は、"note"にて公開の「ハイノート本」とそれぞれ隔週公開とさせていただきます。

(今後のスケジュール)
10月10日(火)ブログ「ラッパの吹き方」更新 (←今回の記事です)
10月17日(火)"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」開始(初回記事無料)
10月24日(火)ブログ「ラッパの吹き方」更新
10月31日(火)"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」更新(有料)

この先はブログと"note"を毎週交互に更新致します。


どうぞご理解のほどよろしくお願い致します。
それでは、本題に入ります。


前回は音楽のアドバイスを言葉で伝えるのは難しいですね、という話題の「伝える側」目線からのお話でした。ご覧になっていない方はこちらからお読みください

今回は「アドバイスを言葉で受け取る側」目線から書いていきます。


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《言葉にすべては含まれていない》
指揮者やコーチ、先輩などからアドバイスを受けたとき、その言葉には、その人が伝えたかったすべてが含まれているわけではないことを常に意識してください。
伝える側が一番伝えたい、と思ったことが言葉の中心や主語になることがほとんどである、と考えられます。

そして一番気になったことは=1番目につく(1番耳につく)ことなだけで、どうしても表面的な指摘になることが多くなります。

例えば、「トランペットうるさい!」とか「タンギングがはっきりしていない」とか「テンポが乱れる!」とか。

優れた指導者の場合は、言葉の表現を工夫したり、そうなった理由や改善方法もセットで伝えることもありますが、残念ながらそういった人ばかりではありませんので、やはり受け取る側の心構えや受け取り方の一工夫が必要です。


では、具体的にアドバイスを受けたときの捉え方、考え方、実践の仕方について解説します。
ここでは吹奏楽の合奏をしていて指揮者から「トランペットうるさい!」と言われたと仮定して進めていきましょう。


[1.現状を理解する(過去を把握する)]
指摘をされると、自分のことしか考えられなくなってしまい「自分が原因」「自分が悪い」「小さく吹かなきゃ小さく吹かなきゃ…」と萎縮してしまう人が多いのですが、そうではなくてまず、自分も含めて周りがどうなっていたか、視野を広くしてできる範囲で構いませんから冷静に思い出してください。

すると、いろいろなことを発見します。

周りの音量が自分の想像よりも小さかったかもしれません。
自分の演奏したところは途中でメロディではなくなったのに、そのままの勢いで吹いてしまったのかもしれません。
とっても柔らかなサウンドでみんなが演奏していたかもしれません。
自分の演奏していた箇所は、フルートと一緒にハーモニーを作り上げている場面だったのかもしれません。

「うるさい」と言われると、つい自分が出した「音量」がデシベル的(数値的)に大きかったか!と意識してしまうのですが、もしかするとそうではなく「そのシーンには異質」な存在だったとか「空気が読めていない演奏」だったのかもしれません。

このように視点を自分にだけ向けてしまうと、なぜ指揮者がそう言ったのか、本当の理由が見えてこないことがよくあります。なので、まず全体を客観的に、そして冷静に聴く力を持ってください。そのためには常に周りの音を捉えつつ演奏に参加することがもっとも大切です。


[2.相手がイメージしていることを理解する(未来を予測する)]
先ほどのことが省みることであれば、もうひとつ大切なのは未来を予測することです。
要するに、指揮者が「うるさい!」と言ったその言葉には、「どうなって欲しい」というメッセージも含まれているのですから、それがいったいどんな演奏なのかをイメージする力です。
もしかすると他に何か言っていなかったか、他の人にアドバイスをした言葉は何かなかったか、どんな指揮をしていたか、どんな表情だったのか、など。
言葉の奥に込められた本音や本当のメッセージを仮定でもいいので「きっとこうなってほしいのだろう」と捉えてください。


[3.自分がすべきことをまとめる(自分なりの演奏を決定する)]
これまでに得た情報を元に、自分が次にどう演奏するか明確に決めましょう。
「指揮者はきっとこんな結果を望んでいるのだろう」と仮定でもいいのでイメージを固めます。
イメージがなければ演奏は具体的になりません。まずはイメージをすること。


[4.実践する]
望んでいるであろう演奏をします。そのためには仮定であっても望んでいるであろう完成形のイメージを強く持ちます。
自分で納得していることも大切ですが、それをまずは指揮者に「こういうことを望んでいたんでしょ?」とアピールして届けます。
将来的には指揮者だけでなく、客席までそれを強く届けることが必要です。


いかがでしょうか。
言葉にするととても大変そうで時間のかかる気がしますが、慣れてくればそんなに大変ではありません。
ただし、そのために必要なのは「表現力の引き出し」をいくつも持っていることです。この表現でなければ、この表現で行く!そんな引き出しをいくつも持つためには、個人練習のときから、もっと言えば楽器を持っていないときから様々なことに反応し、音楽をはじめとした表現している人や芸術作品に触れる機会をたくさんもつことが引き出しを多く持つためには必要です。


《怒られた、と萎縮しないように心がけましょう》
一番良くないのが、指摘されたときに「怒られた!」と捉えてしまい、萎縮して再度吹いてしまう状態です。

そうならないように、

「きっとこんなことが言いたかったんだろうな」
「きっとこんな演奏を望んでいるんだろうな」

を仮定で構わないので考えて、

「じゃあこんなふうに演奏してみよう」

と実践してみる。これが大切です。

指摘は怒られたわけではなく、もっと良いものを作っていくためのアドバイスと捉えてください。


《奏法だけで解決しようとしない》
指摘に含まれた言葉が体の使い方や技術的な内容だと、どうしても奏法を意識してしまいがちです。

奏法を考えること自体は悪くありませんが、「奏法だけで解決」しようとすると、うまくいきません。
人間は機械ではありませんので、様々なことが関連し、機能しています。特定の箇所だけをどうにかしようとしても結果はついてこないのです

ではどうするか。まずは結果のイメージを強く持つことです。
そして、体全体でそのイメージを実践することが大切です。

例えばタンギングひとつとっても、舌のことだけ考えて、使おうとしてもまず機能しません。
なぜなら、舌はアゴと非常に深いつながりがあるからで、さらにアゴは頭蓋骨や首と関連していて、首は上半身全体と関連しあっているからです。

仮に体全体を意識することができても、それらを結果的にどんなふうに使いたいのかがわからなければ、ぎこちないうごきになります。そこで大切なのが「結果のイメージ」を強く持つことです。例えばハッキリした発音を求められたときであれば、舌がどうだとかピンポイントで考えず、もっと大きなイメージ「人前で滑舌よく喋っている」で吹いてみる。それだけで改善されることも多いのです。


いかがでしょうか。
指摘された言葉はすべてのメッセージが含まれていないので、自分の頭の中でそれを補い、どんな結果を望んでいるのかを仮定でもいいのでイメージしてみる。
これができるようになれるように「捉え方」を意識してみてください。


それでは、来週はいよいよ"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」にて「ハイノート本」原稿公開です。初回は無料記事になりますので、皆様ご覧ください。「この先も読んでもいいかな、とお思いでしたら、ぜひ今のうちにユーザー登録とフォローをお願い致します。こちらのブログ更新、次回は2週間後になります。


【”note”版ラッパの吹き方へご登録ください】

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言葉によるアドバイス 1(伝える側)

みなさんこんにちは!

今日は大切な最初にお知らせです。

【大切なお知らせ】

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お知らせ 2:ブログ「ラッパの吹き方」は隔週公開に変更します

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(今後のスケジュール)
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10月31日(火)"note"版「ラッパの吹き方 Ver.2.0」更新(有料)

この先はブログと"note"を毎週交互に更新致します。


どうぞご理解のほどよろしくお願い致します。
それでは今回の記事、始めます。


《言葉によるアドバイス》
音楽という形のないものを作り上げていくために我々はどうしても言葉を用いる必要があり、合奏やレッスン、同じパートの人から提案や指摘を受けることはとても多いと思います。

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それらの言葉は、大きく2つの種類に分られます。ひとつは「印象、抽象的表現」もうひとつは「からだの使い方などの具体的な指示」です。

1.印象、抽象的表現
イメージを共有するために用いることが多く、例えば

「もっと暖かな音で」
「鋭く突き刺すように」
「喜びに満ちて」

など、実際に起こっているわけではないイメージの世界を言葉にしたものです。
作品(楽譜)に指示があることも、伝える側の主観的イメージを伝えることもあります。


2.具体的な指示
からだなどの使い方を具体的に示した言葉です。例えば

「タンギングのときはアゴも動かせる状態にする」
「あくびの状態は喉が開いている」
「アパチュアを作るには口輪筋を働かせる」

など。実際にからだに備わっている器官についてや、目に見える具体的なうごきについての言葉です。


ただし、実際のところ、1と2が混ざり合っていたり、具体的なからだのうごきであっても言葉の使い方によっては非常に神秘的な表現になって、より混乱させてしまうことも多々あります。

「おなかに息入れる」

などはそれの最たるものでしょう。こういった表現を補足なしで用いることは、本当にもう終わりにしましょう。

わけのわからない都市伝説や誰もその行為の目的や結果を説明できない部の伝統を作り上げているのも無能な指導者ですし、神秘的な言語や行動を用いてそれを「◯◯式」とか「◯◯メソッド」と名付けて客引きをする指導者にも嫌悪感を覚えます



《自転車の運転を言葉だけで説明できますか?》
では「伝える」をわかりやすく例えてみましょう。

あなたは自転車に乗れますか?乗れない場合は「歩く」といううごきでも構いません。
誰かに自転車の乗り方(歩き方)について説明をしてみてください。

サドルにまたがる
ハンドルを握る
ペダルに足をかけて回すと進む

間違っていません。正しい説明です。
しかし、果たしてこれで相手に伝わるでしょうか。
もし相手が自転車のことをまったく知らなかったら、様々な疑問が浮かんでくると思います。

またがるってどうやって?サドル?
ハンドルってどれ?握るってどうやって?
ペダルってどれ?回す?どうやって?それで何がおこる?
これなに?ここなに?そもそも自転車って何?


もちろん、自転車をまったく見たことがない人は少ないと思いますから、「見かけたことがある」という経験や記憶からおおよその方法も理解できるとは思うのですが、運転するとなると、どれだけ説明を受けても実際にからだをどう使えばいいのか、という疑問はどんどん浮かんでくると思います。なぜなら、


「言葉はすべてを網羅していない」


からです。
言葉だけですべてのことを伝えるなど不可能に近く、もしそれを実現しても分厚い本ができてしまいます。理解するにはあまりに効率が悪い。


《言葉には順序がうまれる》
もうひとつやっかいなことがあります。

自転車に乗るために伝えたことばをもう一度確認してみましょう。

サドルにまたがる

ハンドルを握る

ペダルに足をかけて回す

進む

例えば、サドルにまたがるとき、ハンドルを握っていますよね。サドルに座るまでハンドルを握ってはいけないわけではなく、むしろハンドルを握っていないとバランスが悪くて大変です。要するにすべてのうごきは関係し合い、影響し合い、そして同時進行して成り立っているのです。

しかし、言葉にするには、ひとつずつ伝える必要があるので、どうしても順序が生まれます。

これが混乱を招くもうひとつの要因です。


《言葉の理解は人によって違う》
さらにもうひとつ、やっかいなことがあります。

それは、人によって言葉の理解や受け取り方が違う、という点です。

印象、抽象的表現はもちろんですが、具体的な言葉であっても捉え方にかなりの違いがあります。

例えば「舌を大きく使う」と言われたとして、舌をどううごかすのか、どの部分を意識するのかは人によってまちまちです。

ですから、僕はレッスンのときにできるだけ認識を共通させたいので口腔模型(巨大な入れ歯)を使って位置関係やうごきを伝えています。

IMG_6715.jpg

しかし、それでもなお生徒さんとまったく同じ認識を持つことは難しいのです。
なぜなら人間は意識したところだけをピンポイントで働かせることは不可能だからです。舌を意識していても、歯や上アゴ、喉(首)や鎖骨など様々なところと関連し合ってはじめて具体的なうごきができるようになります。
むしろ、そういった他の部分が働くからこそ、舌が影響して伝えたかったうごきが実現しているのかもしれません。

なので、レッスンではひとつの結果を求めるために表現や着目するポイントを変えるなど、何通りもパターンを出すことが多いのですが、表現方法が多すぎるとそれはそれで混乱してしまい逆効果になることもあります。難しい!

感覚や触覚をテレパシーで伝えたり認識できる力が欲しいと思う瞬間です。


《伝える側がまず理解する》
ということで、言葉だけで伝えることは本当に難しく、自分の認識を的確に伝えるだけでも大変で、それを相手が完全に理解し、まったく同じうごきができないことを前提として接することが何よりも必要です。しかしこれは決して悲観的な捉え方や諦めではありません。

音楽に限らず、スポーツでも勉強でも仕事でも、伝える側が興奮して「なぜわからない!」「何度言わせるんだ!」と怒鳴ることがありますが、理解してもらえないのは教える側に原因や問題があることをまず理解してください。
自分の気持ちや思いは、そう簡単に共有などできるはずがないのです。ほとんどの場合は受け取る側が理解や共感をしようと努力してくれていたり、譲歩していたり、わかったふりをしているとか(恐いからとりあえずYesと言っておく/とりあえず知識としてストックしておく)、そんなものです

伝える側は様々なアプローチで時間をかけて根気強く伝え、相手がどれくらい理解しているのかを理解する姿勢や洞察力が大切です。そして、相手がわからないことを「わからない」と恐れることなく言える環境を整えることが大切ですし、それが伝える側自身にとってもストレスのない良い環境になります。


ということで今週は「言葉によるアドバイス」の伝える側について書きました。
次回は受け取る側について解説します。

それではまた来週!


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at 07:36, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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音楽的なチューニングをするために大切なこと13(まとめ)

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それでは、本文に入ります。
今回は「音楽的なチューニングをするために大切なこと」を12回に分けて書きましたので、まとめていきたいと思います。



《ピッチと音程》
まずピッチというのは「周波数」のことを指します。これは「1秒間に空気を何回振動させているのか」を数値化したもので、単位はHz(ヘルツ)です。

チューナーを使うときに、「440」とか「442」とか数字を聞いたことがあると思いますが、それが周波数です。440Hzを音楽では「A(アー)音」と昔、国際的に決めました。
音楽的なチューニングをするために大切なこと 1(ピッチ))



カラフルドット.jpg



《音程》
対して、音程というのは「2つの音の隔たり(距離)」を指した言葉です。要するに音が2つないと音程とは呼ばないのです。
音程は日本語で「度」という単位を使って表現します。

一例


そして、音にはシャープやフラットが付ので、同じ音でもいくつもの種類がありますね。
それらを差別化するために度数の前に「長(ちょう)」「短(たん)」「増(ぞう)」「減(げん)」「完全」などの漢字を付けて明確にします。

一例


長や短などは度数によって使われ方が違い、以下のようになります。

1度、4度、5度、8度は「…減---完全---増…」
2度、3度、6度、7度は「…減---短---長---増…」

これ以上詳しく知りたい方は、「楽典」という音楽理論の教科書がありますので、そちらをご覧になってください。


また、音程にはそれぞれ個性やカラーがあります。この回の記事では様々な有名な楽曲のポイントとなる音程を動画と譜例で解説していますので、ぜひご覧ください↓
音楽的なチューニングをするために大切なこと 2(音程))



カラフルドット.jpg



《音程とピッチの関係》
メロディは書道のようなもの、と感じています。



書道、文字というのはいくつもの角(かく)が様々な角度や長さ、強さや速さの流れや動き、そしてそれらが連続して作られた「線の集合美」です。

書が美しいと感じるかの判断基準はもちろん人それぞれですが、そこには「バランス」の要素が強く関係しています。

これを音楽に言い換えるならば、それぞれの音程がリズムに合わせて変化した集合体をメロディと呼びますが、チューナーに頼って正しいピッチだけを目指してもそれが「美しい」と感じるものに絶対つながるとは言い切れません。すべてはバランスなのです。

したがって、まずは音楽を楽しむこと!楽器の演奏を楽しむこと!チューナーなんて見ていても面白くありませんよね!
音楽的なチューニングをするために大切なこと 3(音程とピッチの関係))



カラフルドット.jpg



では、チューナーはどのように使うのが良いのでしょうか。


《チューナーは確認をするためのもの》
チューナーはずっと凝視して、すべての音をひとつずつチェックしていくために使うものではありません。
ピッチに直接影響を与える部分を確認し、理解することに使いましょう。

[ピッチ変化の研究をしてみましょう]
例えば、以下をひとつずつ操作したりいろいろな変化をさせてみてください。

・アパチュア(口周辺)
・マウスピースの角度(楽器の構える角度)や支点、当てる位置
・楽器の角度
・舌の形
・舌の位置(上アゴや歯との位置関係)
・姿勢
・吸気量
・お腹(腹圧)
・肩や喉
・楽器の持ち方
・音に対するイメージ
・部屋やその部屋にあるもの
・演奏している曲、部分
・譜面台の位置や角度


また、

体調(睡眠、精神状態、ストレス、食事量、食事内容、疲労など)
ウォームアップ内容、ウォームアップにかけた時間

上記によってどのようにピッチが変化するのかを知る研究は、安定した演奏につながります。これはあくまでも研究であり「変化する場所を理解する」段階です。
音楽的なチューニングをするために大切なこと 4(チューナーの正しい使い方)



カラフルドット.jpg



では、具体的に安定したピッチで演奏するためにはどんなことが必要なのでしょうか。


《アパチュアがポイント》
トランペットから音を発生させるとき、「唇『を』振動させる」と考えてしまいがちですが、正しくは「唇『が』自然に振動する」状態を作り出すことで音を出しているのです。

そのために最も重要なのは「アパチュアが開いている状態で吹き続けること」です。

無意識に口周辺に力を込めすぎてアパチュアがない状態で吹いている方、結構多いです。一度確認してみましょう。
音楽的なチューニングをするために大切なこと 6(音のツボに当てる方法 その2)



カラフルドット.jpg



そして、正しいピッチで美しい音程感のある演奏をするためには、

1.音のツボに当てる技術
2.素晴らしい音楽性=高いソルフェージュ力

を両方とも高めていくことが絶対に必要
なのです。
音楽的なチューニングをするために大切なこと 7(音のツボに当たったときの3つのピッチの特徴)



カラフルドット.jpg



《ピッチから自分の吹き方を知る》
チューナーは正しいピッチを確認するだけでなく、自分の吹きグセを知ることにも使える道具です。



この動画ではF→Bbのリップスラーを2回しています。
1回目はBbに移動した途端にチューナーの針がかなり高いピッチを指しているのがわかります。音色も悪くなりましたね。
2回目はBbに上がってもピッチに変化がありません。音色の変化もありません。


これは具体的に何をしたのかと言うと、1回目は口周辺に力を込めて強引にBbに上げました。
リップスラーができるかできないか、というだけの判断であればこれでも問題ないかもしれませんが、F音に比べるとBbの音色は非常にこもっていて、音楽的には決して良い音ではありません。
一人で吹いていてもこれですから、もし誰かと一緒に吹いていたら、その人たちは良い気分はしませんし、なによりピッチも合いませんからアンサンブルになりません。

このように、「上の音にたどり着ければとりあえず何でもいい!」と上がることだけを目標にしてしまうと、手段を選ばずに強引な方法でコントロールをしてしまいかねません。

そうした変化も、チューナーを見ながら吹いていると、視覚的にピッチ変化がわかり、気づかせてくれるので便利です。
音楽的なチューニングをするために大切なこと8(チューナーの有効活用)



カラフルドット.jpg



《ニセツボ》

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吹きグセを放置し、演奏中にずっと貫いてしまうと、ニセツボという第二のツボが生まれる恐れがあります。
ニセツボは例えばこんな状態です。

ある楽器で特定の音を吹いたとき、まるで強い引力を持っているかのように吸い込まれていく方向性を感じることがあります。
それに逆らわずに出すと、ピッチがとても高くなり、音色も非常にくぐもった鳴らない音になります。

これがニセツボです。強引な吹き方を何年も続けていると、それがあたかも音のツボのように誘導されていきます。特に高音域にこれを持った楽器が多い印象がありますが、なぜそのような楽器になってしまったのかと言うと、ひとつにこんなことが挙げられるのではないかと思います。

[指導者の問題、部活動の年功序列問題]
学年が変わって突然吹いたことのない高音域が出てくる1stパートを吹かされることになった奏者に対して指導者が高音域を出せないからと、「ちゃんと吹け」とか「当てろ!」とかいう脅迫まがいの言葉や、そんな合奏の空気感を醸し出してしまうと、強いプレッシャーを感じ、手段を選ばずにとにかくその音を当ててしまおうと、力によって無理矢理出し続け、その体の使い方がクセになってしまった結果だと思われます。

指導者はきちんと音域変化の仕組みを理解し、初心者の段階から順序よく練習方法を伝えて実践してもらうように計画性を持たなければならないと思います。
音楽的なチューニングをするために大切なこと9(音のツボが2つある?!)



カラフルドット.jpg



《「揃える」「揃っている」》
ここまでは個人でのピッチ、音程をよくするための情報でしたが、誰かと一緒に音楽をすることの多いトランペットはやはり、相手と調和することが何よりも大切です。

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そこで、「揃う」「揃っている」状態を考えたいのですが、音楽とはマスゲーム(集団行動)や機械の部品のように個性を消してしまうのではなく、

「個性を主張している」
「みんなの気持ちは同じ方向」


であることが重要です。合奏をするときにまずこの姿勢を貫いてください。
音楽的なチューニングをするために大切なこと10(揃える、とは 1)

そして、音のツボに当たった奏者同士が音楽を作り上げていくために大切なことは、


演奏している楽曲のハーモニーとその進行を理解すること


です。そのためには


その作品の音階を理解すること


が必要です。そして、


和音の進行を聴くことと同時にベースラインを聴き続けること


が大切です。

そしてこれらをすべて自分の頭や心にインプットするためには「フレーズ」を感じ、生み出すことが最も大切なことと言えます。
音楽的なチューニングをするために大切なこと12(揃える、とは 3)



カラフルドット.jpg



《まとめ》
以上のようなことを書いてまいりました。

結局は「音のツボ」に当てること。そして機械的ではなく常に音楽的な心を持って、美しい音楽を表現し、お客さんに届けるのだ、という気持ちで演奏することが何よりも大切、ということです。

チューナーなどの道具は有効に使えば強力な味方になりますが、一方で使い方を誤ると成長を止めてしまう(もしかすると悪い方向に導いてしまう)ものにもなってしまいます。

演奏する人も指導に関わる人もみなさんでぜひ「ピッチ」や「音程」そして「チューニング」とはどんなものなのかを今一度考えてみてはいかがでしょうか。

それでは、次回からは違うタイトルでお話ししていきます。

また来週!


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at 06:55, 荻原明(おぎわらあきら), ピッチと音程

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それでは始めます。

《メロディ担当が多いトランペット》

トランペットは圧倒的にメロディやそれに近い形を担当することが多いです。

その理由のひとつとして、持っている音域が高音域であるから、ということが挙げられます。
ですから、トランペットの持つ音域より下にたくさんの楽器の音がいて、それらは一般的に「伴奏」と呼ばれるパートを担当しています。メロディを担当するトランペットは、伴奏と一緒に作品を作り上げていくことが必然的に多くなります。

では伴奏系のパートと、ピッチや音程を合わせるときに心がけておきたいことはどういったことでしょうか。


《伴奏系のパートとピッチを合わせる》
前回の記事にも書きましたが、「自分以外のパートが何をしているのかを理解している」ことがとても大切です。

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トランペットは必然的にパート譜を見て吹いているので、どうしても自分のパートの「吹く箇所」ばかりを意識しがちになってしまいます。しかし、音楽は他のパートを担当している人と一緒に演奏することでひとつの作品が完成するわけですから、自分以外のパートが何をしているのか知らないとか、演奏中耳に入ってこない(入れていない)状態では、曲は完成しません。

そのためには、これは少々乱暴な言い方になりますが、曲作りの初期段階であれば多少自分のパートがおろそかになってでも、他のパートを聴くことを優先してください。それくらい「全員で曲を作り上げているのだ」という意識を強く持ってもらいたいのです。

では、他のパートのどんなところに耳を傾ければいいのか挙げてみます。


1.ハーモニーを理解する
ハーモニーはその作品(場面)のカラーであり、世界観です。演劇やドラマで言えば、舞台セットや背景です。
そのハーモニーはどんどん変化していきます(これを和声の進行と呼びます)。例えるならストーリー展開の根幹です。

和声進行についてはここでは割愛しますが、そういったことを理解できるスキルがなかったとしても構いません。自分なりにどんな響きがこの場面で生まれて、そして展開していくのかを耳で感覚的にインプットしていければそれで良いと思います。


[音階を理解する]
ハーモニーは適当にいくつかの音を鳴らしているわけではありません。音楽には和音の作り方や変化(進行)にある程度約束があります。
その約束は「音階」と深い関わりがあるのです。

それぞれの音階のスタート音を「主音」と呼びます(ハ長調ならハ音=C音)。大抵この音で始まってこの音で終わることが多いのですが、さらに「その音階の主音が主体(根音(こんおん)と呼ぶ)になった和音(=主和音=ハ長調ならばC,E,G音)が曲の最初と最後に鳴ることが多いなど、和音と音階は切っても切れない関係なのです。

ですから、まずはその作品(場面)の音階を理解することから始めましょう。五線の左にある「調号」を参考にして、長調なのか短調なのかを見分け、音階を演奏してみましょう。トランペットだけでなく、ピアノで鳴らしたり、声を出して歌ってみると、頭や心の中にインプットしやすくなり、効果的です。可能であれば最初の主和音だけでも鳴らしてみましょう。

ちなみに、音楽は短い民謡や童謡などのシンプルな作品を除いて、ひとつ調だけを貫いて終わることはほとんどないのですが(調号が変わっていなくても一部転調していることはとてもよくあります)、転調というのは無差別に適当な調に変化しているわけではなく、何からのつながりがあることがほとんどなので、違和感を持つことは少ないと思います。


[ベースラインを聴く]
和音は、複数の音が積み重なったものです。ということは、「一番下で鳴っている音」が必ず存在します。
それがいわゆる「ベース」という存在です(ベース音は根音であるとは限りません)。テューバやバリトンサックス、バスクラリネットなどが多く担当しています。

和音が変化していけば、当然ベース音も変化します。そのベースの音の流れを「ベースライン」と呼びます。メロディに比べるとかなりシンプルなものではありますが、その作品を印象付ける力は非常に強く、大切な存在です。

メロディを演奏している人はハーモニーはもちろんですが、このベースラインを耳に捉えて演奏すると、作品のまとまりが出てきます。したがって、例えばテューバと一緒にデュエットすると、流れが非常に掴みやすくなるわけです。



2.テンポ感、リズム感
ハーモニーの変化は、リズムによって変化していきます。リズムはテンポによっていつ変化するかが決まります。

ですから、ハーモニーがいつ変化するのかを理解するためには、テンポやリズムを具体的に知っておく必要があります。だからと言って、これも再三言っていますが、正確なテンポを求めてメトロノームをカチカチ鳴らしてそれに自分の演奏を合わせていく、というのは完全に受け身的捉え方ですから、絶対に途中で破綻します。音楽で受け身というのはどんな場面でも絶対に良い方向にいきません。

テンポというのは自分の体の中から湧き上がってくるもので、その基準テンポを確認するためにメトロノームという道具があるのです。ですから、鳴らして確認したらすぐ止めるのが有効な使い方です。

自分がこれから演奏するテンポは自分から生み出していくものであり、そういった人たちが集団で音楽を作りにいくから「そのメンバーのその時のテンポ」が生まれるのです。音楽のテンポは絶対的なものではなく、毎回違うものが生まれているし、それが音楽としては正しく、素晴らしいということを知っておきましょう。音楽は生きていて、常に成長しているのです。

そのテンポ、リズムによって生まれ、変化していくハーモニーやベースラインを耳で聴きながら、自分はメロディとして参加する、という意識を強く持ってください。


3.フレーズ感を持って演奏する
音楽はテンポ、リズムよってメロディや伴奏が形作られていますが、それらはもっと大きな「フレーズ」という流れの中に全て含まれています。

フレーズは川の流れのようにとめどなく流れ続けていて、お客さんは無意識にこのフレーズを受け取って聴いています。正確なテンポやピッチをひとつひとつチェックして聴いているわけではありません。自分が音楽を楽しんで聴いているときを思い出せばわかりますよね。大好きな音楽を聴くときにチューナーとメトロノームを前にして検査でもするように聴くことなど絶対にないはずです。そんなことよりもメロディの美しさや雰囲気(世界観)、歌詞の共感度とか、そういうのを聴いているはずです。

最初から川が流れていれば、身をまかせて乗ってしまえばいいのですが、そうもいきません。フレーズという川の流れは演奏者が生み出す必要があるのです。

ぜひ強くてずっと終わることのない長いフレーズを生み出す演奏を心がけてください。

不思議なことに、今まで難しかった速いパッセージや、音が掴みにくかったメロディを演奏するとき、フレーズ重視で演奏すると、すんなり演奏できることも多々あります。音程やピッチに縛られていては絶対に解決しないことが、たくさんあるのです。


《伴奏系になったとき》
メロディを担当することの多いトランペットですが、ハーモニーの一部になったり伴奏系を担当することも、もちろんあります。
そのときは、上記のことを参考にしてください。伴奏はメロディの邪魔にならないように裏に回ってコソコソしている存在では決してありませんから、どのような立ち位置でどんな主張をしていくべきなのか、しっかり考えを決めた上で堂々と演奏するように心がけてください。

結局どんなパートを担当しても、作品を作り上げる存在には変わりませんから、しっかりと強い意思を持ってくださいね。


ということで今回のことを参考にしていくと、自分以外の人の音を聴く姿勢になれると思いますので、結果的にピッチや音程が合わせやすくなります。みんなでひとつの作品を作っていく意識になれば自然とみんなが同じ方向を向き、寄り添っていくはずですから、ピッチも音程も合う、ということです。

上手な合奏とは、ひとりひとりが正確なテンポ、正しいピッチで演奏しただけの集合体ではありません。

大切なことは、今回の記事に書いたこと奏者全員が持っていることです。自主的に、強く主張できる奏者たちがお互いを尊重して聴き合う。これがアンサンブルをする上での最も大切な要素なのです。

ということで今週はここまでです。
また来週!


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